徒然なる記

Tagayax99812

丁卯

いつまでも田が広がっている。

この町の大部分を占める田は、
私達に季節を感じさせ、
恵みをもたらす。

あゝ、田よ
お前はいつまでもいてくれるか
先の暗い我らを見守ってくれるか。

あゝ田の神よ
我らの愚行をお許し給え。

あゝ神よ。我らの神よ。
我らに、遠くまで見透かせる目を
与えてくれないか。

我ら目先のみしか見越せない。

我らの生活を直接支えるものよりも、
金になるものしか作られない。
我らの生活にとって不必須なものを作りたがる。

我らの生活は何処に行くか
まつりごとは何処に行くか。

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