カースオブダンジョン~あなたと私の心中旅行~
名もなき暗殺者
「さて、それじゃあ君を仲間のところまで……」
「……見つけた」
「ギャァァ!!!?」
びっくりして叫んでしまった。どうやらみやびさんが後ろにいたらしい。
「RAY様が呼んでる、一緒に来て、」
「どうしてここがわかったの!?」
「……なんか上見てたら鎖が宙を舞ってたから、なんだろう?って思って」
本当によく見つけられたな……
「あなたはKUMIさんと知り合いの人?」
「そうだけど……KUMI、この人何?」
何と言われても、ものすご~く説明がしずらいのだが…………
「えっと、私を助けてくれた人、怪しい人では無いよ?」
「どう見ても怪しい……」
まぁ、そうですよね……怪しいですよね……
「名を名乗れ、」
「ごめんね、ちょっと事情があって名前は言えないんだ。」
「ほら、怪しい……」
やっぱ信用してくれないよね、そりゃそうだ、私だって完璧に信用できてないもの……
「あとは君が他の仲間のところに送り届けてくれるよね? その、RAY様のところに、」
「そうするつもりだけど?」
「なら私は身を引くよ、たぬきちゃんに『助けてくれてありがとう』って言っといて、」
「あっ、はい、そう言っておきます。」
彼女はそう言い残すと、再びクローショットを使って飛びあがり、去っていってしまった。結局最後まで怪しい人だったな、
「邪魔者はいなくなった、行こう、」
せっかく助けてくれたのに、邪魔者扱いとは……不遇なものである。
「お~い!! みやび~!!」
後ろの方からみやびさんのことを呼ぶ声がする。
「はぁはぁ……良かった、KUMIさんも無事だったみたいだな!」
「うん、KUMI、仮面をつけた女の人に捕まってた」
「仮面をつけた女……?」
「はい、彼女が言うには、『自分は殺し屋で、KUMIのことを殺害する依頼が来たけど、自分は絶対にKUMIを殺したくないから殺害の証拠を偽造した。』との事です。」
「殺し屋……? 殺し屋がなんであんたを庇ったんだ?  殺してないことがバレたら自分の経歴にも傷がつくし、なんで『殺したくない』なんて思う必要があるんだ?」
「そうですよね、私と、その仮面の殺し屋は会ったこともなければ、戦ったこともないはずです。まぁ、素顔も名前も分からないのでなんとも言えないんですけど、」
「あいつ、名前を名乗らなかった、めちゃくちゃ怪しい……もしかしたらKUMIのストーカーかもしれない、」
1番ストーカーに近しい人が何言ってんだよ……
「不安だな、とにかく、そいつに殺されなくて良かった。はやく、Tellとリーダーのところに向かおう、」
「わかりました。急ぎましょう、」
「……だね、」
「RAY! こんなとこにいたのか、」
「Tell!それにみんなも! 本当に脱出できたんだな!? 良かった……」
RAYは俺たちとの再開に心からホッとしたようだ。
「KUMIさんは見つかったんですの?」
「それが、まだ見つからなくて……」
「もしあいつに、またヨミの症状が出たら、きっと……」
まずいな……これだけ探しても見つからないとは……
「俺たちはあっちの方を探してた、Tell達は?」
「ちょうどRAYたちの反対側だ、」
「じゃあ後探してないのはあのエリアか……」
「ああ、そうみたいだな……ん? おい、あれalphaとみやびじゃないか?」
ゼットが指した方向に確かに、alphaとみやびがいた、しかし、俺はその2人よりも先に、俺たちが今まで血眼になって探していた人物の方に目が止まった。
「そ、それに! KUMIさんも!!」
俺たちはKUMIさんたちの元に走っていった。良かった、これで本当に全員無事生還だ……
「なるほどな……その仮面女、調べておく必要がありそうだ。」
Tellさんが険しい表情で考えている。
「よし、ルシルに頼もう、」
相も変わらず、調べ事はほぼルシルさん頼みである。しょうがないよね、便利なんだから、
「でも結構いい人だったんだね、KUMIさんを助けてくれるって、」
「それはどうだろう? 仮面をつけてるってことは、やましいことをしている自覚があるってことだ、KUMIさんを殺さないって言っておきながら、油断させて殺すんじゃないのか?」
「確かに、仮面ってなんかマイナスイメージだからね、」
あの人、悪そうに見えなかったけどな……話し方や態度からは、全く敵意を感じなかったし、しかもあの時、
「ダメ!! KUMIさんは下がってて……絶対に私が何とかする……!!」
なんか、私のことを全力で守ってくれているような気がしたんだよな……『絶対に守ってやる』みたいな、責任感みたいなものを感じ取ったんだけどな……?
「ピロリロリン」
「お? ルシルさんから調査結果が届いてるな、」
かなり早いな……
「えっとね……こ、これは……!?」
「ど、どうしたんですか!?」
「え、え~と……メールを読み上げるね……」
そう言ってTellさんは、その恐ろしい内容のメールを読み上げた
「件名:その女に近づいてはいけない」
「……見つけた」
「ギャァァ!!!?」
びっくりして叫んでしまった。どうやらみやびさんが後ろにいたらしい。
「RAY様が呼んでる、一緒に来て、」
「どうしてここがわかったの!?」
「……なんか上見てたら鎖が宙を舞ってたから、なんだろう?って思って」
本当によく見つけられたな……
「あなたはKUMIさんと知り合いの人?」
「そうだけど……KUMI、この人何?」
何と言われても、ものすご~く説明がしずらいのだが…………
「えっと、私を助けてくれた人、怪しい人では無いよ?」
「どう見ても怪しい……」
まぁ、そうですよね……怪しいですよね……
「名を名乗れ、」
「ごめんね、ちょっと事情があって名前は言えないんだ。」
「ほら、怪しい……」
やっぱ信用してくれないよね、そりゃそうだ、私だって完璧に信用できてないもの……
「あとは君が他の仲間のところに送り届けてくれるよね? その、RAY様のところに、」
「そうするつもりだけど?」
「なら私は身を引くよ、たぬきちゃんに『助けてくれてありがとう』って言っといて、」
「あっ、はい、そう言っておきます。」
彼女はそう言い残すと、再びクローショットを使って飛びあがり、去っていってしまった。結局最後まで怪しい人だったな、
「邪魔者はいなくなった、行こう、」
せっかく助けてくれたのに、邪魔者扱いとは……不遇なものである。
「お~い!! みやび~!!」
後ろの方からみやびさんのことを呼ぶ声がする。
「はぁはぁ……良かった、KUMIさんも無事だったみたいだな!」
「うん、KUMI、仮面をつけた女の人に捕まってた」
「仮面をつけた女……?」
「はい、彼女が言うには、『自分は殺し屋で、KUMIのことを殺害する依頼が来たけど、自分は絶対にKUMIを殺したくないから殺害の証拠を偽造した。』との事です。」
「殺し屋……? 殺し屋がなんであんたを庇ったんだ?  殺してないことがバレたら自分の経歴にも傷がつくし、なんで『殺したくない』なんて思う必要があるんだ?」
「そうですよね、私と、その仮面の殺し屋は会ったこともなければ、戦ったこともないはずです。まぁ、素顔も名前も分からないのでなんとも言えないんですけど、」
「あいつ、名前を名乗らなかった、めちゃくちゃ怪しい……もしかしたらKUMIのストーカーかもしれない、」
1番ストーカーに近しい人が何言ってんだよ……
「不安だな、とにかく、そいつに殺されなくて良かった。はやく、Tellとリーダーのところに向かおう、」
「わかりました。急ぎましょう、」
「……だね、」
「RAY! こんなとこにいたのか、」
「Tell!それにみんなも! 本当に脱出できたんだな!? 良かった……」
RAYは俺たちとの再開に心からホッとしたようだ。
「KUMIさんは見つかったんですの?」
「それが、まだ見つからなくて……」
「もしあいつに、またヨミの症状が出たら、きっと……」
まずいな……これだけ探しても見つからないとは……
「俺たちはあっちの方を探してた、Tell達は?」
「ちょうどRAYたちの反対側だ、」
「じゃあ後探してないのはあのエリアか……」
「ああ、そうみたいだな……ん? おい、あれalphaとみやびじゃないか?」
ゼットが指した方向に確かに、alphaとみやびがいた、しかし、俺はその2人よりも先に、俺たちが今まで血眼になって探していた人物の方に目が止まった。
「そ、それに! KUMIさんも!!」
俺たちはKUMIさんたちの元に走っていった。良かった、これで本当に全員無事生還だ……
「なるほどな……その仮面女、調べておく必要がありそうだ。」
Tellさんが険しい表情で考えている。
「よし、ルシルに頼もう、」
相も変わらず、調べ事はほぼルシルさん頼みである。しょうがないよね、便利なんだから、
「でも結構いい人だったんだね、KUMIさんを助けてくれるって、」
「それはどうだろう? 仮面をつけてるってことは、やましいことをしている自覚があるってことだ、KUMIさんを殺さないって言っておきながら、油断させて殺すんじゃないのか?」
「確かに、仮面ってなんかマイナスイメージだからね、」
あの人、悪そうに見えなかったけどな……話し方や態度からは、全く敵意を感じなかったし、しかもあの時、
「ダメ!! KUMIさんは下がってて……絶対に私が何とかする……!!」
なんか、私のことを全力で守ってくれているような気がしたんだよな……『絶対に守ってやる』みたいな、責任感みたいなものを感じ取ったんだけどな……?
「ピロリロリン」
「お? ルシルさんから調査結果が届いてるな、」
かなり早いな……
「えっとね……こ、これは……!?」
「ど、どうしたんですか!?」
「え、え~と……メールを読み上げるね……」
そう言ってTellさんは、その恐ろしい内容のメールを読み上げた
「件名:その女に近づいてはいけない」
コメント
蛇使い座のな~が
リアルの方がかなり忙しくなってきましたのでしばらくお休みをいただきたいと思います。ご了承ください