神王のスローライフまで

グランアース

第4章第18話  永契約



「あの時は、忙しかったなぁ、って、違う違う。ちょっと、やめてくださいよ!」

「そ、そうです。龍一は、私の国を継いでもらうのですよ!」

「龍一と私でこの国を...... 」

「リル、俺は継ぐつもりはないからな。」

等と、わぁーわぁーと言い争っていたら
「ちょっと龍一。手を貸せい!」

と、カレンの父親に"強引"に引っ張られた

「ちょっ!あっ!」

自分の手が向かう先は、赤インクがたっぷりと吸われているスポンジ

そのまま、手に赤インクがつく。
そして、そのままどこからそんな力を出しているのか不思議に思うほどの速さで、証明書と自分の手がぶつかった。

「よし、これでもう言い逃れは出来んな。」

証明書が赤く光って、カレンと俺の手に魔力が入り込んできた。

「ああ!!」
「えぇえぇ?!」

「こ、こんなことがあろうかと思ってたんだから、私も。えい!」


今度は、リルに引っ張られた。
そして、同じように光って俺の反対側の手に魔力が入り込んできた。

「なぁぁぁ!!!」
「あああぁぁぁ!!!」

「ふむ、この契約を一日に2度行うとは。ちっ!アイツらもやるな。」

いやいや、あんた一様皇帝でしょ?
そんな暴言吐いていいの?

「りゅ、りゅうくんの一番は私なんだからぁ!!」

ま、まさか華楓も!

と、俺が少し身構えたら俺に抱きついてきた。そしてそのまま何か魔法を唱えるとそのまま俺と華楓の唇がたっぷりと触れ合った。

ああ、それはもうたっぷりと。

「「あああっ!!!」」

「ふふっ!これでりゅうくんの一番は私だね。」

「へ?」

思考が停止してしまい。
何が何なのか全く理解できなくなった。

「華楓、その魔法って。」

「そうだよ。永契約魔法で一番は私になったんだから。」

えっ!
永契約魔法とかあるの?

ってか、その魔法で俺の一番隣に立つのは華楓。みたいなことが出来るのかよ。

「まさか、一番の敵はここにいたのか。」
もう、俺はなにも突っ込まない。

その後は......うん、言わないでおこう。
察してくれ。

別に、収集がつかなくなった訳じゃないからな。な! 


一段落付いたため、城で貴族や騎士等が呼ばれ、パーティーが行われた。
帝都でも同じようにパーティーが行われた。
帝都では、あちこちでどんちゃん騒ぎだ。


「りゅうくん?」

「ん?おおっ、どうした。華楓やリルもカレン。」

「どう?私たち。似合ってる、かな?」

3人は、きれいなドレスを着ていた。

華楓は水色。
リルは臼ピンク。
カレンは真っ赤。

「うん、とても似合ってるよ。」

「そう?エヘヘ。」
「て、照れるわね。こう、誉めてもらうことは。」
「次は、三人とも真っ白ですかね?」

上から、華楓、カレン、リルだ。

「リル、まだわからないからね。」
ここに、爆弾を落とすなよ。


「おい!そこの3人!俺の番になれ!光栄だと思えよ。」


おい、最もヤバイ爆弾を落としてきたな。































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