王国の騎士

吟遊詩人

下らない朝

いつも通り鬱陶しい朝の日差しを帯びて目が覚める。
…寝汗か、ひと欠伸置いて少し考える。社員寮の浴場に向かうか、行きつけの宿の浴場を借りるか、宿の場合は朝食を買えるがまだ食料品は十分ある。
…仕事着を持ち部屋を離れ、寮の浴場へと歩を進める。

「よぉ、ラーク相変わらず寝癖が酷いな」

…にやにやしながら癪に触るうるさい声の大男が肩を叩く

「寝起きなんだ、静かにしてくれよ。」

略、どっかいけ

「はははっ、お前らしいぜ。これからシャワーか?俺も少し走ったばっかて体洗いたくってな?一緒に行こうぜ!」

「…着替えも持たずにか?」

筋肉ダルマがハッとしたようにこちらを見る。汗臭い、小汚い、息臭い、どっかいけ

「わりぃ!先いっててくれ!」

「ひげそりを忘れるなよ…」

「おー!」

もし私が注意をしなければアイツはあの汗臭いシャツ、あるいは全裸で部屋まで歩いたのか?などと下らないことを考えてるうちに1階の浴場にたどり着く。

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