一つの世界で起こる、万の人々が紡ぐ数多くの物語。書物に残された文字は、忘れられた歴史の記録を残す。
9 最強は最強で最強だった。
俺はフレーレさんに降ろしてもらい、べノムさんに許可を貰った。
「べノムさん、許可を貰えますよね?」
「チッ、約束は約束だ、持って行く事は許してやろう。 しかしこんな巨大な物なんだ、イモータル様に許可を取れよ。 もし駄目だと言われれば、絶対に諦めるんだぞ」
「はい、勿論です」
許可は貰えた、これでアストライオスは王国に持って行ける。 だがそれは置いておこう。 今はこのくっ付いて離れなくなったフレーレさんの事だ。 べノムさんは見回りに戻り、去って行くのだが、フレーレさんは、今も俺の体をがっしり掴んで、全く放してくれなかった。
「あのフレーレさん、僕は別に自分の力で貴女を倒した訳じゃありませんよ? 戦えたのは、このアストライオスの力があったからこそです。 これを動かすのも一人じゃ動かせませんし、僕一人じゃ如何あっても勝ち目がありませんでした。 だからその、僕が勝ったわけじゃないんですよ」
「ふーん、でもこれを動かしてたのはイバス君なんでしょー? 例え 剣であれ槍であれ、こんな大きな物だって、それを使って倒したのは貴方なのよ。 だからね、私は貴方の物なの、今この場で愛し合っても構わないわよー」
先ほど四人が倒れて居た辺りから、ガタっと何かが反応している。
「いやあの、それは色々不味いんじゃないでしょうか…………」
「大丈夫よー、魔物が出てきたら私がやつけてあげるから。 それにね、こういう事をするのは私も初めてなの。 だからね…………一緒に頑張りましょうね?」
フレーレさんが本気になったら、俺はその力に抗えず、色々とされてしまうだろう。 きっと何だか年齢制限でも掛かりそうな事まで色々と。
そんな話を聞きつけ、ガタタタタッと起き上がって来る女性陣四人。 結構ボロボロにやられていたけど、案外復活が早いらしい。 そしてそんな四人が一斉に笑い始めた。
「フフフフフフフ…………」「あはははははは…………」
「うふふふふふふ…………」「おほほほほほほ…………」
「「「「誰が貴様なんぞに渡すものかあああああああああああ!!」」」」
「ぎゃああああああ、また始まったああああああああああああ!」
そして戦闘大好きなフレーレさんと、その四人の戦いがまた始まった。 しかし今回の四人は動きが違った。 我を忘れたのか、怒りがそうさせたのか、四人があり得ない連携を見せている。
正面から突っ込むエリメスさんに、それを遠くからフォローしているアスメライさん。 更に背後に回り込んだレーレさんとルシアナリアさんの二人、攻撃をワザと躱させ、その躱した隙を狙い攻撃を仕掛けている。
しかし躱すだけと思われていたフレーレさんの動きは、そのまま攻撃となってレーレさんを投げ飛ばす。 もう一人のルシアナリアさんの攻撃線上に投げつけ、その攻撃を止めると、ルシアナリアさんの背後に回り込み、蹴り飛ばして三人同時に吹き飛ばした。
三人が倒れて居る間に、遠くから魔法を放っていたアスメライさんの方へと走って行ってる。 攻撃を避けつつ左右にステップし、バンッとお腹を叩いて、戦闘不能にしてしまった。
因みに、あんな巨大兵器と単独で殴り合えるんだ、普通なら穴が開いているのだろうけど、そうはなっていない。 一応手加減はしてくれているらしい。
だが手加減しすぎたのか、他の三人はふら付きながらも起き上がり、同時に三人が走り出した。
「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 負けるものかああああああああああああああ!」」」
「この子達も面白いわね、もっともっと私を楽しませてちょうだい!」
ガンッ、バシッ、ドォン! ガッ、ドドドッ、ビュンヒュン!
三人の攻撃レベルが少しずつ上がって来ている気がする。 フレーレさんと戦っている内に、その力を解放されてるのか? フレーレさんが楽しんでいるのか戦いは長引き、倒れて居たアスメライさんまで起き上がり、戦いは長引き、一時間が経った。
四人は疲れ果て、フレーレさんだけがピンピンしている。
「ふう、久しぶりに良い運動出来たわ。 ここまで付き合ってくれるなんて、私皆の事気に入っちゃったわー。 じゃあ皆一緒に帰りましょうか」
そんなフレーレさんとは別に、アスメライさんの魔力が付き、エリメスさんも動けなくなっている。
「ど、ど畜生…………」
「ふぅふぅふぅ…………」
レーレさんとルシアナリアさんまで、地面に膝を突いて休んでいる。 四人を相手に此処まで一方的とは、やはりこの人は別格だ。 怒らせたら不味いかもしれない。
「た、体力の化け物…………」
「もう、無理でございます…………」
四人が動けなくなった今がチャンスと、俺は一番安全そうなアスメライさんをアストライオスに乗せ、他の四人を掌に乗せて、王国へと帰って行った。
べノムさんから話を聞いていて、これに驚かなかった門番から、アストライオスを王都に入れるなと言われてしまい、これを門の外に置いておく事になった。 まあ確かにこんな物を中に入れれば、動く度に何か壊してしまうだろう。 この判断は間違って無い。
俺は動けなくなった四人を安全な門の内部に置いて、フレーレさんの隙をついて一人で家に帰って行った。
「右良し、左良し。 上も、良し! 下も、良し! …………大丈夫、誰も付いて来ていないな。 ふう、今日は疲れた、体を洗って寝るとしよう」
何時も通りに家の場所だけはキッチリ防衛し、俺は疲れを癒やす為に眠りについた。 俺の唯一の安心できる時間だ。 俺はグッスリと眠りに付き、次の朝を迎えた。
「あ、お早うイバス君、今日も良い朝よー。 じゃあ今日も頑張りましょう!」
「ブフォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
それを見て盛大に噴出した俺の横に、ベットで裸になっていたフレーレさんが寝っ転がっていた。 そして俺の着ていた服も何故か無くなっている! 一体何故?! フレーレさんが脱がせたのだろうか?昨日疲れすぎて気づかなかったのだろうか? それよりまさか…………やっちゃったのか?!
俺は自分を見つめ、相手を見つめ、怖くてなにも聞けない俺の新たな朝が始まった。
「べノムさん、許可を貰えますよね?」
「チッ、約束は約束だ、持って行く事は許してやろう。 しかしこんな巨大な物なんだ、イモータル様に許可を取れよ。 もし駄目だと言われれば、絶対に諦めるんだぞ」
「はい、勿論です」
許可は貰えた、これでアストライオスは王国に持って行ける。 だがそれは置いておこう。 今はこのくっ付いて離れなくなったフレーレさんの事だ。 べノムさんは見回りに戻り、去って行くのだが、フレーレさんは、今も俺の体をがっしり掴んで、全く放してくれなかった。
「あのフレーレさん、僕は別に自分の力で貴女を倒した訳じゃありませんよ? 戦えたのは、このアストライオスの力があったからこそです。 これを動かすのも一人じゃ動かせませんし、僕一人じゃ如何あっても勝ち目がありませんでした。 だからその、僕が勝ったわけじゃないんですよ」
「ふーん、でもこれを動かしてたのはイバス君なんでしょー? 例え 剣であれ槍であれ、こんな大きな物だって、それを使って倒したのは貴方なのよ。 だからね、私は貴方の物なの、今この場で愛し合っても構わないわよー」
先ほど四人が倒れて居た辺りから、ガタっと何かが反応している。
「いやあの、それは色々不味いんじゃないでしょうか…………」
「大丈夫よー、魔物が出てきたら私がやつけてあげるから。 それにね、こういう事をするのは私も初めてなの。 だからね…………一緒に頑張りましょうね?」
フレーレさんが本気になったら、俺はその力に抗えず、色々とされてしまうだろう。 きっと何だか年齢制限でも掛かりそうな事まで色々と。
そんな話を聞きつけ、ガタタタタッと起き上がって来る女性陣四人。 結構ボロボロにやられていたけど、案外復活が早いらしい。 そしてそんな四人が一斉に笑い始めた。
「フフフフフフフ…………」「あはははははは…………」
「うふふふふふふ…………」「おほほほほほほ…………」
「「「「誰が貴様なんぞに渡すものかあああああああああああ!!」」」」
「ぎゃああああああ、また始まったああああああああああああ!」
そして戦闘大好きなフレーレさんと、その四人の戦いがまた始まった。 しかし今回の四人は動きが違った。 我を忘れたのか、怒りがそうさせたのか、四人があり得ない連携を見せている。
正面から突っ込むエリメスさんに、それを遠くからフォローしているアスメライさん。 更に背後に回り込んだレーレさんとルシアナリアさんの二人、攻撃をワザと躱させ、その躱した隙を狙い攻撃を仕掛けている。
しかし躱すだけと思われていたフレーレさんの動きは、そのまま攻撃となってレーレさんを投げ飛ばす。 もう一人のルシアナリアさんの攻撃線上に投げつけ、その攻撃を止めると、ルシアナリアさんの背後に回り込み、蹴り飛ばして三人同時に吹き飛ばした。
三人が倒れて居る間に、遠くから魔法を放っていたアスメライさんの方へと走って行ってる。 攻撃を避けつつ左右にステップし、バンッとお腹を叩いて、戦闘不能にしてしまった。
因みに、あんな巨大兵器と単独で殴り合えるんだ、普通なら穴が開いているのだろうけど、そうはなっていない。 一応手加減はしてくれているらしい。
だが手加減しすぎたのか、他の三人はふら付きながらも起き上がり、同時に三人が走り出した。
「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 負けるものかああああああああああああああ!」」」
「この子達も面白いわね、もっともっと私を楽しませてちょうだい!」
ガンッ、バシッ、ドォン! ガッ、ドドドッ、ビュンヒュン!
三人の攻撃レベルが少しずつ上がって来ている気がする。 フレーレさんと戦っている内に、その力を解放されてるのか? フレーレさんが楽しんでいるのか戦いは長引き、倒れて居たアスメライさんまで起き上がり、戦いは長引き、一時間が経った。
四人は疲れ果て、フレーレさんだけがピンピンしている。
「ふう、久しぶりに良い運動出来たわ。 ここまで付き合ってくれるなんて、私皆の事気に入っちゃったわー。 じゃあ皆一緒に帰りましょうか」
そんなフレーレさんとは別に、アスメライさんの魔力が付き、エリメスさんも動けなくなっている。
「ど、ど畜生…………」
「ふぅふぅふぅ…………」
レーレさんとルシアナリアさんまで、地面に膝を突いて休んでいる。 四人を相手に此処まで一方的とは、やはりこの人は別格だ。 怒らせたら不味いかもしれない。
「た、体力の化け物…………」
「もう、無理でございます…………」
四人が動けなくなった今がチャンスと、俺は一番安全そうなアスメライさんをアストライオスに乗せ、他の四人を掌に乗せて、王国へと帰って行った。
べノムさんから話を聞いていて、これに驚かなかった門番から、アストライオスを王都に入れるなと言われてしまい、これを門の外に置いておく事になった。 まあ確かにこんな物を中に入れれば、動く度に何か壊してしまうだろう。 この判断は間違って無い。
俺は動けなくなった四人を安全な門の内部に置いて、フレーレさんの隙をついて一人で家に帰って行った。
「右良し、左良し。 上も、良し! 下も、良し! …………大丈夫、誰も付いて来ていないな。 ふう、今日は疲れた、体を洗って寝るとしよう」
何時も通りに家の場所だけはキッチリ防衛し、俺は疲れを癒やす為に眠りについた。 俺の唯一の安心できる時間だ。 俺はグッスリと眠りに付き、次の朝を迎えた。
「あ、お早うイバス君、今日も良い朝よー。 じゃあ今日も頑張りましょう!」
「ブフォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
それを見て盛大に噴出した俺の横に、ベットで裸になっていたフレーレさんが寝っ転がっていた。 そして俺の着ていた服も何故か無くなっている! 一体何故?! フレーレさんが脱がせたのだろうか?昨日疲れすぎて気づかなかったのだろうか? それよりまさか…………やっちゃったのか?!
俺は自分を見つめ、相手を見つめ、怖くてなにも聞けない俺の新たな朝が始まった。
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