夢のまた夢が現実化してチート妖怪になりました。

ゼロミュート

祝福には想いという裏がある。

歌「しっかしまぁそらるく〜ん何があったんだよその顔の傷はw」

そ「え……俺そんなヤバいの?」

坂「え、無自覚なんすか?www自分で見てくださいよwww」

そう言いながら手鏡を貸してくれた坂田、女子力高いねぇ〜www

そ「………バケモンじゃんw」

顔中が傷だらけで目の近くに大きなひっかけられたと思われる傷があり、狼っぽく見える。あの獣たちを喰った後無意識に屋敷に向かってたから多分その時に木の枝とかで出来ちゃったのかな…(;-ω-)ウーン

セ「狼っぽくないですか?www」

そ「それ思ったwww」

96「そらるん狼説誕生〜w」

そ「やめてくれw」

志「そのボロボロの服も嫌でしょ?w今のうちに着替えて来てください」

そ「あ〜……そーしよっかなぁ……んじゃ、先食べちゃってて〜」

「「「了解です( ・ω・)ゞ」」」

俺は急いで自分の部屋に行き新しい服を着て顔の傷を治し、食事場へと向かった。

ふと、母さんと昔の俺との話を思い出す。
……母さんが歌ってくれたあの歌…全部覚えてる………

そ「…フフッ、母さん魔法使えないのに凄いな…」

この歌は一生のお守りになるだろうなぁ































……あの青狐、そろそろ死ぬぞ。



そ「…!?」

昔の俺に最後言われたあの言葉……青狐は身近には零華しかいない。歌詞太郎は毛先の紅い白い狐だ。となると…やっぱり零華だ。
未来を見た過去の俺の発言から読むと……何者かに殺されるか事故死、もしくは…病死。
いや、それはないか。感染病とかならまだしも普通の病気だったら誰もが知っているはず…………でも、もし気づかない間になってたとか俺らに隠してたら…?


コンコン
天「そらるさ〜ん?ご飯冷めちゃいますよ〜」

そ「あ、あぁ…今行く。」


ガチャッ

天「なぁにしてんすか?考え事?」

そ「いや…せっかくの誕生日だし好きな服着ようかな〜ってw」

天「へぇ〜珍しい。いつもなら「学校以外なら動きやすい和服でいいや」とか言ってるのにwww」

そ「俺にも気分ってのがあるんだよw」

天「そすかwww」


そのあと朝食を食べ、土産の菓子を頬張り俺は図書室へと向かった。





時に関する魔法の本と、この世界の一つ一つの病気に関しての本を探しに。

______________________________零華視点

零「ゴホッゴホゴホッ……フゥ…フゥ……!!ゴホゴホッカハッ!」

……吐血……初めてだな………

この病気になってからよくストレスが溜まるようになった。それが形としてとうとうできてしまった…このことさかたんに伝えた方がいいのかな………いや、これは私の問題だから別にいいか。









なんもあらへんなんて嘘つかんといてや!!










零「っ!……大丈夫。これはさかたんには関係ないもの…大丈夫……大丈夫……」












…またそれか?


零「え!?だ、誰!?」


どこを見渡しても見つからねぇよ。俺はお前自身なんだから。


零「私、自身!?」


……お前のその隠そうとする行為は坂田の心配を裏切ることだぞ?助けるためにあいつは医者になったんだ。それなのにお前がそれを包み隠したらあいつはどう思う?自分に伝えてくれなかったお前に、そしてそれに気づくことの出来なかった自分に対して大きな怒りを覚えるだろうな。どのような感情にしろその感情を生み出させたのは誰でもないお前なんだよ。


零「そんなの……そんなの分かってる。分かってるけどっ!」


分かってるなら伝えろ。お前だけの感情だけで周りを巻き込むな。…………前世みたいに取り返しがつかないことになるぞ。

ズキッ


零「っぁ!ぁぁ…あぅ………ハアッハアッ…前世……私の前世…………もう嫌……寝よ…」















私は私が嫌いだった。
父さんも母さんも周りの同い年の皆も私の声を聞くのが1番嫌がっていた。
学校の先生にでさえ授業中口にガムテープを貼って授業を行ったり近所の人からも非難の声を受けるようになった。
本当は……私、悪くないのになんでみんな私のことを遠ざけようとするの…?










私にこんな「力」さえなければっ!!!!!!!!!!


ズキャァァァァァァァァァァンンンン




零「っっっ嫌ぁぁ!!!!!!」

衝撃的に私は飛び上がるかのように起きた。
首に冷や汗が嫌なほどかいている。

坂「零華!?ど、どないしたん……」

零「っはぁっさかたん…?なんで……」

坂「様子見に来たら寝て魘されてたから看てたんやけど……悪かったか?」

零「あ、いや別に悪いとかは……」

坂「…零華。……なんなん?その血。」

零「あ…これ……………」






__________分かってるなら伝えろ。


っ……分かったよ…

零「……これ…ストレスが原因なのかどうかは知らないけど寝る前けっこう凄い咳をした後に吐くかのような勢いで血が出てきたんだ。薬の影響なのか病気のせいかは分からないけど。」

坂「…………………」

零「?……さ、さかたん?」

坂「あ、あぁごめんごめん……吐血かぁ……薬にそんな症状はあらへんしストレスやと思う。なんかストレス溜まるようなことあるんか?」

零「??…………………………………生活に対してはストレスなんてない。寧ろ充実しすぎてるぐらいだから………夢なのかな(ボソッ)」

坂「え?今なんて言うたん?」

零「…………………夢。」

坂「……夢?」

零「……………うん。夢。私の夢の中の話。ここに来たばかりのときもそうだったんだけど毎日毎日悪夢を見るの。寝れば見て冷や汗をかいて目を覚ますの繰り返し……睡眠不足のせいで活動中眠気に襲われたり急に目眩とかでふらついたりしちゃうんだ…」

坂「なるほど……零華。まふ呼んできてええ?」

零「え?な、なんでまふまふさんを?」

坂「まふやったらその悩みを解決できる奴知っとるかもしれへん!」

零「は、はぁ…じゃぁ……」











〜数分後〜

ま「ほいっと!まふまふ着陸〜」

坂「着陸はしとらんよw蜘蛛の習性で壁沿いにいるのワロタwwwwwwwwwんで、まふにお願いがあるんよ」

ま「お、なになに〜?」

零「…じ、実は……」


少女説明中……

ま「あ〜なるほどそゆことでしたか……ならスタンちゃんかな?」

零「?????」

坂「あ〜使い魔売り場の息子か〜スタンガンになに願うん?」

ま「ほらあれ貰うんだよ…え〜と悪夢を食べるやつ…えーとあ〜……バク!漠だよ!」

坂「漠か!たしかに丁度ええな!」

ま「じゃぁ明後日辺り会えるかどうか連絡取ってみるね!」

坂「あんがと〜」

バタンッ

坂「……なぁ零華。その悪夢のせいでストレスが溜まって…しかも俺らと会った頃からあるってことだと……治療にかなり支障をきたすかもしれへん………それでも、まだ他のみんなには隠すつもりか?」

零「…うん。ギリギリまで隠すつもり。その気持ちは揺らがないよ。」

坂「……そか。なら、今日のそらるさんの誕生日、しっかりと祝えよ!」

零「フフッ…分かってるよ。ありがとねさかたん。」

坂「いーえ。」

バタンッ



………この病気のせいで、現実でさえも悪夢にはなりませんように。


_____________________そらる視点

うっわ………この世界…感染症と突然死の病気の種類多すぎだろ………まず突然死のやつ見るか……


そ「………へぇ…気になるものがかなりあるな…若い者によくなる心臓病、空気に含まれる特異物質による血液のガン、マスト細胞の暴走によるアレルギー症状の突然死……この短期間で起こりそうなのはこのくらいかな。んじゃ次は感染症の本………うおっ…無駄に長い名前の病気ばっか……………」

幾つか気になるものを集めた

デスマジック症…生物の皮膚の色とは思えない色が皮膚一面に発生し天然痘のように身体中が膨れて腐る。発症して3週間もしない内に死亡する。治療法は体内の血液をほとんど抜き取り輸血液を体内に巡らせる。

血暴出血症…血汗症のように目や頭から血を流し身体中に酸素が行き渡らなくなる。本人も身体の異変には全く気づくことが出来なく最期は心臓辺りから血が噴水かのように溢れ出てくる。治療法は未だに見つかってない。

素腐性溶体蒸発症…よく腐体蒸発症と省略されて呼ばれている。生まれつきのDNAや細胞の異常が一つに纏まり、その異常が正常な細胞や皮膚を溶かして行き生命そのものを溶かしてしまう。そして心臓が停止しても体の骨以外が溶けきるまでこの症状が続いてしまう。発症して死ぬまで約半年はかかる。

突発性アルビノ焼死症…その名の通りアルビノの症状が突然発症し、アルビノの天敵である日焼けをした後の症状に苦しみ死ぬ病気である。治療法は見つかってない。

花葉怪奇性炎苦吐凛症…よく花葉吐凛症と省略されて呼ばれている。身体中に花が生えて花を吐く。皮膚が木になったりするので植物性ウェルナー症候群とも呼ばれている。治療法は体内の原因である細胞を殺しきること。

長髪急死栄養症…髪の毛に体の養分をほとんど吸い取られ餓死のようなショック死で死亡する。男性の人が急に髪が伸びたり女性がいきなり高いところで髪を結っている場合発症してる可能性が高い。



んとまぁこんなもんかな〜

う「そーらるさん!!!」

そ「ぐえっ…う、うらたくんどうしたの?」

う「いやぁ〜いっつも部屋にいるそらるさんが図書室にいるなんて珍しいな〜と思って…何読んでたんですか?」

ドキッ

そ「ちょ、ちょっと…時に関する魔法を調べてた。」

う「!!…あ〜魔導書ですか〜またゲーム内のキャラクターのレベルと自分のレベルをリンクさせる魔法でも探してんのかと思いましたよ〜www」

そ「あの魔法はもう使わないよ散々な目にあったからなwwwんじゃ、あとは部屋で調べてくるから。」

う「頑張ってくださ〜い」




バ、バレてないといいけど………


___________________________うらたぬき視点

そらるさん……確かに時に関する魔法の本はあったけど手元にあった大きな本…あれ病気に関する本じゃねぇか……まさか、零華のことでそらるさん勘づいたのか!?

う「……坂田に言っとかないと」


タッタッタッタッ




う「あ、坂田!零華も!!」

坂「?どないしたうらさん」

う「ッハァッそらっそらるさんっハァッ零華の……零華の病気のこと勘づいたかも知れねぇ……」

零「えっ!?」

坂「ど、どーゆーこと!?」

う「さっきそらるさんがっ珍しく図書室居たもんだから覗き込んだらそらるさんっ感染症のこと調べててメモしてる中に零華の病気のことも書いてあったっ!!」

坂「な、なんで分かったん…?なぁ零華っ零華!?」

零「ッハァッ嫌っだぁ…まだ……まだ、嫌だよぉ……ッァ”コヒュッ…っっ」

坂「零華落ち着いて!大丈夫やから!ほら吸って……吐いて……また吸って……吐いて……吸って……吐いて……吸って……吐いて……吸って……吐いて……吸って…吐いて………落ち着いたか?」

零「……うん。ごめん。」

坂「………ともかくまだそらるさん、他のみんなにはこのことはまだ知られへんようにせなきゃあかん。なんとか隠し通そう。」

う「了解。んじゃ、俺はこれで。」
 



______________________________零華視点

零「……どうしよう。もしバレちゃったら…でもいつしかは話すことだし…でもなんて……なんて説明すれば………」

坂「…大丈夫や零華。俺らが隠したる。守ってやるから…………」

さかたんの一つ一つの言葉はとっても強く信頼できる。本当にこと人が味方でいてくれて本当に良かった。




不安に押し潰されそうな気分で過ごしていたら気づけば夕方になっていた。あ、そういえばそらるさんのバースデーパーティーの準備しないと。
私は急いで調理場へと足を運んだ。


96「おっやっと来たな〜」

零「ご、ごめん遅れた〜プレゼント包んでたら時間かかっちゃって…」

歌「あ、やばいまだプレゼント包んでないやwww」

零「え、時間ありますかねぇ…………ん?…なんか何か焼けてる匂いしません?」

ま「あぁ…食事場の中庭への入口の扉見ればわかるよ…w」

零「?それってどーゆー……なにやってんのさかたんとまーしー。」

志「見て分かるやろ?マンガ肉焼いてんよ」

零「いやいやいやいや…え、でっか(真顔)」

坂「ちゃんと分けれるような切り方は知ってるから大丈夫や!」

零「は、はぁ…………………あの二人ヤバいね」

ま「でしょ?wwwあの二人毎回毎回誰かの誕生日でデカい料理作るんだけど今回はマンガ肉とは……」

セ「あの二人の発想もっといい方向に使えんのですかね〜今日朝早くから肉の調達行ってたし……」

ま「まぁそれは思うけど……ってセンラくん。能力の洗脳で僕に香辛料取らせないでよw」

セ「ごめーん1番近くにおったもんでねw」

あ「はいは〜い時間ないからちゃっちゃと終わらせてデザート作るの手伝って〜」 

96&零以外「「「了解姉御!!」」」

96「wwwwwwwwwwww」

零「せっかちなお母さんみたいwww」




みんなが笑いながら作る料理はさぞかし美味しいのだろう。これだけの優しい笑顔に包まれるのはいつぶりだろうか…

そして午後8時を回って……食事場の光をひとつ残らず消した。


______________________________そらる視点

チッ…チッ…チッ…カチッ  ゴーン ゴーン ゴーン ゴーン……
そ「ふぁ〜……ん?あ、やべぇ8時じゃん…夕飯の時間すぎてるし…急ご。」

俺は大急ぎで机に突っ伏してた体を起こし寝癖を直しながら食事場へと移った

カチャッ    キイイィィィィィィィィ

そ「…え、くっら。」

パチンッ

!?!?
突然の指鳴らしの音が響いたと思ったら一瞬で食事場のシャンデリアの火がついたのだ。


そらる以外「「Happybirthday  そらるさん!!!」」

パァァンン  パァァンン  パァァンン  パァァンン  パァァンン
複数のクラッカーの音が重なり合っていく


そ「……」あっけらかーん

あ、寝てる間に忘れてた。今日俺誕生日じゃんwwwwwwwwwwww

ま「ちょそらるさんなにボーゼンとしてるんですかwww」

luz「その顔、2年前みたいに寝てて1度誕生日だってのがリセットされましたねw」

そ「な、何も言い返せない……www」

ク「いやまさかのビンゴwww」

天「ほいほいー!んじゃぁ早速プレゼント渡していきましょう!!1番手まふくん!!」

ま「え〜僕からですかぁぁまぁ最後よりはマシか……はい!そらるさんお誕生日おめでとうございます!!」

そ「ありがと〜中身は……おっ!これ…!」

ま「幻磨石のネックレスです。中の白い光が消え切るまでこのネックレスはお守りになってくれます!」

そ「すごく綺麗…ありがとうまふまふ!」

ま「えへへ〜じゃぁ次天ちゃん!」

天「僕!?えあぁいいですよ?wwwまさかいきなりくるとは思いませんでしたけどw
はい!そらるさん、16歳のお誕生日おめでとうございます!」

そ「ありがと。天月は…椚の葉のネクタイピン!すげー!これどこにあったの?」

天「僕が作りました1から。5徹と半日かけてつくりましたよ〜ちょっと葉先の形が歪んちゃったけど…」

そ「十分過ぎるよありがと!天月!」

天「いえいえ〜次うらたさん!」

う「フッフッフッ……あまちゃん、今年はな…」

坂「俺ら浦島坂田船4人からのプレゼントになります!」

志「俺ら4人で一生懸命作ったんですよ!」

セ「僕らの気持ち受け取ってくださいそらるさん!!」

そ「ありがと。おっ結構重い……!!雫のランタン…!これ作るのすごく大変なのに…!ありがとう!大事に使うな!」

天「なかなかのものを持ってきましたね〜次は〜歌詞太郎さん!お願いしますっ!!」

歌「次luzくんかとおもったwはい!そらるくんお誕生日おめでとうございます!喜んでくれたら嬉しいな〜」

そ「ありがとな〜歌詞太郎は〜っと……えっ!?こ、これって…」

歌「湖の千煌玉(せんこうぎょく)だよ!この千煌玉はこの国の1番美しき湖、癒映薇湖(ゆはみこ)に沈んでた5000年モノ!」

そ「そんなに凄いものをこの小袋いっぱいに……ありがとう…大切にする!」

歌「喜んでくれてよかった〜」

天「じゃぁ次luzくん!!」

luz「了解〜喜んでくれるかな〜はいお誕生日おめでとうございます!」

そ「サンキュ〜luz!……?この眼鏡…」

luz「涙海のメガネです。俺のオリジナル魔法道具でそのメガネをかけるとどんな場所でも視力を4倍にすることができる優れものです!これ結構な自信作なんすよ!」

そ「うおぉぉすげー!暗い中庭の奥まで見える!!ありがとう!」

luz「良かった〜」

天「じゃぁ次はしやん!!」

は「俺か〜俺の見た目微妙なんだよな……はい!そらるさん誕生日おめでとうございますっ!!」

そ「ありがと〜俺はもらっただけでも嬉しいかんな〜…これスケッチブック?」

は「かと思うっしょ?裏側見てください召喚専用の魔法陣が描かれてるんスよ。このスケッチブックに欲しい魔法道具を描いて置くとマジでその魔法道具が出てくるんスよ!」

そ「え!?凄い代物!!早く使いたいんだけどwwwありがと!」

は「よ、よかった……」

天「次次!え〜次は〜あるふぁ!!」

あ「なんか焦ってない?え〜と私からはこれ!Happybirthday!!!」

そ「Thank you!……ん?この柔らかいの…ペン?」

あ「空遊想っていうペン!そのペンを持って空に向けてメッセージを書くと遠くにいる人にそのメッセージを伝えることができるんだ〜!」

そ「こりゃペン通りこして神だなwありがとな〜!」

あ「ε-(´∀`;)ホッ」

天「つっぎいはぁぁ96ちゃぁぁぁん!!」

96「天ちゃんのテンションがバカになってきたぁぁwwwわいからのプレゼントはこれじゃ!!」

そ「サンキュ〜ちゃん96~……っとこれはカメラ?」

96「ただのカメラじゃないんだよね〜そのカメラから撮った写真を現像するとその時の映像が流れてくるってわけ!まぁ思い出とかに残る日に使うものだねぇ〜」

そ「…ありがと96。後で早速使わせてもらうな!」

96「よかったZOE」

天「んでもって次ぃ!次はぁぁ詩人さんだぁぁぁ!!」

詩「やっと出番来た〜私からはこれです!Happybirthday!!!」

そ「Thank you〜……っと、これは…小物入れ?」

詩「ただの小物入れじゃないですよ〜?それ、追尾方の小物入れでして左後ろのボタンを押すと小物入れ自体が動いてボタンを押した人についてくるんですよ!」

そ「めっちゃ便利じゃん!!Thank you詩人!」

天「残り2人となりましたぁぁ!!次はぁぁクゥゥプゥゥラァァァァだああああ!」

ク「え、テンションたっかwwwあ、僕からはこれです!Happybirthday!!!」

そ「ありがと!中は……うおわぁぁ!!?す、水雷の杖!?」

ク「2年前に壊れた〜って落ち込んでたでしょう?去年のBlessing night辺りから材料かき集めたんですよ!」

そ「刻まれてる模様までそっくり…!ありがとうクプラ!大事に使うな!」

ク「喜んでくれてよかったぁ…」

天「さぁさぁさぁさぁ!!プレゼント紹介も最後となりましたぁ!最後はぁ零華だぁ!!」

零「あはは……最後のプレゼントとしては地味なんですけど……はい。そらるさんお誕生日おめでとうございます!!」

そ「ありがと零華!……木箱?中身は…銀でできた閉じてるアネモネ?」

零「右のゼンマイ、回してみてください」

カチチチチ  カチチチチ  カチチチチ  カチチチチ  カチチチチ カチチチチ

♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜

そ「オルゴール…!」

零「このオルゴール、手作りなんです。ゼンマイと共にアネモネが開閉して中にいるバイオリニストが出たり引っ込んだりする仕組みなんです…ちょっとバイオリニストの髪の毛…毛先がボロボロになっちゃったんですけど……」

そ「オルゴールなんて貰ったの初めて……曲もすごく綺麗だし…本当にありがとう…!」

零「……よかった…………… .•*¨*•.¸¸♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜• *¨ *• .¸ ¸ ♬♬*.*・゚ .゚・*.︎♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜」

オルゴールの曲に沿って零華はメロディーらしき歌を奏で始めた。
すると零華の握りしめていた両手から白い光が漏れだしていた。

零「…地からの贈り物、あるべき者への祝福を…Happybirthday soraru.」

そう言い零華は握りしめていた両手を本のように広げた。
すると…零華の手から出てきた光は竜巻のように上に巻き上がり部屋を眩しい光で包み込んだ

そ「っっ………………??……!花が…!」

ま「わぁ…!」

坂「アネモネの花びらが…!」

次に俺が目を開けたらそこにはにっこりと笑っている零華とこの食事場一面に散る何色ものアネモネの花びらが周りを彩らせた。
自然に俺らは笑い、拍手していた。こんなにも美しいプレゼント渡しはこれまでなかったのだから…

零「え、ちょっと…w主役が拍手してどうするんですかw」

そ「…こんなにも盛大に祝われたのは……何年ぶりなんだろうなぁ……ありがとな零華。」

零「…フフッ…いーえ。」

天「…………ちょっとちょっとちょっとちょっとおぉ!!なぁに2人だけでいいムードになってるんすかぁ?」

零「誤解される言い方やめて!?」

ま「嫉妬してんの天ちゃん?wwwささ!早くご飯食べちゃいましょ!」

坂「そらるさん今年はマンガ肉焼きました!」

そ「マンガ肉!?全員で食いきれんの?」

志「いけますよ!www」

セ「今夜は呑みますよ〜!」

う「酔いつぶれんなよwww」

歌「僕ら妖怪といえどまだ呑んじゃいけないからね本当はwww」

あ「コカインを余裕でラッパ飲みしてた奴のセリフとは思わんwww」

96「片っ端からお酒開けてくんぞ〜」

ま「よろしく〜」

坂「誰か料理持ってくるの手伝って〜」

零「あ、今行きまーす!」

そ「今年はまた一層凄い料理だな〜ほぼビュッフェ状態www」

あ「もう私の知ってる異世界の国の料理を殆ど作ったからね!ひっさしぶりに本気なったわ〜」

96「そらるん異世界料理めっちゃ好きだからみんな張り切ってたでwww」

そ「…みんなありがとな。」


そこからはみんなで俺をメインにしながら食べたり呑んだりした。自分がメインということもあって盛り上がりすぎて開始して3時間半くらいで酔いが回ってきた。人間だったら間違いなく1時間前に潰れてるなwww
そして12時過ぎた頃……


そ「……まふまふ〜?おーい大丈夫か?」

ま「だーいじょうぶれーす。そらるさんそんな酔ってなくないですか?」

そ「そうか?去年よりかは呑んだんだけど…ってか圧倒的にまふまふの方が潰れてんじゃんwww顔一面真っ赤だぞ?」

ま「他のみんなの方が潰れてますよ!!」

そ「え〜……今潰れてんのがまふまふ、うらたくん、志麻くん、坂田、センラくん、ちゃん96、クプラ、luz…?アイツは潰れかけだな。」

天「みんな大体潰れるのが早い奴ですね〜luzくんは珍しいけどw」

そ「な。luzはいつも生き残ってたのにw」

あ「零ちゃんも潰れないね〜」

零「飲んでたのがシャンディガフだったからね。潰れた96ちゃんずっと私がガチビール飲んでるのかとおもったらしいwww」

天「あ〜ビールとジンジャーエールを割ったやつか〜」

歌「ねね、この潰れてるメンバー部屋に寝かしたら今年も二次会やる?もちろん主役の部屋で!」

そ「やるか!よし、そうと決まれば潰れたヤツら寝かせよ!」

天「はーい!」

さっさと俺らは潰れてるヤツらを各自の部屋で寝かせ、食事場の皿を洗って冷蔵庫にあったお菓子とか持ち出して俺の部屋に集まった。


ガチャッ
歌「はーいBARからいくつかお酒持ってきたよ〜何飲む?」

そ「俺は一発目はファジネーブルで」

天「アメリカンレモネード!」

あ「梅酒ソーダ!」

零「レッド・アイで!」

詩「ミモザで!」

歌「あるふぁちゃん一発目から高いの行くね〜!」

あ「みんなのこと運んでる間に酔いが覚めたんだ〜w」

天「いや覚めるのはっや!www」

歌「ほとんどがカクテルとか混ぜる系だからちょっと待っててね〜」


〜お酒シャカシャカ中〜


歌「ほいっ!ファジネーブル、アメリカン・レモネード、梅酒ソーダ、レッド・アイ、ミモザお待ち〜!」

そ「Thank you歌詞太郎!」

天「はい!じゃぁ二次会一発目いきますか!かんぱーい!!」

「「「「「かんぱーい!!」」」」」

天「っかぁぁ︎ !!この酸味がたまらない!!」

そ「おっさんみてぇなこと言ってるwww」

あ「あ〜アルコール度が高いお酒って最っ高。」

零「二日酔いの心配。」

あ「毎度毎度まふくんとセンラさんは二日酔いするんだよw特にまふくんはヤバいw」

詩「いつも坂田くんに頭痛薬貰ってんだよwww」

零「(´・ω・)カワイソス」

歌「まぁアルコール度が高すぎるのは最後がキツイしね〜」

零「…そーゆー歌詞太郎さんが飲んでるその緑色のお酒は?」

歌「ん?これはアブサン・グリーンツリー。」

零「アブサン?」

天「それアルコール度70度の超危険なやつだよ!wwwさっきの発言撤回するべきwww」

そ「歌詞太郎この中で1番酒に強いからな…」


その後も俺の話に他愛のない話、いろんなことを話してお酒も結構進んだ。
そして、夜中の3時を回った頃詩人さんあるふぁが潰れ、天月も潰れかけてた。零華は新しいのを飲む度にアルコール度が高いのを飲んでいたが飲むスピードが遅かったからまだ生き残ってる。歌詞太郎は例外だな、アイツが潰れたところを俺は見たことないレベルだ。

零「……歌詞太郎さん!次マイタイ!」

歌「マイタイね!え〜とオレンジ・キュラソーがまだBARにあるはず……ちょっと待っててねーーーー!!!!」

バタンッ

そ「れ、零華もうやめとけば?マイタイなんてアルコール度25以上だぞ?絶対途中で飛ぶって」

零「…大丈夫です。一応意識はハッキリしてるし……」

そ「…………」

今、話せるタイミングだろうか?…過去の俺が言ってた青狐が死ぬということ。殺される以外なら自殺か病死。それは…俺が聞き出さないと。

そ「…なぁ零華。」

零「??」

そ「……お前さ、なんか俺らに隠してないか?」

違う。こう言いたいんじゃない。なんでこんな脅してるような言い方しか出来ないんだ俺は。

零「!?」
零華はお酒で赤らめた顔を一気に青ざめさせた。
間違いない。何かを隠してる。

零「…い、いきなりなんですか……そんな、隠してるなんて別に……」

そ「っ零華、俺は…(ガチャッ)」

歌「いや〜やっと見つけたよオレンジ・キュラソー、BARはたくさんお酒あるから大変だな〜って……零華ちゃん大丈夫?顔真っ青だよ?」

零「あ……その…「よいしょっと」!?!?ちょ、ちょっと…!?」 

歌「もーうこんなに顔真っ青になってるのにお酒飲むなんてもうダメェ!!もう寝るよ!運ぶから!」

零「え、ちょそんな歌詞太郎さん…!?」

バタンッ

歌詞太郎はすんなりと零華を持ち上げ、いわゆるお姫様抱っこで零華部屋へと運んだ

そ「っ結局聞けなかった……」

早くしないと零華が死んでしまう…!!

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