神王のスローライフまで
sideストーリー ルイン公爵 下
そして、俺が新しい国と君主に成ることを決意した後である。
「問題はルイン公爵なんだよなー。」
宿のロフトで夜空を眺めていたときである。
この世界に来て、ようやくゆっくりすることが出来てリラックスしたくなって夜中に部屋から出てきた。
公爵という貴族社会ではトップであるから権力も強い。
幸い、派閥が存在するほど大きな勢力では無いことだった。
「最悪の場合は、民衆の大規模反乱での革命、か。」
被害にあった家族が多い中、適切な行動をおこなわければ新しい国家運営に支障を来してしまう。
そもそも、国家運営がこの年齢でできるのかがとても心配だ。
結局、その日に判断を決めるのは難しく、寝る事にした。
次の日
「さて、取り敢えずみんなの意見を聞きたい。」
朝食の場で他の意見を聞くことにした。
一応、考えはあるが意見を交換した方がいいだろう。
ルイン公爵についてと話したら明らかに女性陣が嫌そうな顔をした。
この場にいるのは、華楓、リル、カレン、ラルの自分達のパーティー。
他には、リル、カレンの側付きの執事、専属従者数名。
「拘束して、処罰だね。はい決定!」
「民衆の前で行うべきすわ!」
「いやいや、過激過ぎやしないか?」
華楓とカレンはそうとう頭に来ているようだった。
「龍一様、拘束してしまうのが一番だと思いますが?」
「まぁ、それが出来たらんだけど。」
証拠品等がないとな。
「証拠品等がなくても拘束する事はできますよ。」
「「「はぁぁっ!?」」」
リルがポツリとストーレートすぎる言葉を発した。
「まぁ、お父様ならできたんですけどね。緊急時特別命令法で。」
「なら、王族の権利とかはないのか?」
普通、その法律があるならいくつかもしもの時の対処があるはずだが。
「一応対処法で君主不在で、王位継承権の順に軍事権、司法権、財政権が...... 。
あっ!司法権です!
私が司法権を使えます!」
「ほんとうか!なら呼ぶことができるんじゃ。」
しかし、リルはすぐに暗い顔になった。
「でも、拘束することができないんです。」
「大丈夫だよ。私が罪をさっさと見つけてしまうから!」
このあと、何度か考え直して一週間後にこの場所に召喚することになった。
そして、ついにその日が来た。
この日から、できるだけルイン公爵をこのまちに止めながら、なおかつ室内から出ることが無いようにしなければならない。
全員があちこちでそのための準備を行っている。
全員の準備が終わり始めた頃、新たな報告が入ってきた。
「報告します!あるボロボロの服を来た人物を保護したところルイン公爵御一行の従者だと判明しました。
話によるとルイン公爵御一行が街道にて魔族と交戦状態に突入しました。」
「すぐに馬の準備を!龍一達を連れて救援に向かいます!」
リルが即座に指令を出す。
「華楓、行くぞ!」
「うん!」
「私は、救護所の開設を行っときますわ!」
カレンを残してリル、華楓とともに門へと向かった。
すぐに、馬に乗り込み向かっていった。
その場に到着すると、すでに戦闘は終了しており炭化した物があるだけだった。
「そんな!」
炭化した物のなかには、貴金属で出来たペンダントが落ちていてそれにはルイン公爵を表す紋章が記されていた。
しかし、人のいたいらしき物が無かった。
結果、ルイン公爵の問題は本人が行方不明となり問題は一応解決した。
「フフフ、危ないところでした。
そろそろこの場を離れなければ成りませんね。しかし、彼の者達も私達の手に置いておきたかったのですが。仕方ないですね。」
イヤー、期間が開いてしまうと考えていたものがわからなくなってしまいましたよ。
色々と、次の章は考えているのでできるだけ期間を開けずに投稿したいと思います。
ちょっと世間話になりますが、コロナ、怖いですね。
皆さんも手洗いうがいを心がけるようにしましょう!
では!
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