モブ貴族は我が道を行く。

シュリ

モブ貴族、悪役令嬢の兄に惚れる

二人は、ゴブリンの亜種と戦っていた。
亜種は、普通のモンスターとは比べ物にならない程に強い。
ギルドの最高ランクであるSSランクの冒険者がやっと勝てるくらいだ。
アリシアは最上級魔法を放つため、レオンが時間を稼いでいた。
もう少しで準備が整うとき、亜種ゴブリンがレオンを避け、アリシアに襲いかかる。
咄嗟にレオンはアリシアを庇い、ゴブリンの拳を受ける。
アリシアは最上級魔法を放ち、亜種ゴブリンを倒したことを確認すると、
ふらつきながらもレオンに触れ、
アリシア「転移テレポート
と唱えると、入り口まで移動した。
そのまま、治療を開始する。
究極治療ピンヒール
アリシア「レオン!レオン!…」
レオン「うぅ…」
アリシア「レオン!」
レオン「アリシア…」
アリシア「良かった!死んだらどうしようかと…心配したのよ!」
アリシアは気付いた。レオンが怪我をしたとき、かつてないほど動揺した自分に。
私、レオンが好きなんだ。レオンを愛してる。
レオン「アリシア!?大丈夫?」
アリシア「っえ?」
レオン「泣くほど心配してくれたの?」
アリシア「ッ!だって、私、」
レオン「よしよし、泣かないで、生きてるから、ね?」
気付くと、アリシアはレオンに抱き締められていた。
アリシア「レオン!?なっ、何してるの!?」
レオン「アリシア、心配してくれてありがとう。」
アリシア「こっちこそ、庇ってくれてありがとう。」
レオン「そういえばゴブリンは?」
アリシア「ちゃんと倒せたわ。」
レオン「良かった。」
アリシア「これで、宰相になれる?」
レオン「なれる。あと、守りたいものも出来た。」
レオンは一層アリシアを抱く力を強めた。
守りたいもの?アリシアには、とても気になることだったが、
レオンが聞かれたくなさそうな気がしたのでやめた。
アリシア「……あの、レオン?いつまでこうしているの?」
レオン「…」
アリシア「レオン?」
レオン「…はっ!ごめん!帰ろうか。」
アリシア「待って、綺麗にしないと怪しまれるわ。一新クリーン
みるみるうちに二人の服と体が綺麗になっていく。
レオン「ありがとう。」
アリシア「どういたしまして!」
二人は、それぞれの家に帰って行った。

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