Truth Of Mind
勝負
前回のあらすじ
無事?パートナーの夢穂を手に入れることが出来た冴夢。
ほかの4人もポケモンをもらい(透は貰ってないけど)、ミアレシティへ向かう一行。
そんな中、冴夢は通りすがりの少年にポケモンバトルを挑まれる。
果たして冴夢コンビは初戦を白星で飾ることが出来るのか?
「審判は私がやるわ。ルールは1本先取、どちらかのポケモンが戦闘不能になった時点で終わりよ。それじゃ、始めっ!」
怜那の掛け声で2匹が身構える。それと同時に2人が同時に指示を出す。
「ジグザグマ、たいあたり!」
「夢穂、たいあたり!」
同時に指示を受けた2匹がお互いに突っ込んでいく。
まずは小細工無しの力比べ、と言ったところだろうか。
お互いに力が入った体がぶつかり合う。弾き返りはあるものの互いに大した傷はないようだ。
「懐に回り込んで体当たりっ!」
「っ!かわせ夢穂っ!」
僅かながらも夢穂に比べ早く動くジグザグマに冴夢も思わずかわせを指示。間一髪の所で避けたように見えたが…
避ける際、後脚を掠め、前脚を軸に180°夢穂が回転をする。
ただ上手く受け流せているからか思いの外ダメージは少なそうだった。
「大丈夫か、夢穂?」
「えぇ、全然平気!」
「今だ、もう一度体当たりd「つぶらな瞳っ!」
少年がさらに攻撃を仕掛けよう、という所ですかさず先制技で攻撃力を下げる。
結果体当たりはもろに食らったが、さっきと比べると格段に少ないダメージで済んでいた。
一旦距離を置く2匹。立て続けの攻撃だったので流石のジグザグマも不容易に近づこうとはしなかった。
この時点で冴夢の中には既に勝ちへの道の1つが見えつつあった。
夢穂の動きは悪くない。となれば
(…相手も動かして隙を作ったところでハイボ一撃勝負…だな)
こう見えても一応トレーナーズスクール卒業生だ。そこらの素人トレーナーと比べると戦術の組み立ては上手い。
そしてそれは夢穂が1番感じていた。
ちらっと冴夢の方を見る夢穂。その目線はまるで、勝ちを確信したような、自信に満ちた目を向けていた。
冴夢もそれに答えるように口角を少し上げる。
そして2人の意識がまとまった瞬間、シンクロさせるかのように冴夢は指示を出した。
「夢穂、砂かけだ!」
[ザッザッザッ…]
その声にほぼ時間差なしに足元の砂をジグザグマに向けて放つ夢穂。まるで夢穂と冴夢の意識が一体化しているようなコンビネーションを見せつけた。
「くっ…ジグザグマ、いけるか?」
「…これくらい大丈夫、やろう!」
流石にこの時間差ゼロの攻撃には反応出来ずジグザグマもモロにくらっていた。が、命中率以外は問題なく、少年の呼び掛けにも元気に応じていた。
ここから反撃、と言わんばかりの目で2人が見合うと、少年もジグザグマに指示を出す。
「ジグザグマ、砂かけ!」
ここだ!とこの瞬間冴夢は悟った。
砂かけは四足歩行のポケモンだと後ろを向いてしまう。つまりこの時視界は完全にとは言えないまでもこちら側には狭くなる。
この隙に一気に叩く。それができる技は…
「夢穂決めるぞ!ハイパーボイスぅぅぅっ!」
その指示を受け迷うことなくハイパーボイスを叩き込む夢穂。流石にこれには少年、ジグザグマも不意をつかれたようで、反応が遅れる。
「嘘だろ、ハイボ…っ!ジグザグマかわせっ!」
「無駄だ。このハイボは避けられねーよ!」
「なっ、これは…!」
少年の指示虚しく、攻撃をもろに受けるジグザグマ。そのまま勢いに乗ってしまうかのようにジグザグマは倒れ込んだ。
「…ジグザグマ戦闘不能、よって…」
「やった!やった冴夢っ!」
そう怜那が言い切る前に冴夢に飛びつく夢穂。不意をつかれたが冴夢も何とか受け止める。
「っちょ夢穂…あぁ!よく決めてくれた!」
そういって頭をわしゃわしゃと撫でる。夢穂も幸せそうに撫でられ、冴夢もより嬉しさが増した。
(…ったく、分かりやすいんだからこの2人は…)
心中少し呆れたが、同時に2人のコンビネーションに驚いた試合でもあった怜那。
心の奥でいい競争相手になりそうと思いながらその光景を見つめるのだった。
「ほんっと凄いバトルだった!2人とも凄かったよ!」
「いやぁ負けたよ…まさかハイパーボイスで砂かけの砂もろとも飛ばしてくるとは…」
紗羅も少年も初めて体験するタイプのバトルだったからか、大分興奮した面持ちで冴夢に話しかけていた。
「流石、トレーナーズスクール卒業生、ね」
に対しこれくらいはやるだろう、という口調で語る怜那。
怜那の一家父も母も本当に優秀なポケモントレーナーでもある。それ故かその手さばきからスクール出身というのは怜那にも直ぐにわかった。
「っ…怜那は流石だなったく…なーんでわかるんだよ…」
と心半ば呆れながらもその洞察力に思わず冴夢は感心してしまっていた。
「バトルありがとう、俺は翔だ」
「俺は冴夢。ありがとな、楽しかった」
そういって2人はしっかりと握手を交わした。
その二人の間に割り込むかのように、次の瞬間どこからともなく針が飛んでくる。
4本の緑色に染まった針。そのうちの2本は2人に当たるか当たらないか、ギリギリのところに落ちると、そのまま地面の土に穴を開け、土煙を起こした。
「うわっ!」
「何よいきなり…!」
「夢穂っ!」
「ジグザグマっ!」
夢穂、時過ぎにはジグザグマも避けようとしたが、体力もなく動くことが出来ずもろに食らってしまった…
ように見えた。が…
「…なんとか、大丈夫…」
「ほんとに、動けない…」
2人に新たな傷は見受けられなかった。どうやら当たる寸前で地面に落ちたようで、2匹に直接当たることは無かった。
思わず技が打たれた方向を向く4人。そこには1匹のスピアーの姿があった。
「なんでスピアーが…?!」
「…ハイパーボイスのせいね…それで砂が巣に当たったようよ」
よく見ると、後ろの方にある巣が少し傷ついていた。
恐らくそれに怒ってスピアーが出てきたのだろう。
複数出てこないのは、まだ繁殖の時期ではないから。
幼虫、つまりビードルしかまだ巣には居ない状態なのだ。よって女王蜂的な役割のこのスピアーが出てきたのだろう…
などと色々考えていると、またしてもミサイルばりを打ってきた。
やばいと直感的に思った冴夢と翔は慌ててモンスターボールに戻す。
「とりあえずこれ、ジグザグマに使ってあげなさい」
そういって翔に何かを投げる怜那。翔もいきなりのことで驚いたが、間一髪の所で手の中に収める。
受け取ったものを見てみると、黄色い石に青色の小さな木の実がそこにはあった。
「これは…げんきのかけらにオレンのみ?なんでこんなもの…」
「何するにも回復しなきゃでしょ、瀕死だし。あとあんたにも」
そう言い、冴夢にも同じようにものを投げる。
軽々片手で受け止めると、そこには青色の実。
「…オレンのみか、サンキューな」
そう言って夢穂を肩の上にもう一度出すと、その木の実を夢穂に食べさせた。
「美味しい…ありがとう」
そう夢穂も礼を言うと、ひょいと地面に降り、翔に近づいていく。
「あなた、あのスピアーゲットしたら?きっと戦力になると思うの、私も手伝うから」
それだけ言ってスピアーと向き合う夢穂。
それに影響を受けてか、翔もジグザグマをボールからだすと、腕の中でげんきのかけらとオレンのみを与えた。
心配そうな目で見つめていたが、やがて起き上がり、やろう!と言わんばかりの目で翔を見つめる。
「あぁ…増やすぞ、仲間!」
「OK、手伝うぜ!補助は任せろ!」
そういって2人がかりでスピアーをゲットすることに決めた2人。
「「さぁ、頼むぜ夢穂(ジグザグマ)!」」
「「えぇ(おう)、任せて!」」
「もう仲良くなってる…頑張れ!」
こうして2人は翔の初ゲットに向けて動き出すのであった…
その頃、透と拓郎は…
「うわぁーほんとに沢山いますねここ!」
「いつになく楽しそうだな、透…」
予定通り、2人でハクダンの森を散策していた。
いつも見せない楽しそうな表情を見せる透に、拓郎も少し驚いていた。
そんな中、2人はまたポケモンを見つける。
「あっ!ピカチュウですよあれ!」
「どれどれ…ほんとだ!…?」
ハクダンの森の中でもレアポケモン、ピカチュウを見つけ興奮する2人。だが拓郎はなにか違和感を覚えた。
ピカチュウの近くに何かいる…?
そう思い思わず走り出したのだった。
「ちょっと拓郎!ピカチュウ観察したいからって抜けがけはなしですよ!」
そう言って慌てた様子で透も走り出した。
追いかけた透が目にしたものは…ピカチュウ、だけではなかった。
「おいこれ…」
「っ!こ、これどうします!!?」
そこには苦しそうに倒れているイーブイと心配そうに見つめるリーフィアの姿があった。
どうすればいいか分からずその場で立ちすくんでいるとこちらを振り向いたリーフィアと目が合った。
その瞬間…リーフィアは別のポケモンになったかのような鬼の形相で睨んできた、
雰囲気の変貌ぶりに思わず透もたちすくんでしまった。
「…とにかく冴夢たちを呼びましょう!人が多ければ何とかなるかもしれません!」
そう言って風に乗るかのような速度で透は来た道を戻り始めた。
不意に走り出した透を待ってくれよー!と言いながら拓郎も追う。
心中少し焦りながらも、とにかく今は何とかしないと…と思い前を向くのであった。
「お兄ちゃん…お願いだから、しっかりしてよ…」
私、どうしたらいいの…?一体何をどうしたら…人間に頼っても…無駄かもしれないのに…
誰か…
お  兄  ち  ゃ  ん  を  助  け  て  …
〜To be continued〜
無事?パートナーの夢穂を手に入れることが出来た冴夢。
ほかの4人もポケモンをもらい(透は貰ってないけど)、ミアレシティへ向かう一行。
そんな中、冴夢は通りすがりの少年にポケモンバトルを挑まれる。
果たして冴夢コンビは初戦を白星で飾ることが出来るのか?
「審判は私がやるわ。ルールは1本先取、どちらかのポケモンが戦闘不能になった時点で終わりよ。それじゃ、始めっ!」
怜那の掛け声で2匹が身構える。それと同時に2人が同時に指示を出す。
「ジグザグマ、たいあたり!」
「夢穂、たいあたり!」
同時に指示を受けた2匹がお互いに突っ込んでいく。
まずは小細工無しの力比べ、と言ったところだろうか。
お互いに力が入った体がぶつかり合う。弾き返りはあるものの互いに大した傷はないようだ。
「懐に回り込んで体当たりっ!」
「っ!かわせ夢穂っ!」
僅かながらも夢穂に比べ早く動くジグザグマに冴夢も思わずかわせを指示。間一髪の所で避けたように見えたが…
避ける際、後脚を掠め、前脚を軸に180°夢穂が回転をする。
ただ上手く受け流せているからか思いの外ダメージは少なそうだった。
「大丈夫か、夢穂?」
「えぇ、全然平気!」
「今だ、もう一度体当たりd「つぶらな瞳っ!」
少年がさらに攻撃を仕掛けよう、という所ですかさず先制技で攻撃力を下げる。
結果体当たりはもろに食らったが、さっきと比べると格段に少ないダメージで済んでいた。
一旦距離を置く2匹。立て続けの攻撃だったので流石のジグザグマも不容易に近づこうとはしなかった。
この時点で冴夢の中には既に勝ちへの道の1つが見えつつあった。
夢穂の動きは悪くない。となれば
(…相手も動かして隙を作ったところでハイボ一撃勝負…だな)
こう見えても一応トレーナーズスクール卒業生だ。そこらの素人トレーナーと比べると戦術の組み立ては上手い。
そしてそれは夢穂が1番感じていた。
ちらっと冴夢の方を見る夢穂。その目線はまるで、勝ちを確信したような、自信に満ちた目を向けていた。
冴夢もそれに答えるように口角を少し上げる。
そして2人の意識がまとまった瞬間、シンクロさせるかのように冴夢は指示を出した。
「夢穂、砂かけだ!」
[ザッザッザッ…]
その声にほぼ時間差なしに足元の砂をジグザグマに向けて放つ夢穂。まるで夢穂と冴夢の意識が一体化しているようなコンビネーションを見せつけた。
「くっ…ジグザグマ、いけるか?」
「…これくらい大丈夫、やろう!」
流石にこの時間差ゼロの攻撃には反応出来ずジグザグマもモロにくらっていた。が、命中率以外は問題なく、少年の呼び掛けにも元気に応じていた。
ここから反撃、と言わんばかりの目で2人が見合うと、少年もジグザグマに指示を出す。
「ジグザグマ、砂かけ!」
ここだ!とこの瞬間冴夢は悟った。
砂かけは四足歩行のポケモンだと後ろを向いてしまう。つまりこの時視界は完全にとは言えないまでもこちら側には狭くなる。
この隙に一気に叩く。それができる技は…
「夢穂決めるぞ!ハイパーボイスぅぅぅっ!」
その指示を受け迷うことなくハイパーボイスを叩き込む夢穂。流石にこれには少年、ジグザグマも不意をつかれたようで、反応が遅れる。
「嘘だろ、ハイボ…っ!ジグザグマかわせっ!」
「無駄だ。このハイボは避けられねーよ!」
「なっ、これは…!」
少年の指示虚しく、攻撃をもろに受けるジグザグマ。そのまま勢いに乗ってしまうかのようにジグザグマは倒れ込んだ。
「…ジグザグマ戦闘不能、よって…」
「やった!やった冴夢っ!」
そう怜那が言い切る前に冴夢に飛びつく夢穂。不意をつかれたが冴夢も何とか受け止める。
「っちょ夢穂…あぁ!よく決めてくれた!」
そういって頭をわしゃわしゃと撫でる。夢穂も幸せそうに撫でられ、冴夢もより嬉しさが増した。
(…ったく、分かりやすいんだからこの2人は…)
心中少し呆れたが、同時に2人のコンビネーションに驚いた試合でもあった怜那。
心の奥でいい競争相手になりそうと思いながらその光景を見つめるのだった。
「ほんっと凄いバトルだった!2人とも凄かったよ!」
「いやぁ負けたよ…まさかハイパーボイスで砂かけの砂もろとも飛ばしてくるとは…」
紗羅も少年も初めて体験するタイプのバトルだったからか、大分興奮した面持ちで冴夢に話しかけていた。
「流石、トレーナーズスクール卒業生、ね」
に対しこれくらいはやるだろう、という口調で語る怜那。
怜那の一家父も母も本当に優秀なポケモントレーナーでもある。それ故かその手さばきからスクール出身というのは怜那にも直ぐにわかった。
「っ…怜那は流石だなったく…なーんでわかるんだよ…」
と心半ば呆れながらもその洞察力に思わず冴夢は感心してしまっていた。
「バトルありがとう、俺は翔だ」
「俺は冴夢。ありがとな、楽しかった」
そういって2人はしっかりと握手を交わした。
その二人の間に割り込むかのように、次の瞬間どこからともなく針が飛んでくる。
4本の緑色に染まった針。そのうちの2本は2人に当たるか当たらないか、ギリギリのところに落ちると、そのまま地面の土に穴を開け、土煙を起こした。
「うわっ!」
「何よいきなり…!」
「夢穂っ!」
「ジグザグマっ!」
夢穂、時過ぎにはジグザグマも避けようとしたが、体力もなく動くことが出来ずもろに食らってしまった…
ように見えた。が…
「…なんとか、大丈夫…」
「ほんとに、動けない…」
2人に新たな傷は見受けられなかった。どうやら当たる寸前で地面に落ちたようで、2匹に直接当たることは無かった。
思わず技が打たれた方向を向く4人。そこには1匹のスピアーの姿があった。
「なんでスピアーが…?!」
「…ハイパーボイスのせいね…それで砂が巣に当たったようよ」
よく見ると、後ろの方にある巣が少し傷ついていた。
恐らくそれに怒ってスピアーが出てきたのだろう。
複数出てこないのは、まだ繁殖の時期ではないから。
幼虫、つまりビードルしかまだ巣には居ない状態なのだ。よって女王蜂的な役割のこのスピアーが出てきたのだろう…
などと色々考えていると、またしてもミサイルばりを打ってきた。
やばいと直感的に思った冴夢と翔は慌ててモンスターボールに戻す。
「とりあえずこれ、ジグザグマに使ってあげなさい」
そういって翔に何かを投げる怜那。翔もいきなりのことで驚いたが、間一髪の所で手の中に収める。
受け取ったものを見てみると、黄色い石に青色の小さな木の実がそこにはあった。
「これは…げんきのかけらにオレンのみ?なんでこんなもの…」
「何するにも回復しなきゃでしょ、瀕死だし。あとあんたにも」
そう言い、冴夢にも同じようにものを投げる。
軽々片手で受け止めると、そこには青色の実。
「…オレンのみか、サンキューな」
そう言って夢穂を肩の上にもう一度出すと、その木の実を夢穂に食べさせた。
「美味しい…ありがとう」
そう夢穂も礼を言うと、ひょいと地面に降り、翔に近づいていく。
「あなた、あのスピアーゲットしたら?きっと戦力になると思うの、私も手伝うから」
それだけ言ってスピアーと向き合う夢穂。
それに影響を受けてか、翔もジグザグマをボールからだすと、腕の中でげんきのかけらとオレンのみを与えた。
心配そうな目で見つめていたが、やがて起き上がり、やろう!と言わんばかりの目で翔を見つめる。
「あぁ…増やすぞ、仲間!」
「OK、手伝うぜ!補助は任せろ!」
そういって2人がかりでスピアーをゲットすることに決めた2人。
「「さぁ、頼むぜ夢穂(ジグザグマ)!」」
「「えぇ(おう)、任せて!」」
「もう仲良くなってる…頑張れ!」
こうして2人は翔の初ゲットに向けて動き出すのであった…
その頃、透と拓郎は…
「うわぁーほんとに沢山いますねここ!」
「いつになく楽しそうだな、透…」
予定通り、2人でハクダンの森を散策していた。
いつも見せない楽しそうな表情を見せる透に、拓郎も少し驚いていた。
そんな中、2人はまたポケモンを見つける。
「あっ!ピカチュウですよあれ!」
「どれどれ…ほんとだ!…?」
ハクダンの森の中でもレアポケモン、ピカチュウを見つけ興奮する2人。だが拓郎はなにか違和感を覚えた。
ピカチュウの近くに何かいる…?
そう思い思わず走り出したのだった。
「ちょっと拓郎!ピカチュウ観察したいからって抜けがけはなしですよ!」
そう言って慌てた様子で透も走り出した。
追いかけた透が目にしたものは…ピカチュウ、だけではなかった。
「おいこれ…」
「っ!こ、これどうします!!?」
そこには苦しそうに倒れているイーブイと心配そうに見つめるリーフィアの姿があった。
どうすればいいか分からずその場で立ちすくんでいるとこちらを振り向いたリーフィアと目が合った。
その瞬間…リーフィアは別のポケモンになったかのような鬼の形相で睨んできた、
雰囲気の変貌ぶりに思わず透もたちすくんでしまった。
「…とにかく冴夢たちを呼びましょう!人が多ければ何とかなるかもしれません!」
そう言って風に乗るかのような速度で透は来た道を戻り始めた。
不意に走り出した透を待ってくれよー!と言いながら拓郎も追う。
心中少し焦りながらも、とにかく今は何とかしないと…と思い前を向くのであった。
「お兄ちゃん…お願いだから、しっかりしてよ…」
私、どうしたらいいの…?一体何をどうしたら…人間に頼っても…無駄かもしれないのに…
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