カースオブダンジョン~あなたと私の心中旅行~
ついに作戦開始
「やるしかないか……!!」
『結界牢』は絶えず変形を繰り返している。変幻自在で、幾何学的な動き、大きなキューブからいくつもの小さなキューブへと分化し、様々な形を取っている。
「確かあの結界、触るとしびれるんだったよな、」
「……バチッ!!!」
「ッ!?……こ、これは……!!」
あの時、Tellさんはダメージを食らっていた。無闇に近づくのは危ない、
「ビュウウン!!」
レーザー攻撃、まずは全員で落ち着いて避ける。
「シュンッ!!」
目の前からボスが消えた。
「何っ!?」
「ピーーーー」
間髪入れずに次の攻撃、ボスは私たちの真上に移動し、甲高い警告音を響かせる。張り巡らされる赤色の光線、当たっても攻撃判定は無い、
「KUMIさん! 危ない!」
「えっ!?」
Tellさんの声に焦り、とりあえず伏せた。すると、赤いレーザーに沿うように青色のレーザーが発射された。私は何とか、青色のレーザーの照準から外れたようだ。
「危なかった……」
なるほど、赤色のレーザーは照準器、照準器のとおりに、青色のレーザー攻撃が行われるのか、
「ガチャン……ガチャンガチャン……」
また結界牢が変形し始めた。今度は、広がった自分の体を収縮させ、最初のキューブ型に戻った。
「今度は何だ……?」
キューブは不規則に回転し、周囲のエネルギーを集めているように思えた。
「ビュウウン!!」
巨大なエネルギー弾が発射される、
「避けろ!!」
「ヒュゥゥゥン……ドゴーン!!」
爆発音が室内に響く、エネルギー弾が当たった箇所は酷く崩壊している。
しかし、先程の攻撃で、エネルギーを使い切ったのか、力なく結界牢は、キューブ状態のまま地面に落下した。
「皆さん! 今のうちに攻撃を!!」
ライムさんはそう言ったが、
「ガキンッ!!」
「くっ……!! こいつ、硬すぎる!」
Tellさんの攻撃でもビクともせず、全く攻撃を当てられない。
「なるほどな、通りで近くに魔法石がないと思った。 こいつ自体が巨大な魔法石だったんだ」
「ガシャン!!」
再び、結界牢が作動した。変形を続けながら、レーザーを打ってくる。
「どうするんだ? あんなバカでかい魔法石なんて硬くて壊せないぞ?」
Tellさんの方に目をやると、何かを思いついたような仕草をし、そのままメニュー画面を開いた。
「いいことを思いついた。ちょっと、これ持ってて、」
そう言って渡されたのは2本の金の剣、私に渡された方にはJHARIBANの文字が彫ってあった。
「これで、レーザーを弾いて、しばらく俺を守っててくれ、」
「えっ……!?」
Tellさんを……守るの……? 私たちで……?
「何を考えているかは知らんが、仕方あるまい、賭けるぞ? お前に、」
「ああ、しばらくの時間があれば、必ずあいつを壊せる。大船に乗ったつもりでいろ、」
ど、どういう事なんだろう? Tellさんは一体、何を考えてるんだ? 
「ビュウウン!!」
「キーン!!」
「くっ……!?」
「KUMI、大丈夫か?」
「な、なんとか……」
レーザーの反射は意外と難しい、何度か失敗し、レーザーを食らっている。光線に身を焼かれる熱さは相当こたえたが、今はコツをつかみ、レーザーを上手く反射できるようになった。
「『いい』よ、ありがとう、」
「よかった、これで反射地獄から解放される……」
「いや、悪いけどまだ続くよ、もう少しだけ待たなきゃならない、」
「え……? まだ続くの……?」
「とりあえずKUMIさんは体力回復に専念して、続きは俺がやる。」
Tellさんに金の剣を渡した。
「ガシャン……ガシャンガシャン……シュンッ!!」
再び結界牢が目の前から姿を消した。
「……このタイミングで全体攻撃はまずい!!」
赤いレーザーが張り巡らされると同時に、ルシルさんが間に入る。
「リフレクティオ!!」
「カキーン!! ズギャァァン!!」
レーザーは跳ね返り、本体に当たったが、全く傷ついていない様子だった。
「クッ……!! こんなやつ、一体どうやって倒せって言うんだ……?」
「一説によるとその異空間に1度入ってしまうと、二度と出られないらしい、ダンジョン難易度はここら辺の他のダンジョンと大差ないはずなんだが、」
そうか、こいつのせいだったんだ。ダンジョンボスがあまりにも硬すぎるから、誰も倒せなくて、それでみんな、帰って来れなかったんだ……
「やはりそうか……」
結界牢の中に再びカルキノスが出現する。どこか悲しげな声だった。
「僕を解き放つ力を持った人間はいないか……」
私たちは無力だ、どう考えても、あの結界牢を壊せるほどの力など、今の私たちには無かった……もうどうすることも、できなかった…………
「……それはどうかな」
「えっ……? Tellさん……?」
Tellさんは、いたずらな笑みを浮かべながら、カルキノスにこう言い放った。
「俺ならその結界牢を簡単に壊せる。たった今、届いたんだよ、あんたをそのふざけた檻から解き放つ、『最終兵器』がね……」
『結界牢』は絶えず変形を繰り返している。変幻自在で、幾何学的な動き、大きなキューブからいくつもの小さなキューブへと分化し、様々な形を取っている。
「確かあの結界、触るとしびれるんだったよな、」
「……バチッ!!!」
「ッ!?……こ、これは……!!」
あの時、Tellさんはダメージを食らっていた。無闇に近づくのは危ない、
「ビュウウン!!」
レーザー攻撃、まずは全員で落ち着いて避ける。
「シュンッ!!」
目の前からボスが消えた。
「何っ!?」
「ピーーーー」
間髪入れずに次の攻撃、ボスは私たちの真上に移動し、甲高い警告音を響かせる。張り巡らされる赤色の光線、当たっても攻撃判定は無い、
「KUMIさん! 危ない!」
「えっ!?」
Tellさんの声に焦り、とりあえず伏せた。すると、赤いレーザーに沿うように青色のレーザーが発射された。私は何とか、青色のレーザーの照準から外れたようだ。
「危なかった……」
なるほど、赤色のレーザーは照準器、照準器のとおりに、青色のレーザー攻撃が行われるのか、
「ガチャン……ガチャンガチャン……」
また結界牢が変形し始めた。今度は、広がった自分の体を収縮させ、最初のキューブ型に戻った。
「今度は何だ……?」
キューブは不規則に回転し、周囲のエネルギーを集めているように思えた。
「ビュウウン!!」
巨大なエネルギー弾が発射される、
「避けろ!!」
「ヒュゥゥゥン……ドゴーン!!」
爆発音が室内に響く、エネルギー弾が当たった箇所は酷く崩壊している。
しかし、先程の攻撃で、エネルギーを使い切ったのか、力なく結界牢は、キューブ状態のまま地面に落下した。
「皆さん! 今のうちに攻撃を!!」
ライムさんはそう言ったが、
「ガキンッ!!」
「くっ……!! こいつ、硬すぎる!」
Tellさんの攻撃でもビクともせず、全く攻撃を当てられない。
「なるほどな、通りで近くに魔法石がないと思った。 こいつ自体が巨大な魔法石だったんだ」
「ガシャン!!」
再び、結界牢が作動した。変形を続けながら、レーザーを打ってくる。
「どうするんだ? あんなバカでかい魔法石なんて硬くて壊せないぞ?」
Tellさんの方に目をやると、何かを思いついたような仕草をし、そのままメニュー画面を開いた。
「いいことを思いついた。ちょっと、これ持ってて、」
そう言って渡されたのは2本の金の剣、私に渡された方にはJHARIBANの文字が彫ってあった。
「これで、レーザーを弾いて、しばらく俺を守っててくれ、」
「えっ……!?」
Tellさんを……守るの……? 私たちで……?
「何を考えているかは知らんが、仕方あるまい、賭けるぞ? お前に、」
「ああ、しばらくの時間があれば、必ずあいつを壊せる。大船に乗ったつもりでいろ、」
ど、どういう事なんだろう? Tellさんは一体、何を考えてるんだ? 
「ビュウウン!!」
「キーン!!」
「くっ……!?」
「KUMI、大丈夫か?」
「な、なんとか……」
レーザーの反射は意外と難しい、何度か失敗し、レーザーを食らっている。光線に身を焼かれる熱さは相当こたえたが、今はコツをつかみ、レーザーを上手く反射できるようになった。
「『いい』よ、ありがとう、」
「よかった、これで反射地獄から解放される……」
「いや、悪いけどまだ続くよ、もう少しだけ待たなきゃならない、」
「え……? まだ続くの……?」
「とりあえずKUMIさんは体力回復に専念して、続きは俺がやる。」
Tellさんに金の剣を渡した。
「ガシャン……ガシャンガシャン……シュンッ!!」
再び結界牢が目の前から姿を消した。
「……このタイミングで全体攻撃はまずい!!」
赤いレーザーが張り巡らされると同時に、ルシルさんが間に入る。
「リフレクティオ!!」
「カキーン!! ズギャァァン!!」
レーザーは跳ね返り、本体に当たったが、全く傷ついていない様子だった。
「クッ……!! こんなやつ、一体どうやって倒せって言うんだ……?」
「一説によるとその異空間に1度入ってしまうと、二度と出られないらしい、ダンジョン難易度はここら辺の他のダンジョンと大差ないはずなんだが、」
そうか、こいつのせいだったんだ。ダンジョンボスがあまりにも硬すぎるから、誰も倒せなくて、それでみんな、帰って来れなかったんだ……
「やはりそうか……」
結界牢の中に再びカルキノスが出現する。どこか悲しげな声だった。
「僕を解き放つ力を持った人間はいないか……」
私たちは無力だ、どう考えても、あの結界牢を壊せるほどの力など、今の私たちには無かった……もうどうすることも、できなかった…………
「……それはどうかな」
「えっ……? Tellさん……?」
Tellさんは、いたずらな笑みを浮かべながら、カルキノスにこう言い放った。
「俺ならその結界牢を簡単に壊せる。たった今、届いたんだよ、あんたをそのふざけた檻から解き放つ、『最終兵器』がね……」
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