カースオブダンジョン~あなたと私の心中旅行~
ゲームを始めた私
「……idナンバー登録完了、これより、ユーザー設定に移ります。」
    目の前には真っ暗な空間が広がり、微かに緑色の光を放つ黒いキューブ状の物体が忙しなく、私の周りを飛び回っている。
「……ここは?」
「ここは、ユーザー設定画面です。」
「わっ!しゃべった!?」
キューブのうちの一つが、話しかけてきた。以外にも機械的な声じゃなく、人間のような話し方だった。
「今回は、当ゲームをインストールしていただき、誠にありがとうございます。あなたのユーザーidはこちらで設定させて頂きました。」
つまり、ここはゲームの世界というわけか、呪いというのは、こういう事だったのか。ということは、この世界から出られないとか、そういう感じだったりするのかな。
「このゲームでは、メール送信やギフトの受け取りなど、様々な状況でユーザーidが必要となります。あなたのユーザーidは『jwo-1486-zzda』となりました。」
ああ、絶対これ忘れるやつだ。
「いえ、ユーザー情報のウィンドウを開けば、たとえ忘れたとしてもいつでも確認できますのでご安心ください。」
なら良かった、てか聞こえてんのか、こっちの心の声。
「ちなみに、操作方法や、チュートリアルは、ユーザー設定が終わってから、行いますので、」
そこら辺はちゃんとゲームしてんのな、
「まあ、これでもMMO RPGの端くれですから、」
   キューブの光が黄色くなった。どうやら感情によって色が変わるらしい。
「それでは、無駄話はこれくらいにして、ユーザー設定を行いましょう、まずはこちらをご覧下さい、」
    目の前にスクリーンが映し出される、ここに様々なことを入力するらしい。
「まずはあなたのユーザー名を登録しましょう、そこのスクリーンから、名前入力のボタンをタップしてください。」
名前入力のボタンをタップすると、キーボードが出現した。ユーザー名か、なんて打とう?
「あなたのゲーム内での名前となりますので、慎重にお考え下さい。」
こういうのは無難に、自分の名前をもじったものにしよう、苗字の黒崎と下の名前の亜美から、最初と最後の文字をとって、「クミ」というのは、どうだろう?
「素敵なお名前だと思います。ちなみに、アルファベットにしたい場合は、こちらの矢印をタップすれば、ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字の順番で入れ替わります。」
おお、本当だ、せっかくだからローマ字で「KUMI」としよう、
「ユーザー名の設定が完了しました。次に、パスワードを設定してください。」
「パスワード?」
「はい、ゲーム内で、ユーザーidと併用して使うパスワードです。なるべく複雑な文字でご設定下さい。」
パスワードか、どうしよう?誕生日とかでもいいのかな?
「なるべく破られないものを設定する方が良いでしょう。記号や、アルファベットの大文字と小文字、数字など、様々な種類の文字を入れて設定すればより破られにくいパスワードとなるでしょう。」
じゃあ、本名の黒崎と誕生日を入れて、
「Krosaki/12/6」とか、
「へ~冬生まれなんですね?」
    今はどうでも良くないか?そんなこと、とりあえずこんな感じでいいだろう。
    考えたパスワードを入力する。
「確認のため、もう一度お願いします。」
何故か2回も打たされた……。
「パスワードの設定が完了しました。パスワードを忘れた場合もユーザー情報のウィンドウから再確認出来ます。くれぐれも他のユーザーに見られないよう、細心の注意を払ってください。それでは、ゲームを開始します。」
急に目の前が明るくなり、体が浮き上がって来る。
「うわっ!?えっ!?なにこれ!?」
「ワープシステム作動、スポーン地点を検索しています。」
スポーン地点? ワープ? 自分に何が起こっているのか分からない。
「スポーン地点を設定しました。それでは、あなただけの物語を始めて下さい、」
    気がつくと、私はベッドの上に寝そべっていた。窓から差し込んでくる、暖かな日差しがとても眩しい。どうやら木造建築の家らしい。ツリーハウスやログハウス見たいに、壁や床が全て木材で出来ていた。
「ちょっとすいませ~ん失礼しま~す。」
    微かな羽音とともに小さな妖精のような生き物が窓から入り込んできた。とりあえず部屋を見渡す。
「え~っと、殺虫剤どこだろう?」
「虫じゃないです!!そんなもの探さないで下さい!!」
    目の前には真っ暗な空間が広がり、微かに緑色の光を放つ黒いキューブ状の物体が忙しなく、私の周りを飛び回っている。
「……ここは?」
「ここは、ユーザー設定画面です。」
「わっ!しゃべった!?」
キューブのうちの一つが、話しかけてきた。以外にも機械的な声じゃなく、人間のような話し方だった。
「今回は、当ゲームをインストールしていただき、誠にありがとうございます。あなたのユーザーidはこちらで設定させて頂きました。」
つまり、ここはゲームの世界というわけか、呪いというのは、こういう事だったのか。ということは、この世界から出られないとか、そういう感じだったりするのかな。
「このゲームでは、メール送信やギフトの受け取りなど、様々な状況でユーザーidが必要となります。あなたのユーザーidは『jwo-1486-zzda』となりました。」
ああ、絶対これ忘れるやつだ。
「いえ、ユーザー情報のウィンドウを開けば、たとえ忘れたとしてもいつでも確認できますのでご安心ください。」
なら良かった、てか聞こえてんのか、こっちの心の声。
「ちなみに、操作方法や、チュートリアルは、ユーザー設定が終わってから、行いますので、」
そこら辺はちゃんとゲームしてんのな、
「まあ、これでもMMO RPGの端くれですから、」
   キューブの光が黄色くなった。どうやら感情によって色が変わるらしい。
「それでは、無駄話はこれくらいにして、ユーザー設定を行いましょう、まずはこちらをご覧下さい、」
    目の前にスクリーンが映し出される、ここに様々なことを入力するらしい。
「まずはあなたのユーザー名を登録しましょう、そこのスクリーンから、名前入力のボタンをタップしてください。」
名前入力のボタンをタップすると、キーボードが出現した。ユーザー名か、なんて打とう?
「あなたのゲーム内での名前となりますので、慎重にお考え下さい。」
こういうのは無難に、自分の名前をもじったものにしよう、苗字の黒崎と下の名前の亜美から、最初と最後の文字をとって、「クミ」というのは、どうだろう?
「素敵なお名前だと思います。ちなみに、アルファベットにしたい場合は、こちらの矢印をタップすれば、ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字の順番で入れ替わります。」
おお、本当だ、せっかくだからローマ字で「KUMI」としよう、
「ユーザー名の設定が完了しました。次に、パスワードを設定してください。」
「パスワード?」
「はい、ゲーム内で、ユーザーidと併用して使うパスワードです。なるべく複雑な文字でご設定下さい。」
パスワードか、どうしよう?誕生日とかでもいいのかな?
「なるべく破られないものを設定する方が良いでしょう。記号や、アルファベットの大文字と小文字、数字など、様々な種類の文字を入れて設定すればより破られにくいパスワードとなるでしょう。」
じゃあ、本名の黒崎と誕生日を入れて、
「Krosaki/12/6」とか、
「へ~冬生まれなんですね?」
    今はどうでも良くないか?そんなこと、とりあえずこんな感じでいいだろう。
    考えたパスワードを入力する。
「確認のため、もう一度お願いします。」
何故か2回も打たされた……。
「パスワードの設定が完了しました。パスワードを忘れた場合もユーザー情報のウィンドウから再確認出来ます。くれぐれも他のユーザーに見られないよう、細心の注意を払ってください。それでは、ゲームを開始します。」
急に目の前が明るくなり、体が浮き上がって来る。
「うわっ!?えっ!?なにこれ!?」
「ワープシステム作動、スポーン地点を検索しています。」
スポーン地点? ワープ? 自分に何が起こっているのか分からない。
「スポーン地点を設定しました。それでは、あなただけの物語を始めて下さい、」
    気がつくと、私はベッドの上に寝そべっていた。窓から差し込んでくる、暖かな日差しがとても眩しい。どうやら木造建築の家らしい。ツリーハウスやログハウス見たいに、壁や床が全て木材で出来ていた。
「ちょっとすいませ~ん失礼しま~す。」
    微かな羽音とともに小さな妖精のような生き物が窓から入り込んできた。とりあえず部屋を見渡す。
「え~っと、殺虫剤どこだろう?」
「虫じゃないです!!そんなもの探さないで下さい!!」
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