ハズレ勇者はユニーク魔法と固有スキルで無双する?

ゆう

事件?

さて、1人?(どっかにメイドさん居るかもしれないけれど)になったことだし早速フルーツとか頂こうかな?


けど見たこと無いフルーツだな美味しいのかな?
そもそもフルーツなのだろうか?
...なんかこうパイナップルとドラゴンフルーツを足して2で割ったようなフルーツぽい物が置かれている。


まぁ物は試し..................




あれ?どう食べるんだ?
皮ごといけるのか?


と、思ったらその後ろに切られたものが何個か置いてあった
では、早速頂きまーす
..........




「.....お、美味しい」


なんだろうパイナップルみたいに甘いんだけどミカンみたいな酸っぱさがあって後味もすっきり
これなら何個でもいけそう


もう何個か頂こうかな?
と思いフルーツに手を伸ばしたところで
コンコンと扉が叩かれた


およ、刀夜と柚葉さんかな?


「空いているのでどうぞ」


「やぁ優くん!」


「柚葉さんと...あれ刀夜はどうしたんですか?」


「置いてきたよー」


アッハイ
すっごく嬉しそうにそう言う柚葉さん
刀夜、可哀想に


「まぁ立ち話もなんなのでどうぞ」


椅子とフルーツを渡す


「あ、ありがとー」


「私は飲み物持ってきますね」


「あ、うん」


「そのフルーツ美味しいですよ」


そしてお茶のような液体を渡す
不味かったらごめんなさい


「わぁー、ホントだ」


そしてそれを食べ終え飲み物を飲み始めた
その飲み物も結構美味しいのかな?


「この飲み物も美味しいね」


美味しいらしい、かなり良い笑顔だ


けど飲み終えると柚葉さんは暗い顔をしてこちらを向いて来た


「優くんホントに戦いに出るの?」


おっと急にシリアスな雰囲気、そしてここに来たのはそれを聞きに来るために1人で来たのか??
まぁ答えは決まっているけど


「はい、そのつもりですよ」


「...そう」


やっぱステータスが低いと心配か?それとも邪魔なのかな?


「一応皆の邪魔にならないようにして皆の役に立てるくらいまではレベルを上げたいと思います」


「邪魔じゃないよ、
けど今の優くんのステータスじゃあ...」


なるほど外にはどのようなモンスターが居るかは分からないが、もしかしたら死んでしまうかも?ってことかな


「大丈夫です、安心してください」


「信じていいのね?」


柚葉さんが心配そうに聞いてくる
まぁこう聞かれたら答えるしかないね


「勿論です」


「分かったわ...」


..................






━━━━━気まずい


「あ、私新しくお茶入れてきますね」


一旦お茶を入れて空気をリセットしよう
そうしよう


「あ、じゃあ私も手伝う...キャ」


「あ、柚葉さん!」


柚葉さんが何かに足をぶつけてつまずいたのか私に向かって倒れてくる
受け止めなきゃ
そのときの私の足が滑った
「え?」
あ、これやばい
せめて柚葉さんの下敷きに━━━






つぅ...痛たたた


「柚葉さん大丈夫ですか?」


「う、うん。ありがとう」


何とか間に合ったみたいだ


そこでハッとしたように声を書けてくる


「優くんは大丈夫なの?」


床にカーペットか敷いてあるおかげでそこまでダメージは無いようだ


「私も大丈夫ですよ」


「遅れてすまん、道に迷.....」


そのタイミングで刀夜が入ってきた
今、私と柚葉さんは重なって倒れている
つまり第3者視点で見ると押し倒しているように見える(今は私が下で柚葉さんが上なので私が柚葉さんに押し倒されたように見える)


「「「........」」」


「あぁ~、すまん」


申し訳なさそうにそう言って刀夜がドアを閉めて出ていった


柚葉さんと私は目を合わせて


「ちょっと待て刀夜!誤解だ!」
「ちょっと待ってこんな昼間からなんて私もしないよ!」


ん?柚葉さんの言い回しかなんかズレてるような


まぁ先追いかけて誤解を解かないと


━━━━━━━━━━━━━━━━━━






「何だよ、違うなら最初からそう言えよ。」


刀夜が笑いながらそう言う


「言う前に出ていったじゃん」


「そうだっけ?まぁいいじゃん」


「まぁ何とか誤解だって事も分かって貰えたようだし、まぁいいか」


「そう言っちゃってホントは残念じゃないのか?」


めっちゃ刀夜がニヤニヤしながら聞いてくる


なに考えてるんだ?


「そんなわけないだろ?」


あれ?刀夜は口を開けて困った顔してるし柚葉さんに至っては何か後ろに見える
柚葉さんってスタ○ド使いだったのか?


あれ?私何か言った?


「優...お前って...」


「え?何?何?私は何か言った?」


「そっかー優くんはなんとも無かったんだよねー」


「ゆ、柚葉さん?」


顔は笑顔だけど目が笑ってないし後ろになんか夜叉っぽいものが...


刀夜が近づいてきて耳元で囁いてきた


「あぁ...ゆう、やっちまったな」


「えぇ...私が何をしたんだよ」


「優くん?刀夜くん?なに2人で喋ってるのかな?」


「「い、いえ何も」」


なんか、柚葉さんに物言わせぬ迫力があるよ


「じゃあ私は刀夜くんと一緒に部屋に帰るね」


「え、あ、はい」


「じゃあ刀夜くん行こうか」


「お、おう」


と、言って去っていった
そして刀夜は去り際に
「早く気づいてやれよ」
と言っていたな
どうゆう意味だ?


う~ん?私にはよく分からないな


まぁ食べながら考えるとするか
そう思いフルーツに手を伸ばす
あ、そういえばこのフルーツの名前とかは何なんだろう?
まぁ美味しいから良いか
甘いものは正義です!


「...うん、美味しい!」


しかしここには1種類しかないのか...この世界のフルーツやスイーツももっと食べてみたいな


まぁ、いいかそれより少しこの城を散策してみようかな
ゆっくりしようと思ったけどフルーツを食べて元気も出たし


思い立ったが吉日だ


さっそく散策だ!




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ま、迷った...
まさかこんなに広いなんてしかも迷路みたいな構造だな


はぁ...


そうだメイドさん呼べば...


「おいハズレ、良いとこで会ったな。
ちょっと面貸せよ」


神薔薇か
今は取り巻きは居ないようだ
はぁ今か...
流石に変なことはされないだろ...大丈夫だよな?


「なにぼさっとしてやがる、早くこいよ」


逃げられそうにもないし仕方ないついていくか


1分程歩いて着いたのは普通の扉の前
そこに神薔薇は躊躇なく入っていく
ついていくと倉庫のような部屋だった
倉庫のような部屋の中は本棚がいっぱいあり本が大量に並べられている


「それで、神薔薇?なんの話...グッ!?」


そう質問すると急に腹と背中に衝撃を受けた


痛った...
上から本が落ちてくる
ここで私は蹴られて本棚に背中をぶつけた事を理解した


な!?こ、こいついきなり蹴りを...グハ
っ...パンチまでも
今は女の体だぞ!?
ちゅうちょってものはあるないのか!?


「おい、貴様。俺は言ったはずだよな?
柚葉様に近づくなってな」


そう言いつつパンチを繰り出してくる咄嗟に防ごうとするがステータスのせいか防御しようとした手を弾き飛ばされた
そのままの勢いで私の方に直撃した
い、痛い...


「別に私は...ぐっは」


更に追い討ちを仕掛けてくる


「しかも部屋にまで連れ込みやがって...」


だ、駄目だ。話が通じない
に、逃げないと...


...ヤバイ、足が折れたのか動かすと劇痛が


「2度と柚葉様と喋れないようにしてやろうか?」


「そこまでです。神薔薇様」


「ああ!?誰だてめぇ?」


「私は優さまをお世話させていただいております。[アザレア]と申します。それ以上、優さまに危害を加えるのでつもりなのであれば...」


「女ごときで何がで...」


っ...先程の騎士さんには及ばないがそれでも日本で育ってきた私や神薔薇には十分の殺気が飛んできた


「この世界では女だとか男だとはレベルによっては関係ありませんよ?」


「...ッチ、運が良かったな」


そう言い残してさって言った
た、助かった
そう思うと緊張が解けたのか全身を劇痛が襲ってきた


「優様、遅くなって申し訳ありません。少し事情があり遅れてしまいました」


そう言うと惚れ惚れするような一礼をした
  

「い、いや。助けてくれただけでもありがたいです」


ほんとに助かった
全身は痛いけど


あれ?目の前が急に...暗く...なって...






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「....くん....ゆ..くん....優くん!」


ん?誰だ、私の名前を呼んでるのは、てかなんで私の名前を...
そう思いつつ目を開ける


「知らない天井だ」


「優くん!?起きた!?大丈夫?体動く?大丈夫?」


目を開けるとそこには今にも泣きそうな顔で私の名前を読んでいる柚葉さんがいた


「柚葉さんでしたか。どうしたんですか?何かあったんですか?」


「優くん?覚えてないの?」


「え?えぇーと」


何があったけ?
...あ、そうだ神薔薇に襲われて
あれ?あのときは激痛がしたのに今は何ともないな


「優くん?大丈夫?」


柚葉さんが心配そうにこっちを見てくる


「大丈夫ですよ、全部覚えています」


「良かった~優くんが大怪我したって聞いて大急ぎで来たんだよ~」


「そうだったんですか」


そしてそのまま起き上がろうとすると


「あ、起きない方がいいよ、光魔法で直したらしいけど一応骨が折れたらしいし」


やっぱり...骨、折れてたのか。神薔薇...これからは注意しないといずれ殺されないだろうか?
急いでレベルを上げて対抗すべきか?
それに光魔法か便利だな


そんな事を考えていると


「優くんは何で怪我したの?」


来たかその質問...う~んどう答えようか
下手に神薔薇にやられたと言ってしまうとな、後が怖いな
ここは普通に


「階段で転んだんですよ」


こうしておこう


「...ほんとに?嘘ついてない?」


あれぇ?嘘ってばれてる?
柚葉さんが鋭いのか私が分かりやすいのか?
まぁ突き通すだけだね


「ほんとですよ」


「...ふーん、これからは気を付けて歩くんだよ?」


「勿論ですよ」


「ほんとに心配したんだからね」


「大丈夫です。これからは気を付けます」


「ほんとだからね。優くん?」


そして今さらだけど額の濡れタオルに気がついた


「これも柚葉さんがしてくれたのですか?」


「う、うん」


「ありがとうごさいます」


私がそうゆうと柚葉さんは顔を赤くして髪をイジリだした


あれ、そういえばここは?


「柚葉さん、ここはどこですか」


「ここ?ここは治療室よ。学校で言う保健室よ」


「なるほど」


道理でベッドや医療器具と見られるものがおいてあるはずだ
多分ここに運んできてくれたのはメイドさんかな
あとで助けてくれたぶんと合わせてお礼しなきゃね


とりあえず立とうか
そうすると柚葉さんがすかさず


「こら、優くん?寝とかないと駄目ってさっき言ったでしょ?」


と、言って肩を持って寝かしてくる


「よう。食べ物と飲み物...」


刀夜が部屋に入ってきた
タイミングが...狙っているのだろうか?
先程と同じだが今、柚葉さんは今私の肩を持ってベットに押し付けている...
つまり...


「あぁ~...すまん」


こうなる


柚葉さんは


「ちょ、ちょっと違うよー!」


と、言って刀夜を追いかけていった


刀夜もせめてノックくらいしろよ




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「そうか、階段でこけたのか、
ドジだな」


なんとか誤解も解けたようで今は何故、私が怪我をしたのかを説明している


「うるさいよ、そりゃあ私だって人間なんだから、こけたりするよ」


「まぁそりゃあそうだ」


「まぁ骨も折れてたらしいけど光魔法?で直ったみたいだしな」


「けど、先生は1日は安静にするように言ってたよ」


柚葉さんがそう説明する


「だな」


曰く骨は直したけど体力とかは直してないらしい
直そうとしたら直せるらしいが魔力の消費が激しいらしい


「あれ?そう言えば今何時なんだ?」


私が部屋を出たのが10時頃のはずだ
そして神薔薇に襲われたのが多分10時半頃のはず


「今か?今は恐らく4時くらいじゃないか?」


つまり私は約6時間程気を失ってたわけか
しかしなぜ疑問系なんだ


「そりゃあ時計なんてないからな」


え?


「お前の顔に書いてあるよ。お前は分かりやすいからな」


私って分かりやすいのか...


「まぁ先生と柚葉に感謝しろよ」


「してるよ、柚葉さんありがとね」


「い、いや当たり前の事をしただけだよ?」


ん?妙にキョドってるな?何故だ?
まぁ今はいいや


「さて優くんも起きたことだし私は一旦部屋に帰るね(ほんとはもっと居たいけど)」


「そうなの?分かった」


最後の方何か呟いてたな?私には言えないことなのだろうか?


「また後でね優くん」


「う、うん」


そういって柚葉さんは部屋から出ていった


「で、これは神薔薇の仕業か?」


やっぱりバレてたか?


「なんで?神薔薇の仕業だと?」


「地味に注意深いお前が階段でこけるなんて思ってないよ」


えぇ...さっきも言ったけど私も人間なんだからこける事だってあるよ
それに地味・・にって...


「で、神薔薇に突き落とされたのか?」


う~ん流石に直接とは考えてないか
言うべきか?


まぁ、刀夜なら大丈夫だろ


「実は━━━━━」




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「マジかよ?」


「ホントだよ」


さすがの刀夜も驚きを隠せないようすだ


「神薔薇もそこまでするか」


こっちも同じ考えだ


「それでお前の考えでははどうするんだ?」


「とりあえず細心の注意を払ってレベルを上げて対抗できるようにする、かな?」


それを聞いた刀夜は


「そうか、なんなら俺も神薔薇を見張っておくよ」


「そうか、ありがとう」


「まぁとりあえず今日はゆっくり休め。俺も一旦部屋に戻るよ」


「分かった、ありがとな」


「礼なんていいよ、お前は気を付けろよ」


「あぁ。あ、それとこの話は柚葉さんには内緒な」


そうゆうと刀夜は考えるそぶりを見せて


「分かった」


そういって刀夜は部屋から出ていった


私自身も注意しなないとな


まぁ、今日はもう神薔薇も来ないだろう


さて、寝ようかなと、顔を枕の方に向けるとあの部屋にあったフルーツがベットの横の机に置かれていた
更に1口サイズに切られてる
これはもう食べるしかないね


美味しい










とりあえずレベルとか上げないと





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