ダンジョンコアになった俺は最強のダンジョンを目指す!

宇宙 のごみ

ダンジョン、新階層





 ミラがさっきの戦闘の音で起きてきた。
 目を眠そうに擦っているが、俺と目が合うとフラフラした足取りでこちらまで歩いてきて、俺の膝の上へ座ってくる。


「……おはよう」


「お、おはよう」
 なんでこんなに広いこの部屋でここに座ったんだろう。
 ていうか、ミラ軽い。
 子供特有のふっくら感もなくてガリガリだ。
 ご飯、しっかり食べさせなきゃなあ。


「ミラちゃん? なんでユーヤの膝の上に……?」
 ルナも俺の膝の上に座ったことがにすこし驚いているようだ。


「……あそこに、盗賊がいて、怖い」
 そういってミラは目を伏せる。
 現状、まだ奴隷契約の解除は出きていない。
 今後、"合成"するということになっているが、対となるモンスターを決めていないので盗賊は隅っこに転がったままだ。
 良く考えると俺、何も考えて無さすぎだ。


「私の膝の上、くる?」


「……今は、ここが、良い……」


 たしかに俺がさっさと処分しなかったのが悪い……


「ごめん。あの盗賊に関してはもう少し待っててくれるか?」
 今すぐにあれを処分してしまうのは、今後を考えると勿体無いので出来ない。
 せめて、少しでも安心させてあげるため出来ることをしよう。 そう思って頭をなでてやるとミラは気持ちよさそうに目を細めそれを受け入れる。


「主……」
 その様子を見ていたコボルは若干引いたような目つきでこちらを見ていた。
 まさかコボルは俺がロリコンだとでも思っているのだろうか。
 おい、コラ。こっちみんな。









 そういえば、コボルと互角の戦いをするエンジェルの正体について聞きたかったが、タイミングを逃してしまった。
 みんなで集まってはいるが、これから話すのは今後のダンジョンの方針だ。
 今は別の話を持ち込むべきじゃないだろう。


 それにしてもここは所謂、ラスボス部屋にあたるところのはずなのにモニター設置して机を囲ってるの、すごいシュールだな。








「そろそろダンジョンの階層を増やすべきだと思う」
 新しく作り出した円卓(20DP)を中心に4人と1匹を交えて、ルナは話を切り出す。




「いいと思うぞ」
「……私も、良いと、思う」
「キュキュ」
 それに関しては、皆異論は無いみたいだ。
 もちろん、俺もない。


 このダンジョンのDP状況は時折迷い込むはぐれモンスターや、盗賊達のおかげで10000を超えていて、かなり潤っている。


 俺はダンジョンリストを書き出すとルナは手慣れたように操作していく。


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 [作成-2層]
◇基本
 平原  [2000DP]
 森林  [2000DP]
 山岳  [2500DP]
 遺跡  [3000DP]
 街   [5000DP]
 天界  [200000DP]
 魔界  [200000DP]
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 以前見たときより、作れるステージが増えている。
 遺跡から下はいままで無かった気がするな。


 この階層作成は基本のステージにオプションとして属性を付与することで"雷平原"や"火山"、"聖森林サン・フォレスト"といったステージが作れるわけだが……


「1階層を作るときより必要なポイント多くなってる」
 この画面を開くまで分からなかったが、どうやら階層×基本DPとなっているようだ。


「俺は見るの初めてだからわからんがそうなのか?」


「以前の森林ステージは1000DPだったんだよ」
 コボルはステージを作った後に生まれたモンスターだからステージ作成は初めてか。
 なんだかコボルとは昔からの友達って感じがしてしまう。


「うー、私の予定が狂った……」
 ルナも色々構想があったようだが、必要DPの増加は計算外の事だったらしく、頭を抱えている。


「俺も属性を付与したステージを作りたいと思ってたけど、今後を考えると気軽に出来ないね」
 今後、10階層を作ることになると森林ですら10000DPになるわけだ。


「そういえば、ミラちゃんはどんなステージを作ってたの?」


「……私は、1階層を遺跡にして、コボルトやゴブリンを主に戦力にしていた……」


「遺跡ってゴーレム辺りが有利に戦えるステージだよね?」


「……そう。大広間の前にゴーレムを配置していた……」
 ミラはゴーレムを1階層のボスとして設置していたのか。


「……遺跡は……ゴーレムが強くなるから……オススメ……」


「ミラちゃんはゴーレム好きなの?」


「……かっこいい」
 なんだろう。
 ミラが少し生き生きとしている気がする。そして、ルナも興味持ち始めてる気がする……。
 ルナに関してはスライムの前例があるからとても不安だ。
 魔族はモンスターを好きになる習性でもあるのだろうか。


 とりあえず対抗意見を出さないと遺跡にゴーレム作ることになってしまいそうだ。 


「今回は火属性とか、氷属性といった対策がめんどうなモンスターが生息できるステージを作りたいね」
 火山とか、氷河とかそそられる。


「でも、人間たちにめんどくさいって思われたらDP稼げないよ?」


「安全で考えると出来るだけここに通さない方が良いと思う。俺は効率を求めるより、リスクを避けたいかな」


 ルナの言う通り、人間は倒したときのDP取得量が多く、装備も手に入るので、ゲーム的に言うなら旨い敵なのだ。
 その人間に入り口で敬遠されるようなのは本来作るべきでは無いのだろう。


 ただ、俺はなるべく安全に時間をかけていきたいと思ってる。
 最終決定権はルナにあるので何とも言えんが、意見は出すのが大事だ。


「うーん、あっ! じゃあ古代遺跡は? それなりに高いけどギミックや罠が多くてゴーレムも補正されるみたいだよ?」


 遺跡のオプションで古代遺跡か。
 サイズが大しか無い上に8000DP……
 最初の方に高いDPのステージを作るのが重要になりそうなので、これは最適か?


「かなり高いけど、俺は良いと思う」
 それに、ワクワクするよね。
 古代遺跡。


「……私は良い」
「俺もどこでもいいぜ」


 エンジェルはこの話がつまらないのか寝てるしもう決定でいいかな。
 8000DPも使うんじゃモンスターが殆ど召喚できないけど、そこら辺は今後の課題として逐次投入していくしかない。
 どちらにせよ、まだ森林も十分とは言えないしな。


「じゃあ、古代遺跡にするね」




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無名のダンジョンに
第2階層 "古代遺跡" が作成されました。
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