神王のスローライフまで
第3章第8話 王都到着
「や、ヤバイな。急いで魔王を討伐しないと。」
「りゅうくん!魔族がいるよ!」
「ヤバイですよ。龍一!早く倒しましょう。」
現在王都に到着した俺達だが、魔王は既に巨大化していた。
「なんだよ、あれは!」
「あれが、魔王?倒せるのか?」
「で、でかい。」
クラスメイトも動揺を隠せないでいる。
「なあ、リル。あいつをどうやって倒すんだ?」
「確か、先代の勇者達は憤怒の魔王を討伐したそうですが、ひたすら魔王の攻撃に耐えて弱ったところに攻撃していたそうです。」
「ってことは!ひたすら耐えて攻撃しろってことかよ!」
「他に方法はないの?リルちゃん!」
「ごめんなさい。文献はもうなくなってしまったので...... 先程説明したのは、絵本で語り継がれていたからです。」
「そんな!それじゃっ!」
「はい。もしかすると、全滅する可能性も...... 」
「ちっ!こんなことならもっと調べとけばよかった。」
ただ、俺がなにも調べてないことはないがさっきリルが話したことは知っていた。
ただ、これ以上は捜索不可能であったため王族が何かしら切っているだろうと考えていた。
この考えが、自分を苦しめることになった。
「どうすればいいんだ?」
さすがに、このままだと全滅する可能性がとても高い。
何せ魔王が誕生して到着するまでの時間がかなりあり、そのせいで魔王が自分達より強化されていったのだろう。
ここで、華楓が
「りゅうくんのスキルは使えないの?」
「あっ!そうだ!龍一、そうですよ。そのスキルは、使えないんですか?」
「うーん、使えないことはないが、ただ、使うと肉体的消耗が激しいから何日か気絶すると思うんだ。それにまだ、自分で力の制御ができてないんだ。」
「そう、なんだ。」
「あと、自分が干渉するのは余りよくないんだ。折角勇者がいるんだから。」
まあ、干渉するのはよくないんだって言うのは方便だがな。
自分が干渉したくない理由が一番だけど。
俺の力がバレると国際関係がもめそうなんだよな。
「取り敢えず、普通に戦ってみるか!まだ、魔族は生まれたばっかりだろう。」
魔族は、自然にいるものと魔王によって誕生する二つがある。
比較的誕生したては弱く、倒したぶんだけ強くなる。
だから、今は邪魔な魔族を倒すことに専念しよう。
魔王は、魔族でバリアを作っているからな。
「いくぞ!」
「「「はい!」」」
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
39
-
-
159
-
-
1359
-
-
59
-
-
20
-
-
238
-
-
0
-
-
37
-
-
1978
コメント