神王のスローライフまで
第4章22話 国力の差そして爵位
気づいたら、十万PV越えてました!
ありがとうございます!!
次の日
朝から早くに起きた俺は、横目で綺麗な日の出を見ながらいつも通り素振りしてからみんなのところに集まった。
「しかしなぁ、ラリティア王国とアッシュルド帝国の国力の差がどのくらいなのかわからないとな」
大体、王国と帝国の違いは
王国は、そこの民族固有の土地とその民族で構成されている国家で、帝国はその民族固有の土地と他の民族の土地などを侵略して構成されている。
だから、基本王国と帝国の国力は差がある。
しかし、このラリティア王国は民族と土地ともに広く、人口が多い。
イメージ的には、中国の漢民族だ。
なので、人口はそれほど変わりがない。
だから、色々と聞いたりして調べてみた。
ラリティア王国の人口約1140万人
アッシュルド帝国の人口約1194万人だ。
土地は、アッシュルド帝国が断然広く。
ラリティア王国は面積約475万K㎡
アッシュルド帝国の面積約917万K㎡
ちなみに、日本の領土は約38万K㎡で完全に日本より広い。
人口は日本の圧勝だが...... 。
「うーん」
「どうしたのりゅうくん?料理が冷めちゃうよ。」
料理?
気づいたら、自分は席に座って朝食を待っていたらしい。
「あ、ああ。」
「あっ、もしかしてどうにかして国を合併できないかなぁーなんて考えてたんでしょ?」
やっぱり、華楓は俺の考え事を直ぐに理解するな。
まぁ、良いときよりも、読まないで欲しいときが多いけど...... 。
「「国を合併?」」
リルとカレンは、今の言葉を不思議に思っているようだ。
この世界ではなかったのか?
「おう、合併。この世界ではなかったのか?」
「併合ならあるけど...... 」
「んん、まぁ、ほとんど同じ意味になったりするのかな?いや、待てよ、連合化すれば!そうだ!連合化だ!」
そうだ!合併しなくても良いんだよ。
連合化すれば、一気に片付けれる。
「「連合化?」」
ありゃ、これもなかったのか。
「あのね、リルちゃんカレンちゃん。連合化ってね。二つ以上の国が協力することを指すんだよ。」
「そう、俺達の世界では、一番最初に産業革命を起こしたイギリス、正式にはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国なんだ。元々4つあった国を合併してるんだよ。」
よし、これの方向でやってやろう。それでも連合化は直ぐにはできないな。
ここからは地道にやるしかないか。
この作戦を、パーティーメンバーと練りながら食べていると急に宝石やら金やらたくさんつけてお腹が超膨れているやつが入ってきた。
そいつは、俺達のクラスメイトを一通り見てから従者にクラスメイトの特に顔が整っているのを強引に連れていこうとした。
「嫌!止めて!汚い手で私にさわらないで!」
その中には、華楓も含まれていた。
「ちょっとやめてくれませんかね?それと、あなたは誰ですよ?」
華楓を掴もうとした奴の手を払いのけて言い放った。
「なんだ、貴様!朕に逆らう気ぞよか!」
オイオイ、朕って確か国の中で一番の奴が言うんじゃないのかよ。
「朕は、ラリティア王国家国王の弟ぞ!朕は、ルイン公爵ぞ!」
オイオイ、リルのお父さん。
凄いのを残してきたな。
後ろを見たら、リルの姉、アリス王女が走って来て通ろうとするがルイン公爵の従者のせいで通れなくなっている。
「それで、どうしました?」
「朕をなめるなぞよ!異界の平民!」
あー、そうい感じで伝わってるのか。
「叔父さん、どういうことを思っての行動ですの?」
リルがここで参戦してくる。
「朕は、次の国王ぞよ!リルフィアよ。朕の妻になるぞよ!」
「嫌です!私は龍一についていきます!」
リルがあからさまに否定する。
「まぁ、よいぞ。この娘たちを朕の好みに教育して実力をあげれば朕の国になるのは確定よ。」
何言ってんだよ。この豚!もといルイン公爵。余りにも俺たちをなめ過ぎやしないか。
従者を神眼で見ると、ギルドランクで表せばA~Bくらい。
で、俺達は下はC。上はSSSだぞ? 
まぁ、ここは武力を使わずに抑めるしかないな。
といっても、どうやって抑めるかだな。
どうするか。
そう、考えていると急にカレンが立って。
「この国は野蛮ですわね!汚職に染まった国王の弟が次の国王ならば、我が帝国軍が見過ごすと思いまして?」
と、高々に宣言した。
しかも挑発もセットだった。
しかも、ストレートにだ。
さすがに、これにはぶ...... ルイン公爵も切れたのか従者に攻撃を仕掛けようとした。
だが、カレンの手にはアッシュルド帝国の皇家の象徴を取り出していた。
それを見た、ルイン公爵は直ぐに止めるしかなかった。
国王なき今のラリティア王国では、アッシュルド帝国に抵抗できないのだ。
無論、ヘルステイン王国が味方として参戦してもだ。
実は、アッシュルド帝国の領土には、金銀銅が産出しまた、鉄鉱石、ダイヤ、ルビー、サファイヤ、トパーズなどの資源も産出され。その量がこれでもかというぐらいに出てくるのだ。
実際、アッシュルド帝国の人口は人族のみ統計されており獣人などは、入っていないのだ。理由は、獣人だけは帝国券を持っていない代わりに自由に出入りすることができる。その代わり税金は帝国券を所持している人よりも高いのだ。
この鉱山資源が莫大な量であったため他国から狙われやすく国土が広がって帝国と名乗っているのだ。
それと、俺がアッシュルド帝国にいるとき簡易的にだが神眼を使って国土を調べた結果。
まだ、採掘されていない鉱山があった。
それに、ギリギリだが石炭の埋蔵場所が入っていた。
ちなみに石油は、ラリティア王国で産出される。それもかなりの量が。
一方、ヘルステイン王国はアッシュルド帝国の資源を他国に売ることができる立地のため経済は発展している。
話を戻すが、簡単に言えばラリティア王国がアッシュルド帝国に対して戦争を仕掛けたら鉱山資源が入ってこないのだ。
「くっ!その紋章は!」
「そうよ!正当なアッシュルド帝国皇帝の相続権を持つもののみが許されるものよ!」
高々とカレンが宣言する。
その顔はどこか勝ち誇った顔をしていた。
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