神王のスローライフまで

グランアース

第3章第22話  王都地下7



「おっ!おーい、龍一。」

「はぁ?小鳥遊なんて今何処にいるのよ?」

「ん?ほら、あそこ。」

蓮斗が、手を振るが浅川や陸斗、穂香には見えていない。

元々、蓮斗は視力がよかったためなのかもしれないが...... 

ちなみに、龍一は見えているが敢えてスルーしている。

「あっれぇー、龍一、見えてないか。」

「当たり前でしょ!」

「あれ?こっち向いて走って来たぞ。」

勿論、本気ではないがある程度魔法を使っての移動だ

「ふぅ!やっと見つけた。移動してたらそりゃ見つからないか。」

「って!いつの間に?!」

相変わらず、龍一は規格外である。
ちなみに、車の時速以上で走って来た。

「ごほっ、ごほっ。砂ぼこりがっ!」

「ああっ、ごめん。」

しばらくの間、砂ぼこりが舞うがそこは龍一ではなく穂香が魔法で吹き飛ばした。

「ありがとう。穂香ちゃん。」

「いえいえ、どういたしまして。」

「ったくよう。気を付けろよな。」

「ごめんって。取り敢えず、ついてきてくれ。お前ら以外全員揃っているから。」

その言葉を聞いて驚く蓮斗と陸斗

「はぁぁ!?もしかして俺達ビリか?」

「ああ。全員中心部に集まっている。」

「嘘ぉぉ。」

と膝まずく二人。

「そういや、この中で治療の魔法を持ってる奴は居るか?」

「あっ、はい!」

「えっ!遥香ちゃん。治療できるの!?よかったら私達のパーティーに入らない!?」

と、浅川が勧誘するが

「ごめんなさい。」

そう返されるとわかっていたのか直ぐに

「うんん、大丈夫。もし気が代わったらいつでも言ってね。」

「じゃあ、急いで貰うか。すまないが向こうに着いたら少し忙しいぞ。」

と、龍一が話しかけると

「何が忙しいんだ?」

「いやぁ、騎士の人やクラスメイトが怪我をしているから早く治療したいんだよ。」

「まじかっ!そりゃ急がないと」

「じゃあ、急ぐから少し早めに走るぞ。ついてきてくれ。」

こうして、蓮斗達の臨時パーティーはクラスメイト達と合流するのだが合流するまでのお話は、また別の機会に有るかもしれません。





「急いで!」
「こっちに新しい水を!」

「なんだこれ!」

そこは、野戦病院のようになっていた。

「ひどいな、だけどあまり重症な人はいなさそうだな。」

「いやいや、ようやくましになったんだぜ。取り敢えず早く手伝ってくれ!」

「よっしゃ!いっちょやるか!」






































「神王のスローライフまで」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く