能無しの俺は魔王さんの幹部〜魔王さんは優しい〜

冬 真白

6日目“精霊契約”

俺が起きたのは一夜明けた朝方だった。
まだ白龍との戦闘の疲れが残っていて立とうにも足がまともに動かない。

「意外と早かったな」

「ん?あっ、サラマンダーさんじゃないですか」

「そうだ、我だぞ」

「どうかしたんですか?」

「何を言っおる!ゼスが白龍を倒したかは契約に来たのだぞ」

「あ〜。そうでしたね。契約お願いします」

「全く。分かったぞ。“精霊契約我が主をゼスと認め共に道を歩まんとす我が力をゼスと共に”」

サラマンダーは淡い光を放ち、俺の心臓部位に溶け込んでいく。
暖かい。
そんな感覚を感じながら光が消えるのを待つ。

『うむ、終わったぞゼス』

頭に直接響くサラマンダーの声。

「話すことできるんですね」

『当たり前だ!精霊契約なのだからな』

「契約するとなんかあるんですかね?」

『ゼス!知らないで契約したのか?!全く自分のステータスと精霊を見てみろ』

「はーい」

『イザベル・ゼス』 Lv263
種族:人間
年齢:15歳
性別: 

職業:見習い剣士
称号:剣聖ライナの加護“筋力+1000”
          天使メーナの加護“俊敏+1540”
          導師メイジの加護“魔力+3000”
          精霊ケルトの加護“体力+2300”
          精霊サラマンダーの加護“風属性魔法無効”

精霊:炎精霊“覚醒Lv1”

体力:16345(+12500)
魔力:15945(+113330)
筋力:13901(+11200)
耐久 :12095(+10200)
俊敏:15645(+11740)

技能:精霊会話/ファイヤーボール/アルサーロス/オールヒール/ライトニングメテオ/デスルーレット/影魔法全種/サラマンダーの息吹/サラマンダー召喚/エンペラー/覚醒
         剣術Lv3/体術Lv1

──────────────────
      『精霊』
所持精霊:炎精霊“サラマンダー”
                  水精霊
                  土精霊
                  風精霊
                  闇精霊
                  光精霊

──────────────────

レベルが上がったな。
白龍との戦闘のおかげだな。
それ以外にもサラマンダーの加護か風属性魔法の無効はいいじゃん。
スキルは覚醒ってなんだろ。
それより精霊って6体もいるのか。

「確かに精霊と契約出来てるみたいだな」

『そうだろ!それなら水精霊も仲間にしてみてはどうだ?』

「水精霊召喚札ってやつでですか?」

『そうだ!それを持って召喚と唱えてみよ』

俺は水精霊召喚札を手に持ってかざす。

「召喚!」

水精霊召喚札は青く光輝き、いくつもの頭を持つ精霊が現れた。

「スキュラです。なんか用ですか?」

スキュラはサラマンダーと違い、女の子の声をしていて、穏やかそうな子だ。

「精霊契約をしたいんだけど」

「契約ですか。魔法が10万を超えていればいいですよ」

「えっと、これでいいですか?」

俺はスキュラにステータスを見せて。

「ん、まぁ、超えてるからいんじゃない“精霊契約我が主をゼスと認めー共に道を歩まんとす我が力をゼスと共にー”」

スキュラもサラマンダーと同じように俺の心臓に入っていく。

『はーい、スキュラはいったよ〜』

『スキュラよ、久々だな』

『私は眠いから寝るわー』

『………。』

「あはは。サラマンダーさんどんまいっ!」

俺はサラマンダーとの会話を少し楽しみ、白龍と戦闘した場所から離れて帰路に着く。

あ、今日学園。
うん、既に始まっただろうな。
………。
いそげぇぇぇぇぇえ!!!!

俺は学園まで走って向かった。
学園に着いたこれには既に1限目は終わっていて休み時間に入っていた。
俺が急ぎ足で教室に向かっている最中に何者かに肩を捕まれた。

「おい雑魚!遅刻か?教育が必要なようだな」

そう言って俺の顔を殴ってきたのはナードだ。
いつもならほっとく俺だが、何故かこの時はとてつもない憎悪にかられた。

「ナード。」

「軽々しく俺の名前を呼ぶな!!アルサーロス!!」

ナードは氷槍を顕現させる。
数は35。

「あ、あれ?なんで少ないんだ?」

「ふ、ふははっ!お前みたいなやつにあんな量を顕現出来ると思うか!アルサーロス!!」

俺はわざと詠唱をして圧倒的な力の差を見せつける。
俺の数は1000を軽く超える。

「な、ゼス。お前、どんな手を使いやがった!」

「だまれ雑魚が」

俺は氷槍をナードに放つ。
無数の槍がナードの体を貫き、鮮血を流す。

「ふふふっ。楽しいなぁ!」

俺は呪いの魔眼により、負の感情をより大きい負に変えられ、暴走をしてしまった。
俺は死神の防具の不可視を解き、威圧を放つ。

「次死にたいのは誰だ?…ふっ、あは、あははははははは!!」

俺はお腹を掲げ高らかに笑う。

「ゼス!お前!人を殺した罪は重いぞ!」

「お?学園の先生方じゃないですか?」

俺は鎌を構え首を斬る準備をする。
それに反応した先生達は俺に向けファイヤーボールを放ってくる。

「さすが先生!無詠唱ですね〜」

だが、いまの俺に炎魔法は聞かないよ、スキュラの加護のおかげでね!

俺は一瞬で先生達との距離を近づけ首を跳ねた。

あはっ。
楽しい。
楽しい。
楽しい。
楽しい。

バタンッ。

俺はひとしきり暴れたあと、疲れでその場に倒れ込んだ。

また暴れたいな。

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