ダンジョンコアになった俺は最強のダンジョンを目指す!

宇宙 のごみ

いざ、ダンジョンメイク2



 俺に合わせて起きているルナをなんとか言いくるめて寝かせた後、自室へと向かう。
 俺はその間も考える、何が最善か、何が最高かを。


 例えば日本では遺伝子操作なんてことが行われていた。
 それらを応用できないだろうか、俺は専門じゃないからわからないが例えばスライムに魔力を与え続けたり、毒の沼で生活させることで性質を変える。


 もしくは世代交代の早いゴブリン等で優秀なものを選別していくことや、強制的な異種交雑。
 異種交雑に関しては繁殖能力を持たないもの等が生まれてくる場合もあるだろう。
 しかしこのダンジョン内であれば一度生まれたものは次回からDPで召喚が可能だ。
 それであれば欠陥を持たずに強力なものが召喚できるのではないだろうか。


 そういったことで戦力アップを狙う、か。


 とりあえず今日、ルナが起きてきたらモンスターの召喚を行う手筈なのでそこから数匹自室へ貰っていこう。
 召喚等は俺の権限ではできないし、今の状況は相談も無しにモンスターを召喚できるとこにない。


 しばらく戦力拡大の作戦を考えていると、物音が聞こえてきた。
 ルナが起きたのだろう、俺は大部屋へと向かう。


 それから20分後ルナが起きてくる。


「おはよう」


「おはよう。ユーヤ、早いね」
 寝てないからな。
 とは言わない。
 ルナとら昨日丸一日一緒にいたので言葉遣いもかなりフランクなものになっている。


「俺も10分前くらいに起きたとこだよ」
 他愛もない会話をしつつ今日も簡素な食事を済ませると昨日作った森林階層へ向かった。





















「うわー、かなりでかいね」
 ルナは関心したように辺りを見渡すとそう言った。
 正直思ってたよりもでかい。
 俺はダンジョンの図面のようなものを常に把握することが出来るのだが、実際に見てみるとかなりでかい。
 それにモンスターこそいないが、森林を維持するための鳥類や小動物は生息している。




「標準でこの大きさなら"大"にしなくても問題なさそう」
 思ってたより広くて気持ちが高ぶっているのかルナは楽しそうだ。


「よし、まずは今日やることだ!まずはこの階層にモンスターを増やす。ちなみに食費の他に28日後の開放までには下の階へ繋がるゲートの前、ここに守護者を置かなければいけないからポイントは気を付けてね」


 昨日の話合いで決まったことを改めて告げる。


 基本的に低級なモンスターは繁殖で増やして出来る限り強力なモンスターを少数召喚。
 後は合成で新種を増やしていく、という事になっている。


「とりあえずFランク:スライム(5P)とEランク:ゴブリン(20P)を各10体。Dランク:ウルフ(100P)とコボルト(100P)を2体ずつ召喚」


 森を4つに分割して考えて水場のあるエリアにはスライム、そしてウルフ、コボルト、ゴブリンをそれぞれエリアに振り分けて配置していく。
 雄雌を考えて配置しているのでひと月あれば倍になると考えて言っていた。


「とりあえず森林で今召喚できるのはこいつらとDランク:ゴーレム(1000DP)とあとは虫系のモンスターだけだよ」


「正直……外にいるモンスター一匹に全滅させられると思う……」
 やっぱりそうだよな。
 聖森林にはDランク以上しかいなかった。
 つまり現状召喚できる最高位のゴーレム級が最弱モンスターとしてうじゃうじゃいるわけだ。


「そこでルナには一個提案があるんだけど、ルナって闇、邪属性が得意だよね」


「えっ? なんでしってるの?」


「ダンジョンコアだからね、マスターの情報は基本的にわかるよ」
 そういうとルナは照れたようにこちらへ背を向けてくる。
 正直そういう反応は打ち解けてきてるようで嬉しい。
 とニヤニヤしているとルナはそっぽを向いてしまった。


「別に魔力の属性とか魔力量、種族とか性別しか俺はわからないよ」


「ふーん、そうなんだ」
 じとーとこちらを見てくるが正直本当にかわいらしい。
 そんなことを考えているようには見えないようにあくまで冷静に話を進める。


「スライムが住んでいる水場に闇属性の魔力を出来るだけ流し続けてほしいんだけど……」


「どうして?」


「スライムって魔力と水分で出来ているっていったでしょ? で、さっき召喚リストを見て思ったのはスライムってどのステージにもいるんだなって。でも名前が全部違って、属性や性質も違う。それを考えたときに生活環境によって変わるんじゃないかと思ってね」


「…………確かに、その考えはあってるよ。でも魔力が種族が変わるまで影響を与えるには結構時間がかかると思う」




「その点に関しては大丈夫、だと思う」
 そう、俺には考えがある。それは神様から貰った"成長"グリドルというスキル。
 俺は今ダンジョンコアとなった。
 ダンジョンは俺の一部、そしてダンジョンから生み出されたモンスターも俺の一部なのだ。


 スキル、と言えばそういえばドラゴンと戦った時にスキルを手に入れたとか何とか言ってた気がするな……。


 スキルと合わせて考えを伝えてみるとしばらく考え込んだルナは質問を投げかける。


「私は正直そんなスキル聞いたことない……ちょっと効果見せてもらってもいい?」


「いいよ、でもどうやって見せるの?」


「え? 普通にステータスで見せてもらえれば大丈夫だよ?」
 ステータス……まるでゲームみたいな感覚だな。


「ごめん、俺それの出し方わからない」
 ルナはその言葉に少し驚いたような表情を一瞬見せたが、少し考え込む素振りをするとステータスが魔法であることを教えてくれた。


「まずは私がやって見せるね。――――"ステータス"」
 そういうとダンジョンのリストのように空中に文字が浮かび上がる。


===================================
       [Name] ルナ・アルフィス ≪Lv12≫
[ATTRIBUTION] 闇
      [Title] ダンジョンマスター
      [Skill] "魔術の素養" "魔導の能" "ダンジョンマスター" 
         [MP] 200
        [ATK] 50
        [INT] 300
        [DEF] 30
        [SPE] 70
        [LUK] 100
===================================


「おー」
 ……これじゃまるでゲームだな。
 とりあえず大体の能力はわかる、上から名前、練度、属性、職業、能力、魔力、攻撃力、魔攻、防御力、速さ、運ってところだろう。
 誰が見てもわかるだろうが完全な魔法特化型だ。
 これを見る限りルナは才能があるように見えるが魔力が少ないといっていた。
 恐らく魔法の扱いには長けているがそもそもの魔力が少ないタイプなんだろう。


「――――"ステータス"」


===================================
       [Name] 白凪 裕也   ≪Lv1≫
[ATTRIBUTION] 聖/光
      [Title] ダンジョンコア
      [Skill] "臆病者の勇者" "成長" "生存本能" "ダンジョンコア"
         [MP] 300
        [ATK] 300
        [INT] 300
        [DEF] 300
        [SPE] 300
        [LUK] 300
===================================


「なん、えっ、これ……Lv1のステータスじゃない……」
 確かにこの均一のステータスは明らかにおかしいな。


「うーんこれは多分ダンジョンコアとしてのステータスになってるのかな」


「あっ、ユーヤ……勇者スキル持ちだったんだね」
 なんかルナが暗い顔をしている……。
 勇者といえば魔王の宿敵だ、スパイとでも思われているのだろうか。
 とりあえず、弁解しとこう。


「勇者である以前にダンジョンコアだからな、俺は。ルナと敵対したりしないよ」


「…………ユーヤさんが魔王を討つ勇者であればユーヤさんは魔王になるといってる私にステータスを見せてくれるわけがないですもんね!」


 明るく答え、ルナは再び思考する。
 ルナはこう見えてかなり頭がいい方なのだと思う、俺の言葉の中から最低限の情報を得て、自分の中で消化している。
 たぶん引け目を感じていて気を使っているのもあるんだと思う。


 正直何も持たずに高レベルのモンスターが出現する森にいるところからおかしいだろう。
 このままじゃこの話で1日が終わってしまう。
 とりあえず話を変えるか……


「そうだ、俺は今からゴブリンとコボルトを育ててみる。あと考えがあるから毒沼(100DP)とバケツ(1DP)出していい?」


「毒沼とバケツ? いいよ!」
 そういって毒沼とバケツを2つ出してもらいそれを受け取る。


「私の許可を取らなくても出していいけど……」
 毎回許可を得ていくのは効率が悪いと思ったのかルナが進言してくる。


「そうか、でも俺あくまでダンジョンコアだからな」
 そう、俺はダンジョンコア、実は自分で操作なんて出来ない。


「じゃあ何かあったらすぐ言ってね! すぐ出すから!」
 ルナ、何て言い娘なんだ……。
 俺は!ダンジョンコアである俺のことを考えてくれるルナに感動した!




「…………そうだ、さっきの案だけど、私はやってみたいと思うっ!」
 変な事を考えていることを感じたのか、急に話を変えるルナにはなんだが距離を感じた。








 こうしてダンジョン強化計画1日目が始まっていく。





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