天使の力を授かった僕は、勇者よりも強いんですが…

かふ

15話 最終防衛ライン

崖エリアが突破された?
それにしては早すぎる気がするけど…

僕は少し疑問に思った、
けどここで死守しないと
町が燃やされてしまう

するとふらつきながら歩いてくる
人影があった

「おい…崖エリアどうなってるんだよ…」

聞き覚えのある声だと思ったら
あの、弓兵の青年だった

「おかしいよね、抗戦してたとしても余りにも早すぎるよ」
僕は返事をした

「やっぱそうだよな、あ、こんな時に何だが、自己紹介してなかったな
俺の名前はクロノ宜しくな」
弓兵の青年はクロノと言う人だった

「僕の名前はラルトよろしくね」
僕も軽く自己紹介をした

「最終防衛ライン…ここで守り切らないと、」僕は覚悟を決めた

「あぁ、お互い頑張ろう、無理かもしれないが…死ぬなよ?」
ふざけて言ったつもりだろうけど
僕は正直生き残れるか心配だ

そして僕らは西エリア:最前線
へと歩き出した



「ガシャン、ガシャン、ギギギ
ガシャン」

同様にスキャンテラもこちらへと
脚を進めていた。


「見えたぞー総員、進め!進め!」
指揮を執っていた男が合図をだした

出来損ないの町人戦士達が勝ち目の
ない戦いに出向いて行った暫く交戦が続き半分がやられてしまった

「ヘブンズニードル!」
光の針が、奴に突き刺さる…が、
その硬い脚に跳ね返される

「ダメか…」
どうすればいいんだ
まだ使える技は少ない…

ヒュンッ…ジャキン
風を切り、矢が奴に命中する
「おい、ラルト何の能力持ってるか
知らねーけど、相当な威力じゃ
なきゃ効かねーぞ」
アドバイスか力の差を見せつけて
るのかは知らないけど戦闘中、声を掛けてくれたのは嬉しかった

強い一撃…溢れている力を一点に
集中…キュィィィィン

今僕が出せる最大火力…

「天龍撃!(ドラベルクヘブン)」

龍の形をした巨大な光の塊が凄い速さで飛んで行く…それはまさに本物そのものであった

ドガァン…バァギイバギキキ

見事にスキャンテラに当たり
体制を崩した、それと脚を
2本切断し、周りの木々を薙ぎ倒し少し後方へ奴を押しのけた

戦士達から歓声が上がった

「やるじゃねーか、ラルト」
そう言ってクロノは弓を構え、矢を引く

「お前らも俺ら見たくもっと殺れ」
ヒュンッ…ジャキン

また1つ奴に斬撃を与えていく

そしてさらに時間が過ぎた


「イヴェル様このままでは恐らく殺られてしまいます」

「問題ない…もしやられたら我が
出向く迄だ」

上空から下の状況見下ろしている
上を見上げれば気付かれる
位置なのに、誰もこの2人等見向きもしないで必死に戦っている

「よし、このまま畳み掛けるぞ!」
ギルドマスターが皆の指揮を執る

「おぉ!」
威勢のいい男達の声が轟く

すると…
「皆!待たせたな!」
1人の女剣士が響き渡るような声で
叫んだ

「セイラさん!」

「セイラさんだ!」

そう彼女は魔法機動隊隊長セイラ
である。奴と最初に戦った内の1人だ

「よし、何か行ける気がする」
僕は皆の士気が上がった事で
何となく行ける気がした

「ラルト、未だ油断はすんなよ?
標的は残ってるんだから、さ?」

「そ、そうだね、浮かれ過ぎてたよ
…ハハハ」
そうだった、まだ気を抜いてはいけない、奴を完全に倒すまでは…

「さぁ、皆!恐れず突き進め!」
セイラの合図と共に
戦闘は終盤戦に突入した






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