痛々しく甘いチョコレェト

山田 みつき

97 一心同体 /逃げ切れない事実

真冬「はい…」

長谷川「先日の件
でお電話差し上げ
たのですが…貴方
の投稿文章を読ま
せて戴きました。


―へぇ。
こういうのって
ちゃんと見てるん
だぁ。

真冬「私の文章に
目を通してくれて
本当に有難うござ
いました。」

長谷川「いえいえ
。真冬さんの作品
を読んでこう言っ
たらナンでんすが
、ノンフィクショ
ンですよね?こん
な事ってあるんで
すね。私、個人的
に感動してしまっ
て…」

真冬「はぁ…。」

長谷川「現代の恋
愛にこんなに純粋
な愛があるなんて
って思いました。


―こんな風に感じ
てくれる人がいる
なんてって私も嬉
しく思ったり。

真冬「そういう風
に感じてくれて私
も嬉しく思います
。」

長谷川「私は是非
一人でも多く真冬
さんの投稿を、気
持ちを誰かに伝え
たいと思いました
。」

真冬「えっ?」

長谷川「奇跡は起
こるんです。そん
な真冬さんの奇跡
を起こすんです。
そして…」

真冬「そして?」

長谷川「そして…
望君?」

真冬「あっ…あぁ
、ハイ。」

長谷川「彼の奇跡
も起こるんです。


真冬「どういう事
ですか?」

長谷川「言っちゃ
っていいのかな?
…望君は貴方より
も先に投稿してき
たんですよ。それ
もウチの出版会社
にね(笑)こんな
こと本当にあるん
ですね。」

真冬「えっ!?望
が???」

長谷川「そうなん
です、やっぱり真
冬さん、知らなか
ったんですね。私
真冬さんが彼の事
を可愛いという事
とてもよくわかり
ます。」

真冬「何を言って
いるのかがよく理
解出来ませんけど
…あの…。」

長谷川「(笑)鈍
感なんですねぇ(
笑)だから、彼も
貴方と同じ行動を
した訳ですよ。」

真冬「そ、そんな
…望…!!!」

長谷川「そうなん
です。だから私、
面白い事思いつい
たんですが、貴方
の投稿と望君の投
稿を一冊の本にし
てみては如何がで
すか?」

私と同じ行動する
なんて同じ事考え
てるなんて…
私自信も困惑して
しまう。
それは夢みたいな
現実なのだ。

真冬「それは日記
のようなものでし
ょうか?」

長谷川「そうです
ね、まったく同じ
ような感じですね
。だから彼に内緒
で一冊にしてみて
はどうでしょう?

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