神王のスローライフまで
第3章第33話 真実4
よっしゃーと意気込んでいたら
「そんな事が出来るのですわね、龍一様は。」
「か、か、カレン!」
「はい、カレンですわよ。」
すっごい笑顔だ。
「いつから、そこにいたんだ?」
「ほぼ最初からでわ。」
「全部聞いてたのか!」
「ええ、龍一様が神王だということも。にわかに信じられませんが、回りがそうだといってるようですもの。私は神に願いをこうておりましたのね。」
やっべぇー
全部きいてんぞ。
どうするよ。
カレンに俺が神王だとばれた。
どうしようか。
「私も連れていってくれませんか?もちろん、龍一様の命令に従いますわ。」
なんと、連れていってくれと頼まれた。
「私も、私の祖国を滅ぼした相手に一気報いたいのです。」
「とんだ先では俺の言うことに従ってもらうぞ。それでもいいのか?」
「ええ、私はアッシュルド帝国を救いたいのです。少しでも多くの人を助けられるように。」
決意は固そうだ、だけど。
「もしかしたら、歴史が大きく変わってしまうかもしれないぞ。それで、カレンと俺達はであってなかったことに」
「ありえません!私は、元々龍一様と出会う運命なのです。それに信託をいただいたのは祖国が滅ぶ前なので絶対に会えます。」
カレンが叫ぶ。
心なしか、少し目に涙が貯まっているようにも見えた。
「私は、私を助けてくれる人に恋をしていた。それが貴方なんですわ。私は、今でも貴方に恋をしているのですわ!」
言った。
カレンが言い切った。
でも、まさかここで公開告白されるとは思ってなかった。
絶対に返事しないといけないよな。
そう思いながら、華楓とリルを見てみると「ようやく言ったわね」見たいな顔をしていた。
その時に、華楓と目があって。
リルにも見られて、二人に押し出された。
いやいや、俺はもう二人で十分なんですけど?!
てか、これで断ったら何を言われるのやら。
確かに、何度か熱い目で見られていると感じた事はあった。
でもそれは、勇者として美化されているのだろうとも思っていた。
人を助けているのがカッコいいとかそんな感じに。
でもカレンはそれとは違った。
多分、ラリティア王国に使者としてやって来たときは不安立ったのだろう。
嘘をついて、勇者を騙すのだから。
それで、アッシュルド帝国を一緒に復興してもらおうと思ったのだろう。
それが五歳よりも前の事で、まだまだ小さな子供なのにがんばって行ってきた。
ああ、もういいや。
考えるのをやめた。
しっかりと答えよう。
カレンに。
「ありがとう、カレン。でも、俺には二人も居るんだ。それでもいい?」
「いいんですわ。私は、龍一様.......うんん、りゅういち。大好き!」
はにかみながら、俺に向かって言ってくれた。
「よし、じゃあ一緒に救おう!アッシュルド帝国を!」
「はい!」
『リワァインド ロストタイム』
俺達は、次元の彼方に飲み込まれた。
第3章完結
次回、第4章アッシュルド帝国過去編
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コメント
ノベルバユーザー343382
んー、次元ってのはなぁ、多分作者さんが、考えてるのとは違うと思うよ、
次元っていうのは。↓
「n 個の変数で状態を記述する時、その n を次元と言う。例、直線は一次元、平面は二次元、空間の三方向のひろがりを表す時は三次元。」