痛々しく甘いチョコレェト

山田 みつき

65 近いのに遠い /こんなにも遠いのは、どうしてなんだろう


毎日が過ぎてゆく

テーブルの上に
口紅の跡がついた
山盛りの煙草の吸
い殻が、何かを物
語る。

僕は一本だけって
思って
残り2本入った
煙草の箱から
1本取り出した。

煙草に火を付けて
ゆっくり肺に入れ
ていく。
頭がぼーっとして
何となく心地良い
感じがした。
多分それは真冬と
一体化したみたい
だったからなのと
僕には解らないけ
ど、なんとなく孤
独感というか、変
な余韻みたいな切
なさが在った。
だけど真冬が煙草
を吸っているのと
は違うと言う事に
気付いては、真冬
が遠い感じがした

僕は真冬の煙草も
寝る前に呑むお酒
も仕事も全部、未
知で・・・
大人って何を境目
に言うのか解らな
いけれど

大人は色々と
大変なんだなぁと
感じていた。

僕にはない
その煙草を吸って
る横顔が
とても色っぽくて
、もやもやする。

たまに僕が
その横顔を見てる
時、
「ん?どうしたの
ー」
って言って来る時
なんか寂しい感じ
がする。
そんな時、
僕は真冬を遠く感
じ、寂しい気持ち
になってしまうか
ら、僕のこの、良
く解らないモヤモ
ヤを抱き締めて欲
しいと思ってしま
う。
煙草を吸ってる時
の真冬のその顔か
ら「僕に向ける用
」の顔に変わる時
に全然違う顔をし
ている。
その大人で色っぽ
い眼差しを僕に向
けて、僕をショッ
クに導いて欲しい
と思う。

他の人には
そう言う顔見せて
僕には見せてくれ
てないかと思うと
寂しいし、傷付け
たくないから?見
せてくれないのか
もしれないけど、
苦しくなる程のそ
の魅惑に・・・














僕の頭の中を
真っ白にさせて

怖がっても
抑えつけて
悩殺させて

僕も
知りたい
真冬のその綺麗な
眼差しに






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