一つの世界で起こる、万の人々が紡ぐ数多くの物語。書物に残された文字は、忘れられた歴史の記録を残す。
5 私が思うに、何方も変態だと思う。
「いやいや、凄い勘違いしていると思いますけど、俺は男を好きなんじゃないですよ。」
「ええええ! そうなんですか!!」
何故だろう、私がべノムさんから聞いた話と、随分違う。 アーモンさんは、男の人が好きなんじゃなかったんだろうか? 私の勘違いだったのかしら? ちょっと本人から、直接話を聞いてみよう。
「あの~? アーモンさんはべノムさんの事が好きなんですよね? 愛しているんですよね?」
「はい、俺はアンリさんの事を愛しています。 例え彼女が、別の女性を愛していたとしても、俺には関係ありません。 例え何年かかろうとも、彼女の心を振り向かせて見せます!!」
意味が分からない、べノムさんって男の人じゃなかったのかしら? もしかして、べノムさんって、実は女性だったとか? 待って、それだとオカシイ。 ロッテさんと子供まで居るじゃないの? ああ、頭が混乱して来たわ。
「えっ~と・・・。 もう一度聞きますけど、男の人が好きなんですよね?」
「だから違いますって、俺はアンリさんが好きなんであって、男の人が好きなんじゃありません。 まずそこを間違わないでください。」
「・・・つまり、べノムさんであれば、男の人でも構わないと? べノムさんだから男で構わないと? べノムさんをめちゃめちゃにしたいと?」
「いや、あのですね、もの凄く誤解されていると思うんですが、まあ一応合っていますよ。 でも俺は、あの黒い姿を好きになった訳じゃありません。 俺は女装したアンリちゃんが好きなんです!!」
「えええ!! べノムさんにそんな趣味が!! そ、その事をロッテさんは知っているのでしょうか?!」
またもや衝撃の発言が・・・。 あのべノムさんがまさか、女装の趣味を持っていたとは、思ってもみませんでした。 人は見かけによらないのですね。 少し勉強になりました。
「え? た、たぶん知ってると思いますけど、俺もちゃんと聞いた事は無いですけどね。 彼女とは恋敵ですしね。」
「そ、そうなんですね、へ~・・・・・。」
女装したべノムさんとは、一体どんな感じなのだろう? これ程アーモンさんに愛されるなんて、性別を超える程魅力があるのかしら? 凄く興味がある。 時間が合った時に、一度見せてもらいたい。
「あの、どうも勘違いしてたみたいで、すみませんでした。 今度はちゃんと、女装した男の子を集めてみますから、今回はこれで我慢してくださいね。」
「いやあの、気にしなくても良いですから。 というか、そんな人を集められても困ってしまいます。 アンリさんに何を聞かされたかしりませんが、俺は諦めたししないですよ。」
何だろう、こんなにも愛される何て、べノムさんったら何て罪な男なんでしょう。 これが純愛と言うものなのかしら? ロッテさんには悪いけど、これは私も応援するべきかもしれないわ。
「アーモンさんの気持ちは、良く分かりました。 よっぽどべノムさんの事がすきなんですね。 私も応援する事にしました。 是非頑張ってください。」
「話は聞かせてもらった。 性別を超えた愛とは、中々素晴らしいじゃないか。 私達も君を応援しよう。(だからレインさんには近づくな。)」
「そうだな、俺達も応援するぜ!! 手を貸せというのなら貸してやろう、なあ皆!!(ライバルが減るなら協力するぜ。)」
「「「おう、任せろ!!(俺達が狙われなくて良かったぜ。)」」」
「皆さん、ありがとうございます。 俺、頑張りますね。」
アーモンさんの為に、皆の気持ちが一つになって行く。 妙な一体感が生まれ、皆がアーモンさんの為に、作戦を考える事になった。 おじ様方がそれぞれに作戦を話し合い、その日は買い物を済ませて解散した。
そして次の休みの日、私はべノムさんを呼び出していた。 ちなみに、熱く語っていたスパンクさん達は、何故かこの場には来ていない。 きっと忙しかったのだろう。 アーモンさんは、後から来る予定だ。
もうそろそろ約束の時間だ。 私がべノムさんを待っていると、町に時刻を知らせる鐘が鳴った。 ゴォ~ンと音が響き、黒い影が一瞬で私の前に現れた。
「悪いな、ちょっと待たせちまったか? んで、今日は何の用だ? 不倫してくれと言う頼みなら却下だぜ、俺はロッテを愛してるからな。」
「ん~っと、その話はまた今度にして、今日はちょっと見せて貰いたいものがあるんです。 私アーモンさんから聞いたんですけど、なんか女装する趣味があるみたいですね? 私、それにちょっと興味があって、どんなものなのか見てみたいな~って。 ちょっと見せて貰えませんか?」
「・・・・・い、いや、あの、悪気があった訳じゃないんだけど。 悪い、謝るから許してくれ!!」
何を謝っているのだろうか? 私には意味が分からない。 やっぱりちょっと恥ずかしいんだろうか? もう一度だけ頼んでみよう。
「私には見せて貰えないのでしょうか? 駄目、ですか?」
上目遣いで少々お願いしてみたのだけど、何故かべノムさんは顔を引きつらせている。 私が何かしたのだろうか?
「み、見せれば良いんだな。 その代わり、あんまり怒らないでくれよ・・・・・。」
「え? 私は怒ったりしませんよ? 何か怒らせることでもするんですか?」
「い、いやいやいや、分かった見せる、見せるから、ちょっとだけ待ってくれ、心の準備があるんだよ。」
何度も深呼吸をしている。 ・・・・・まだしている。 三分ぐらいしている。 そんなに私に見せたくないのだろうか。 かなり待っていると、べノムさんは何かの呪文を唱え、その体が光り出した。
どんどんとその姿が変わって、その体型までも変化している。 べノムさんは女の体型になって、その姿が安定した。 何故だろう、見た事がある顔だ。 何度も見た事がある。 この顔は、私の顔じゃないか!!
「ああああああああああああああああ!! 何ですこれ、何なんですこれ!! 何で私なんですか!! 何で私なんですか!! 何で私なんですか!!」
「だから悪かったって言っただろ。 悪かったって、もうしないから許してくれ、本当絶対しないから!! この通り、悪かった!!」
べノムさんが頭を下げて謝っている。 しかしまさかアーモンさんは、私の体だけが目的で、べノムさんを狙っていると?! 何ていう変態なのだろう。 手伝うと言った言葉は訂正しないとならない。
まだアーモンさんが来るのには時間がある。 彼に罰を与える為、私は変身したべノムさんと、入れ替わる事にした。
「ええええ! そうなんですか!!」
何故だろう、私がべノムさんから聞いた話と、随分違う。 アーモンさんは、男の人が好きなんじゃなかったんだろうか? 私の勘違いだったのかしら? ちょっと本人から、直接話を聞いてみよう。
「あの~? アーモンさんはべノムさんの事が好きなんですよね? 愛しているんですよね?」
「はい、俺はアンリさんの事を愛しています。 例え彼女が、別の女性を愛していたとしても、俺には関係ありません。 例え何年かかろうとも、彼女の心を振り向かせて見せます!!」
意味が分からない、べノムさんって男の人じゃなかったのかしら? もしかして、べノムさんって、実は女性だったとか? 待って、それだとオカシイ。 ロッテさんと子供まで居るじゃないの? ああ、頭が混乱して来たわ。
「えっ~と・・・。 もう一度聞きますけど、男の人が好きなんですよね?」
「だから違いますって、俺はアンリさんが好きなんであって、男の人が好きなんじゃありません。 まずそこを間違わないでください。」
「・・・つまり、べノムさんであれば、男の人でも構わないと? べノムさんだから男で構わないと? べノムさんをめちゃめちゃにしたいと?」
「いや、あのですね、もの凄く誤解されていると思うんですが、まあ一応合っていますよ。 でも俺は、あの黒い姿を好きになった訳じゃありません。 俺は女装したアンリちゃんが好きなんです!!」
「えええ!! べノムさんにそんな趣味が!! そ、その事をロッテさんは知っているのでしょうか?!」
またもや衝撃の発言が・・・。 あのべノムさんがまさか、女装の趣味を持っていたとは、思ってもみませんでした。 人は見かけによらないのですね。 少し勉強になりました。
「え? た、たぶん知ってると思いますけど、俺もちゃんと聞いた事は無いですけどね。 彼女とは恋敵ですしね。」
「そ、そうなんですね、へ~・・・・・。」
女装したべノムさんとは、一体どんな感じなのだろう? これ程アーモンさんに愛されるなんて、性別を超える程魅力があるのかしら? 凄く興味がある。 時間が合った時に、一度見せてもらいたい。
「あの、どうも勘違いしてたみたいで、すみませんでした。 今度はちゃんと、女装した男の子を集めてみますから、今回はこれで我慢してくださいね。」
「いやあの、気にしなくても良いですから。 というか、そんな人を集められても困ってしまいます。 アンリさんに何を聞かされたかしりませんが、俺は諦めたししないですよ。」
何だろう、こんなにも愛される何て、べノムさんったら何て罪な男なんでしょう。 これが純愛と言うものなのかしら? ロッテさんには悪いけど、これは私も応援するべきかもしれないわ。
「アーモンさんの気持ちは、良く分かりました。 よっぽどべノムさんの事がすきなんですね。 私も応援する事にしました。 是非頑張ってください。」
「話は聞かせてもらった。 性別を超えた愛とは、中々素晴らしいじゃないか。 私達も君を応援しよう。(だからレインさんには近づくな。)」
「そうだな、俺達も応援するぜ!! 手を貸せというのなら貸してやろう、なあ皆!!(ライバルが減るなら協力するぜ。)」
「「「おう、任せろ!!(俺達が狙われなくて良かったぜ。)」」」
「皆さん、ありがとうございます。 俺、頑張りますね。」
アーモンさんの為に、皆の気持ちが一つになって行く。 妙な一体感が生まれ、皆がアーモンさんの為に、作戦を考える事になった。 おじ様方がそれぞれに作戦を話し合い、その日は買い物を済ませて解散した。
そして次の休みの日、私はべノムさんを呼び出していた。 ちなみに、熱く語っていたスパンクさん達は、何故かこの場には来ていない。 きっと忙しかったのだろう。 アーモンさんは、後から来る予定だ。
もうそろそろ約束の時間だ。 私がべノムさんを待っていると、町に時刻を知らせる鐘が鳴った。 ゴォ~ンと音が響き、黒い影が一瞬で私の前に現れた。
「悪いな、ちょっと待たせちまったか? んで、今日は何の用だ? 不倫してくれと言う頼みなら却下だぜ、俺はロッテを愛してるからな。」
「ん~っと、その話はまた今度にして、今日はちょっと見せて貰いたいものがあるんです。 私アーモンさんから聞いたんですけど、なんか女装する趣味があるみたいですね? 私、それにちょっと興味があって、どんなものなのか見てみたいな~って。 ちょっと見せて貰えませんか?」
「・・・・・い、いや、あの、悪気があった訳じゃないんだけど。 悪い、謝るから許してくれ!!」
何を謝っているのだろうか? 私には意味が分からない。 やっぱりちょっと恥ずかしいんだろうか? もう一度だけ頼んでみよう。
「私には見せて貰えないのでしょうか? 駄目、ですか?」
上目遣いで少々お願いしてみたのだけど、何故かべノムさんは顔を引きつらせている。 私が何かしたのだろうか?
「み、見せれば良いんだな。 その代わり、あんまり怒らないでくれよ・・・・・。」
「え? 私は怒ったりしませんよ? 何か怒らせることでもするんですか?」
「い、いやいやいや、分かった見せる、見せるから、ちょっとだけ待ってくれ、心の準備があるんだよ。」
何度も深呼吸をしている。 ・・・・・まだしている。 三分ぐらいしている。 そんなに私に見せたくないのだろうか。 かなり待っていると、べノムさんは何かの呪文を唱え、その体が光り出した。
どんどんとその姿が変わって、その体型までも変化している。 べノムさんは女の体型になって、その姿が安定した。 何故だろう、見た事がある顔だ。 何度も見た事がある。 この顔は、私の顔じゃないか!!
「ああああああああああああああああ!! 何ですこれ、何なんですこれ!! 何で私なんですか!! 何で私なんですか!! 何で私なんですか!!」
「だから悪かったって言っただろ。 悪かったって、もうしないから許してくれ、本当絶対しないから!! この通り、悪かった!!」
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