元賢者の最強剣士 〜二度目の人生は自由に冒険者ライフを送る〜
第15話 シンディの屋敷
3人の輩を倒し、小便を済ませた。
前を見ると、シンディとリリアが乗っている馬車は止まってくれていた。
置いて行かれるんじゃないかと少し不安だったが……さすがにそんなことはしなかったようだ。
トコトコと歩いて馬車に戻る。
リリアが俺の分の席を詰めていて、自然と俺は左端に座ることになった。
「いや~、お疲れ様!見事な腕前だったよ、ノア君」
「小便に腕前も糞もないだろ」
ちなみにこの糞は、う●こという意味ではないぞ。
「ふむふむ、ノア君は褒められるのがあまり好きじゃないようだね。リリアとは大違いだ」
「なっ、私だって別に褒められるの好きじゃない!」
「んー?リリアは褒められるといつも嬉しそうにしてるじゃないか。ノア君の前だからって見栄を張らなくても」
「そういう訳で否定してるんじゃないの!」
俺もシンディが言うようにたぶんリリアは褒められるのが好きだと思う。
昨日とかだって褒められて嬉しそうにしてたし、チョロそうだし。
しかし、言うのはやめておくことにした。
またパンチが飛んでくる可能性が高いからだ。
俺だって、あまり痛い思いはしたくない。
……とまぁ、それ以降目立ったイベントはなく馬車に乗っていた。
そして、日が暮れて暗くなってきた頃に王都フォルトテクナについた。
フォルトテクナは、300年前から存在しており、今もなお王都として健在のようだ。
しかし、300年前より街の規模が大きくなっているように感じた。
順調に開発が進んでいるようだ。
王都に入る門をくぐり、馬車はシンディの経営しているハーツ商会の厩舎の前で止められた。
「いやー、二人共ご苦労だったね。さて、これからの予定だが、ノア君は宿泊予定先とかって決まってるかい?」
馬車を降りたシンディは、俺に宿泊先の有無を確認してきた。
馬や荷台の片づけは、商会の従業員達に任せていたようだった。
「泊まる宛なんてあるわけないだろ。これから宿屋でも探すんだよ」
「ハッハッハ、だったら丁度いい!我が家に泊まっていくといいさ!」
「……それはタダか?」
「もちろんだとも!」
「よし、泊まろう」
最近、なんだか貧乏根性がついてしまっているような気がしてならないのだが。
気のせいだよな?
「リリアも泊っていくよね?我が家なんだし!ねえ!」
「はいはい、泊まるわよ」
「そうこなくっちゃ!では、早速我が家に向かうとしようか」
それにしてもこの姉、ノリノリである。
ノリノリなシンディに連れられ、俺はシンディ家に向かった。
王都の中を暫く歩いていくと、周りの建物がどれも屋敷だらけになっていった。
なんとなくここらへんに住んでる奴らは金持ちなんだろうなーと察した。
「さぁ、ついたよ!ここが私の家だ!」
ドーン!
と胸を張るシンディ。
それもそのはず、シンディの家は、この周辺で一番大きな屋敷だった。
「でかいな」
「ん?それは私の胸かい?」
「いや、屋敷だよ」
このタイミングでお前の胸の感想を言ってどうする。
横では、「はぁ」とリリアが溜息をついている。
きっとリリアは、シンディの破天荒さに疲れているのだろうな、と思った。
なんとなくだが。
屋敷(シンディの家)に入ると、使用人であろう執事とメイドが待ち構えていた。
「おかえりなさいませ、シンディ様、リリア様」
「うむ、皆ご苦労。今日はリリアとこちらのノア君が泊まるから部屋の準備をしておいて」
ノアは、使用人の執事に指示を出していた。
「畏まりました」
年老いた執事は、シンディに頭を下げ、後ろに下がっていった。
「さて、ではディナーにしようではないか!コックに至急ディナーの用意をするように伝えてね」
「畏まりました」
今度は、メイドがシンディに頭を下げてどっかいった。
とりあえず、シンディは偉いということは一目瞭然だった。
「じゃあ、二人共ついておいで」
シンディがそう言って歩き出した。
俺達はシンディについていき、部屋に入った。
その部屋には、なが~~~い机があり、その上には白いテーブルクロスがひかれている。
よくありそうな金持ちの食卓だな。
「じゃあ、ここらへんにでも座ろうか」
シンディが椅子に座ったのを見て、その横に俺も座った。
リリアは、少し距離を置いて席に座った。
それを見たシンディは、
「こら、リリア!そんな離れたとこに座ってないで、お姉ちゃんのよこに座りなさい!」
「嫌よ」
「ひぃっ!?つ、ついにリリアにも反抗期が来てしまったのね……」
いや、既に会ったときからそんな感じなのですが。
「そういえば、シンディとリリアの両親はいないのか?」
俺は、少し疑問に思ったことをシンディに聞いてみる。
既に他界してたらどうしようか。
あまり聞いてはいけない質問をしたような気がする。
「ん?ここは私の家だよ。両親は他の家に住んでいるのさ」
ふぅ、最悪の答えじゃなくてよかった。
と、内心ホッと胸を撫でおろす。
それにしても……自分の家ってまじか……。
若いのにこんな屋敷持ってるとかとんでもねえな。
「そうなのか。俺はてっきり既に他界してるもんかと」
「そう思ってるなら聞くべきじゃないよね?!」
つい言ってしまったら、まさかのシンディにつっこまれてしまった。
前を見ると、シンディとリリアが乗っている馬車は止まってくれていた。
置いて行かれるんじゃないかと少し不安だったが……さすがにそんなことはしなかったようだ。
トコトコと歩いて馬車に戻る。
リリアが俺の分の席を詰めていて、自然と俺は左端に座ることになった。
「いや~、お疲れ様!見事な腕前だったよ、ノア君」
「小便に腕前も糞もないだろ」
ちなみにこの糞は、う●こという意味ではないぞ。
「ふむふむ、ノア君は褒められるのがあまり好きじゃないようだね。リリアとは大違いだ」
「なっ、私だって別に褒められるの好きじゃない!」
「んー?リリアは褒められるといつも嬉しそうにしてるじゃないか。ノア君の前だからって見栄を張らなくても」
「そういう訳で否定してるんじゃないの!」
俺もシンディが言うようにたぶんリリアは褒められるのが好きだと思う。
昨日とかだって褒められて嬉しそうにしてたし、チョロそうだし。
しかし、言うのはやめておくことにした。
またパンチが飛んでくる可能性が高いからだ。
俺だって、あまり痛い思いはしたくない。
……とまぁ、それ以降目立ったイベントはなく馬車に乗っていた。
そして、日が暮れて暗くなってきた頃に王都フォルトテクナについた。
フォルトテクナは、300年前から存在しており、今もなお王都として健在のようだ。
しかし、300年前より街の規模が大きくなっているように感じた。
順調に開発が進んでいるようだ。
王都に入る門をくぐり、馬車はシンディの経営しているハーツ商会の厩舎の前で止められた。
「いやー、二人共ご苦労だったね。さて、これからの予定だが、ノア君は宿泊予定先とかって決まってるかい?」
馬車を降りたシンディは、俺に宿泊先の有無を確認してきた。
馬や荷台の片づけは、商会の従業員達に任せていたようだった。
「泊まる宛なんてあるわけないだろ。これから宿屋でも探すんだよ」
「ハッハッハ、だったら丁度いい!我が家に泊まっていくといいさ!」
「……それはタダか?」
「もちろんだとも!」
「よし、泊まろう」
最近、なんだか貧乏根性がついてしまっているような気がしてならないのだが。
気のせいだよな?
「リリアも泊っていくよね?我が家なんだし!ねえ!」
「はいはい、泊まるわよ」
「そうこなくっちゃ!では、早速我が家に向かうとしようか」
それにしてもこの姉、ノリノリである。
ノリノリなシンディに連れられ、俺はシンディ家に向かった。
王都の中を暫く歩いていくと、周りの建物がどれも屋敷だらけになっていった。
なんとなくここらへんに住んでる奴らは金持ちなんだろうなーと察した。
「さぁ、ついたよ!ここが私の家だ!」
ドーン!
と胸を張るシンディ。
それもそのはず、シンディの家は、この周辺で一番大きな屋敷だった。
「でかいな」
「ん?それは私の胸かい?」
「いや、屋敷だよ」
このタイミングでお前の胸の感想を言ってどうする。
横では、「はぁ」とリリアが溜息をついている。
きっとリリアは、シンディの破天荒さに疲れているのだろうな、と思った。
なんとなくだが。
屋敷(シンディの家)に入ると、使用人であろう執事とメイドが待ち構えていた。
「おかえりなさいませ、シンディ様、リリア様」
「うむ、皆ご苦労。今日はリリアとこちらのノア君が泊まるから部屋の準備をしておいて」
ノアは、使用人の執事に指示を出していた。
「畏まりました」
年老いた執事は、シンディに頭を下げ、後ろに下がっていった。
「さて、ではディナーにしようではないか!コックに至急ディナーの用意をするように伝えてね」
「畏まりました」
今度は、メイドがシンディに頭を下げてどっかいった。
とりあえず、シンディは偉いということは一目瞭然だった。
「じゃあ、二人共ついておいで」
シンディがそう言って歩き出した。
俺達はシンディについていき、部屋に入った。
その部屋には、なが~~~い机があり、その上には白いテーブルクロスがひかれている。
よくありそうな金持ちの食卓だな。
「じゃあ、ここらへんにでも座ろうか」
シンディが椅子に座ったのを見て、その横に俺も座った。
リリアは、少し距離を置いて席に座った。
それを見たシンディは、
「こら、リリア!そんな離れたとこに座ってないで、お姉ちゃんのよこに座りなさい!」
「嫌よ」
「ひぃっ!?つ、ついにリリアにも反抗期が来てしまったのね……」
いや、既に会ったときからそんな感じなのですが。
「そういえば、シンディとリリアの両親はいないのか?」
俺は、少し疑問に思ったことをシンディに聞いてみる。
既に他界してたらどうしようか。
あまり聞いてはいけない質問をしたような気がする。
「ん?ここは私の家だよ。両親は他の家に住んでいるのさ」
ふぅ、最悪の答えじゃなくてよかった。
と、内心ホッと胸を撫でおろす。
それにしても……自分の家ってまじか……。
若いのにこんな屋敷持ってるとかとんでもねえな。
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つい言ってしまったら、まさかのシンディにつっこまれてしまった。
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