rainytale

いろしゅけ

rainytale 本当ノ始まり7

あれだけ寝たのになぜか夜も眠れた。
どれだけ疲れてんだか。
…まあ、相変わらず悪夢だけどな。
rainyflowerよりもやな話だ。
どんな話かって?…いいぜ、教えてやろうじゃないか。













レインが死んだ。悲しみに暮れている俺の前にとある優秀な研究員は言った。"ソウルを7つ" 7つ集めればレインを蘇らせることが出来るそうだ。
レインのためならなんだってやってやる
殺しだって強盗だってなんだって。

ソウルがやっと6つ集まった。
6つの力でレインと数分だけ話が出来るようになる。
するとなんて言ったと思う?

あいつはな
「もうやめて。僕一人の為に他の人を巻き込まないで。他の人をころさないで。」
俺はその瞬間ようやく分かった。

あぁ!これはレインの為じゃない!自分の為だったんだ!
これもあれもぜーんぶただ自分が満たされたいだけの自己満足!

その瞬間から俺は何をすればいいのか分からなくなった。
ソウルを集める必要がなくなったって殺しを続けた
塵をもっと浴びたい
血をもっと
EXPを
興奮を
憎しみを
あぁ気持ちいい。
いつからか生き甲斐はなくなっていった
薬はヤる様になっちまって
昼夜逆転生活もしちまって
生きる意味なんてないんだな…って。

そんなある日
亡骸のレインとその横に置かれている砕け散ったソウルが目に入った
何を思ったのか、その砕け散ったレインのソウルを糸で縫い始めた。
原型になると、ネックレスにして、首にぶら下げて俺は言った

「こ れ で い つ で も 一 緒 だ ね」













ここからは思い出したくもねえ。
なんてクソみたいな悪夢だ。
まぁそもそも俺はこんなサイコパスじゃないから大丈夫だと願いたい

この夢に名前を付けるなら…
-rainydust-

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