痛々しく甘いチョコレェト

山田 みつき

17 私の心に触れる者 /それは限りなく少ないだろう、いいえ貴男しか居ない

私は―
札幌市にある繁華街、ススキノ勤務。
所謂、夜の嬢や蝶と呼ばれる人物である。

すすきので働いて、もう自分的には結構経過したつもり。

夜職の中でも、職種も色々な経験をこなし、総てにおいて何の抵抗もない。

今は風俗とラウンジを掛け持ちしている。

―望。

私は、裸になる事すら何とも思わない。
恥じらいもない女。
キチがってる?

なのに。
でもね、お仕事の後に、望に触れる事を躊躇う。
キミを汚してしまう感じ。

あ、でも
貴方と交わると躯の奥から綺麗に癒えてくんだ。

その時だけでいいから
私を望の所有物(モノ)にしてね。

あたし
•••あたしね

誰のモンでもないの。

私の躯だけが一人で勝手に売られてる。

私は、遊体離脱だと思う。

貴方と交わったら私の心はちゃんと私の躯に帰るの。

―あ
望に甘えてる。

好き。

本当に好き。

お願い•••
どっか行っちゃわないで。

私の心に触れるのは
そう。

私には
貴男しか居ない。
夢の男、望。

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