異世界転生 〜奴隷からの成り上がり〜

ぴえろ

竜王の力

「ようやく着いたな。それじゃ、あんまり思い残すことも無いし、厄介な事に巻き込まれるのもごめんだからとりあえず行くか」

そう言って俺は最奥の門を押し開けた。
以外にも最奥の門は俺一人の力で開けることが出来た。
最奥の門の先には物凄く豪華で大きい城がそびえ立っていた。

「しかし、あんなバカでかい門を1人で開けれるとは思わなかったな。
それにしても、竜王はどこにいるんだ?
初めて見た時はここに居たんだが、どこに行った?」

「まだ生き残りがいたか。しかし、よくここまで辿り着いた。そのことに対しては賞賛に値する。
そして、よくもぬけぬけと我が居城に侵入してきたな!この劣等種がぁぁぁ!!!
我が直々に相手をして葬り去ってくれるわ!!!!!」

そう言いながら竜王が目の前の城からゆっくりと歩み出てきた。

「ようやく出てきたか、お前に俺が殺せるか?お前に下等種に負けるという屈辱を刻み込んでやる!」

と言いつつも内心では、

やべぇ、あんな事言っちゃったよ俺!どうしよう、竜王めっちゃ怖ぇよ!嘘だろ?死神になってステータス底上げされたけど正直勝てる気がしねぇ。こんな事なら竜王を倒すっていう事に執着せず、とっとと逃げてたらよかった・・・

「弱者の戯言など聞くに耐えんわ!せいぜい逃げ回って許しを乞う事だな!だが、その程度では許さんぞ!」

そう言うと竜王はブレスを吐く仕草を見せた。

「流石にこの距離からのブレスは威力が落ちるし、意味がないだろ。なら、ブレスを吐く前に倒す!」

俺はそう言うと竜王に向かって全力で突っ込んで行った。






痛い、全身が物凄く痛い。何が起きた?
目を開けると竜王が遠くに見えた。
そして、次の瞬間俺は何が起きたのか理解した。

「ブレスに直撃して門まで吹っ飛んだのか」

足元の床石には竜王の元から俺の足元まで直線で焼け焦げていた。

「この距離でこの威力かよ。竜王の名前は伊達じゃねえな。しかし、これだと全く勝てる気がしねぇ」

どうやって竜王を倒すか考えていると

「いつまでそうしておるつもりだ!下等種!もう気が付いておろうが!どこまで我を愚弄すれば気が済むのだ!」

そう叫ぶとまたブレスを吐く仕草を見せた。

流石にあれをもう一度喰らうのはまずい。
今度こそ本当に死ぬ。しかし、あれを避けたところで竜王の近くまで辿り着けないと俺は近接戦の武器しか持ってないから・・・いや待てよ?黒魔法って使えるよな、俺。確か、黒魔法って威力が高かったはず。これ使えば竜王の近くまでは行けるか?

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