能無しの俺は魔王さんの幹部〜魔王さんは優しい〜

冬 真白

5日目“死神の装備”

俺が目覚めた時には既に、みんな起きていた。

「起きたか!遅いぞー!」

「すいませんアスタさん!」

「よ〜し!それじゃあこのダンジョンで手に入れたものをここに並べてくれ」

「りょ!」

「分かった」

「分かりました」

俺はこのダンジョンで手に入れたアイテムを全て、置いた。
そこに置かれていたのは─

・回復エリクサー(上)“15”
・ライトニングメテオ習得書
・経験値エリクサー(上)“34”
・死神の鎌∞/∞
・死神マスク∞/∞
・死神マント∞/∞
・デスルーレット習得書
・ルーレット習得書
・パン(上)“36”
・水の精霊召喚札
・魔鉱石“25”
・死神の魂
・影魔法全種の習得書
・黒い召喚札“19”
・Sイベントカード“4”
・毒エリクサー(上)“6”
・呪いの魔眼(ゼスのみ使用可能)
・邪剣ムラサキ90000/90000

といったかんじだ。

「ん〜。私はSイベントカードがあればいいかな」

「ウチ、死神の魂ほしー!めっちゃ高く売れるんだよ!もちろんイベントカードもね」

「俺はイベントカードとルーレット習得書だな」

「ゼスはなにがいーの?」

「俺はみんなのあまりでいいですよ」

「そうか、ならゼスは俺らが選ばなかったやつ以外全部な!つまりこれだ!」

アスタが渡してきたのは─

・回復エリクサー(上)“15”
・ライトニングメテオ習得書
・経験値エリクサー(上)“34”
・死神の鎌∞/∞
・死神マスク∞/∞
・死神マント∞/∞
・デスルーレット習得書
・パン(上)“36”
・水の精霊召喚札
・魔鉱石“25”
・影魔法全種の習得書
・黒い召喚札“19”
・Sイベントカード
・毒エリクサー(上)“6”
・呪いの魔眼(ゼスのみ使用可能)
・邪剣ムラサキ90000/90000

「こんなにですか?」

「あぁ、俺達は要らないからな」

「貰ってちょうだい」

「あげるよ〜!」

「えっと、ありがとうございます」

俺は装備を死神装備に変えて、習得書を全て使った。
俺の姿は死神の死んだような顔のマスクにボロく破れた黒いマントに、白目が黒く黒目が赤くなった魔眼を付けている。
傍から見れば悪魔とも言えるその容姿は見るものを拒む威圧を放っている。
それに加え、方に担ぐ畳まれた死神の鎌は異様な雰囲気を放つ。

「あ〜。すごい怖いね」

「死神って感じだな」

「装備はしない方が良かったんじゃ」

「そんなに怖いですか?」

俺は死神の装備を不可視状態にして、学園の服に見えるようにした。

「うん、それがいいね!」

「だな」

「確かに、それじゃあ私達はもう帰ろうと思うんだけど」

「あ、はいありがとうございました」

メル達は帰還ようの魔法石を使ってダンジョンの入口に戻った。
俺はと言うと、狩り零した100階層の敵を倒していた。

久しぶりにどのくらい強くなったか見てみようか。

『イザベル・ゼス』 Lv163
種族:人間
年齢:15歳
性別: 

職業:見習い剣士
称号:剣聖ライナの加護“筋力+1000”
          天使メーナの加護“俊敏+1540”
          導師メイジの加護“魔力+3000”
          精霊ケルトの加護“体力+2300”

体力:6005(+12500)
魔力:5045(+103330)
筋力:6901(+11200)
耐久 :4095(+10200)
俊敏:5052(+11740)

技能:精霊会話/ファイヤーボール/アルサーロス/オールヒール/ライトニングメテオ/デスルーレット/影魔法全種
         剣術Lv3/体術Lv1

──────────────────
「え?!メルさんにあと1レベで追いつけちゃうじゃん?!このレベルの高さは死神と経験値エリクサーかな?それはそうとして、+の効果が増えてない?」

まさか、防具のおかげ?
見てみなきゃ。

『装備武器』
1.死神の鎌∞/∞(Lv1)“全ステータス+10000”
2.死神マント∞/∞“全ステータス+100”
3.死神マスク∞/∞“全ステータス+100”
4.呪いの魔眼“魔力+90000”
※1度つけたら最後二度と外れない。負の感情が全面に現れる。

──────────────────
そういう事か、呪いの魔眼だけで9万も魔力を上げてるのか。
にしても、負の感情が全面に現れるってなんだろう。
まぁ、気にしても仕方ないよね。
そろそろおれもエナメル国に帰ろ。

俺はメルたちと同じように転移石を使いダンジョンの入口に転移する。

日が登っり終わった頃か。
ギルドにいって1つくらいクエスト受けようかな。

俺はギルドに向かって歩き出した。
辺りをキョロキョロと見回しながら歩いていると、深い霧の中に大きく黒い影が見えた。
何となく気になり、俺は霧の中へと足を踏み入れ、影の元へ向かった。

「汝よ、ソナタは何を望みこの場所へと来られんとす」

「えと、俺はただ大きくて黒い影が見えたのでその影めがけて歩いてたんですが」

「そうか、汝のその勇気。我はとてもよく思うぞ。汝よ、その身体を、我によこせ!!」

黒い影の叫び声により、霧が晴れ、その者の正体が現れる。
彼の名は白龍。
人は彼をこう呼ぶ“白木鱗を纏う黒き龍”と。
伝説の時代、四騎士である剣聖ライナ、天使メーナ、導師メイジ、精霊ケルトのパーティが魔王に次ぐ強さと認めた伝説の龍。
それが白龍。

「汝よ。我の力にて息絶えよ!“四方の巨壁”」

白龍が唱えた途端に、俺と白龍を囲む巨大な壁が四方に塞がる。
その壁は黒く輝き、闇を引き寄せるかのようだ。

「“時空移動”」

今度は、空の色が黒く変化した。
所々に点のような光が輝いていた。

「“宇宙結界”」

白龍は次々に訳の分からない単語を使い、辺りの風景を変えていく。
先程まで輝いていた点が消え、青く濁った半透明の結界が引かれている。
だが、そのおかげかは分からないが、息が楽になった気がする。

「“天空光槍”」

白龍が唱えた魔法により、空に無数の光槍が顕現される。
それに次ぐように俺はアルサーロスを使い無数の氷槍を顕現させる。
白龍は無数の光槍のそのまた上に翼をはためかせ浮いている。
俺は氷槍を光槍に向けて放つ。
魔法の衝突により、煙が発生するが、その煙は白龍の咆哮により、全てかき消される。
白龍が放った光槍は全て消滅し、俺が放った氷槍が10ほど白龍のお腹に刺さる。

「ふ、ふははは。汝、我の魔法を退け、それに続き我を傷つけるとは。剣聖ライナに次ぐ強さだな」

俺はペラペラとくっちゃべっている白龍に追い打ちをするようにライトニングメテオを放つ。
白龍は自らの上からの攻撃により、反応出来ず、俺が顕現させた5つのメテオ全てに当たった。

「ほ〜。我の体力を半分も削るとは剣聖ライナを超えておるな。なら我も本気で行かせてもらう“時間歪曲”」

白龍は俺の上を飛んでいたはずだが、魔法の発動により、白龍は俺の真後ろまで回ってきていた。
俺は動きを捉えることが出来なかった。
いや、寧ろ、ワープしたと言ってもらつた方がしっくりするくらいだ。
白龍の不意打ちにギリギリ交わし、俺は鎌を取り出す。
魔法で、攻撃しても、今の速さでよけられてしまっては、元も子もないので、接近戦を持ち込んだ。
俺は鎌を使い龍の爪を真っ二つに斬る。
俺が攻撃する度に龍は自らの爪で対抗してくるため、先に爪を全て斬る作戦に変更した。
爪が全て落ちた龍は空高く飛び、魔法を顕現させる。

「“無数魔剣進撃”」

白龍が顕現させたのは無数の魔剣だった。
その魔剣がものすごい速さで俺を襲う。
俺を襲う魔剣を鎌で上手く弾きながら、所々でオールヒールを自らにかける。

俺の体力はまだ満タン。
それに加え白龍の体力は半分。
勝ち目はある。

俺は獲得したばかりの影魔法を使ってみることにした。
“影移動”と言う魔法を使ったところ、影を移動することが出来ることが分かった。
その影を使って白龍の真横に飛び出て白龍の首を斬る。
白龍は咄嗟に自らの首を右手で守る。
だが、白龍の右手は落ちてしまった。
右手を斬って勢いが落ちた鎌を白龍は跳ね返す。

「“霊丸”!!」

白龍が放ったレーザーのような魔法が壁にあたり跳ね返り続ける。
相当な速さで動くため弾道を予測することが出来なく、いつ当たってもおかしくない状況だった。

これに当たったら相当な体力が奪われるな。
それなら影魔法“影分身”。

俺が使った魔法は自らを幾人も増やした。
そして、俺達は“影移動”を使って白龍の周りにまばらに現れ、鎌で白龍を切り刻む。

「小癪な!くそっ!“衝撃波”!」

目に見えない風圧のようなものにより、俺の分身が次々に消えていく。
だが、俺は消えていくよりも早く“影分身”を使い続け自らを増やし攻撃を続ける。

「体力が。グギギギッこぞーーーう!!!!!!お前を殺す!!“魔力防御”」

白龍の周りに現れた白い結界により、俺の分身の攻撃が白龍に通らなくなった。 

「ふはははは!!小童!汝の攻撃なんどもうとうらんぞ!!!この結界は我の魔力を糧として動いておる。我の魔力を超えない限り破壊不可能なのだ!ふふふ。超えられるか貴様に我の9万の魔力を!!!」

白龍は高らかに宣言をすると余裕をかますかのように俺に背中を向けた。

白龍。
お前の敗因は俺を甘く見すぎたことだ。

俺はアルサーロスを無数に顕現させ、放つ。
白龍の結界に着弾する前に“影移動”をして、白龍の真横に飛ぶ、氷槍が着弾したと同時に俺は鎌をふる。
氷槍の着弾により、結界が壊れた白龍は反応するまもなく俺の鎌により首を跳ねられた。

やっと勝てた。

俺は白龍に勝てた安心感から、そのまま倒れ意識を失った。

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