神王のスローライフまで

グランアース

第4章第21話  現在



光とともに、俺達は現在に戻ってきた。

戻るとそこは、アッシュルド帝国は存在していた。

戻ってきたとき、俺達は草原に寝転がっていた。
最初に俺が、起きてその次は華楓と行って最後はカレンだった。

あとで分かったのだが、アッシュルド帝国が存在していたことによって変わったことは違和感がないくらいないらしい。

しいて言うならば、ヘルステインでの内戦はアッシュルド帝国の仕業ではないかと疑われていることが、余りないことだ。

それと、アッシュルド帝国とラリティア王国が友好国であること。

領土は、変化無しだった。

取り敢えず、自分達はラリティア王国の中枢都市ラベールに戻ると今まで何処にいっていたんだと心配された。

しまいには、リルの姉がどれだけ心配していたのかという説教が始まり最後は泣いてしまったリルの姉をあやすことになった。

クラスメイト達にも心配されていたが、リルの姉と比べると大分心配ではなく何かしているのだろうという認識だった。

「アッシュルド帝国は存在していた事になっているから、自分達は帰ってきた次の日に失踪したことになっているんだな」

「そうですね。しかし、私達が突然消えたことになるとカレンはもっとひどいのでは?」

それを聞くと、確かにそうだ。
しかし、この会話の聞いていたのかカレンは
「それは、大丈夫。元々自分の知識を増やすためにってなっているから」

移動中に、話してくれたのだがカレンは改編前と改編後の二つの記憶があるらしい。
なぜか、俺に対してのスキンシップが増えているが。

「さて、じゃあ次はアッシュルド帝国に向かうことが現目標だな。」

この事は、リルの姉にも伝えた。
伝えたときに、顔が少しだけ不満げだったがすぐに戻して勇者の経験のためといって許してくれた。

もしかして、俺に手伝わせてそのまま国王にするつもりだったのかもしれない。

そのまま、今日はゆっくりすることにした。
何週間かたったあとに出発する予定だ。
部屋に戻ると、俺は直ぐに風呂に入った。
俺は、最初に体を洗ってから入るパターンだ。
洗い終わり、湯船にゆっくり浸かると今まで頑張ってきたのがざーっと流れている。
また、調度良い温度が全身の筋肉をほぐしてくれる。

思わず、あーーっと声が出てしまった。

そのあと、風呂に上がると自分の部屋で一番広い部屋で、華楓、リル、カレンがラフな格好で待っていた。

「どうしたんだよ。みんな揃って。」

よくみると、机の上にたくさんの料理がおいてあった。

「あっ、ごめん。さっきの言葉を撤回する。」

「じゃあ、食べようか?」

「「「「いただきます!」」」」

夜御飯は、いつもおいしい。
それに、日に日にレベルが上がっている。

まぁ、毎日3人が一緒に作っているらしいが

「りゅうくん、一つだけ聞いて良い?」

「おおっ!なんだ!」

言いづらそうに、口をモゴモゴしていたが口をようやく開いて、爆弾を落とした。

「りゅうくんは、誰を正妻にするの?」

「ぶふぉ!!な、なんで!」

「だってね、りゅうくんは今私達3人とも婚約者でしょ。そして二人とも継承権はほぼ1位。それに二つの国を同時に受け継ぐって難しいからどうするのかなって。」

確かに、そうだ。

「そこの選択は三つ、いや、4つある。だからな俺は、3人とも正妻にする!」

そう、宣言した。
いや、思いっきり叫んだ。
これが俺の本心だ!という思いを込めて叫んだ。


...... 
...... ...... 
...... ...... ...... 



「...... ぷ!あははは!りゅうくんってば、いつも考えて行動してるのかと思うと急にわがままになるよね。ほんと、まさかここで言うとは思わなかったよ。」

「そうですよ。そんなこと、通らない。って思いますけど、なぜかこの人ならやってくれるんじゃないか?って思ってしまいますね。」

「実際、私もそうよ。そう思うわ。だって、結局は3人ともを龍一は愛そうとしてくれるですから!」

「それにね、りゅうくん。私達ね、こんなひどい質問をしてりゅうくんはどんな選択を取るんだろうって話してたんだ。でもみんな、怖くて怖くて余りきちんと話せなかったんだ。でもね。やっぱり安心した。りゅうくんはりゅうくんだって。私達を平等に愛してくれるって信じてた。だからね」

「「「これから永遠に、よろしく。りゅうくん(龍一)」」」

よかった。これでよかったんだ。

「ああ、よろしく!」

俺は、最高の笑みで返した。

























「あっ!そういえば龍一。これから私は、龍一のことをりゅうって!呼ぶわ!」

「ああ、だけどなんでだ?」

なんで今ごろになって変えるんだ。
今まで、リルとカレンは下で龍一って読んでたのに。

「私だけの呼び方がほしかってだけよ!」

ああ、そういうことか。

「そういえば龍一。なんで私達にたいして。夜の相手をしてくれないの?」

「うぐっ!それは...... 」

「あのね、リルそれは****************」

華楓が説明してくれるようだ。
そこに、カレンも加わってガールズトークが始まった。

終わった後は、顔を真っ赤にしていた。

(確かに俺は、まだ夜の相手をしたらいけない。というか、家訓である。俺は、結婚するまではしてはいけないのだ。夜の相手を。
まぁ、抜け道があることは黙っておくが。本当に耐えられないのなら、相手をしてあげよう)

そう思って、あとで3人に話したら、顔を真っ赤にして自分の部屋に戻っていった。

























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