一つの世界で起こる、万の人々が紡ぐ数多くの物語。書物に残された文字は、忘れられた歴史の記録を残す。
18 行ったり来たりで疲れるんだけど!!
さあ俺は何処へ行くべきだろう。 1、クロッケルの所へ行って岩の魔物と戦う。 2、兵士達と一緒にロープで下へと向かい、2匹の魔物と戦う。 勿論俺の答えは決まっている。 3、此処で弓を借りて、使えない弓を射る振りをする。 これだろう!!
岩の奴はクロッケルと兵士の皆さん達で十分だ。 これ以上人数が増えても動きずらいだろう。 きっと。
「デンドロさん、俺にも弓をください!! 弓には自信があるんです!! よしやるぞー、ヤギの奴に食らわせてやるぜ!!」
俺のヤル気を感じ、デンドロさんが弓を渡してくれた。
「矢にも限りがある、あまり無駄にするなよ? じゃあ俺は門を見て来るから、此処は頼んだぞ。」
「おう、任せとけ!!」
デンドロさんが階段を降り、地上へと降りて行った。 早速俺は何処かで見た弓術っぽい動きをして、矢を放ってみる。 ポヨ~ンって感じで、矢が明後日の方向へと飛んで行った。
良し、もう一回だ!! 続けて二回、三回と矢を放つ。
「てやぁ!! いっけ―!! もう一本!! どりゃあああああ!!」
悉く外れる俺の矢、思ったより上手く飛ばない。 それから何度か弓を使うが、その光景をエリメスに見られた。 その顔は邪魔者でも見る様な顔だった。
「アツシさん? 弓を使った事ないですよね? 無いですよね? 使えない弓なんて置いて、地上に行って、剣で戦って来てくれませんか? ねッ、アツシさん?」
「安心しろ、今までのはただのウォーミングアップだ!! 今から俺が本気を出すから、安心して戦って来てくれよ!!」
「今直ぐ行って来なさい!!」
「はい!!」
エリメスと言い合っても無理だ。 此処で断って無駄な事をしていたと、ストリーに言われたくない。 もう言う事を聞いて地上に降りよう。 時間を稼ぐ為に、階段をゆっくり降りるとしようか。
「アツシさん、歩いたら駄目ですよ? 急がないと後で・・・・・」
「ラジャ!!」
俺は飛ぶ様に階段を駆け下りていく。 俺の扱い方は、もう全員に知られているみたいだ。 何処かにマニュアルでも出回ってるのかもしれない。 急ぎ門に到着するが、クロッケル達の戦いは続いていた。
兵士達に怪我をしている者は少ないのが幸いだが、岩型の硬い皮膚はクロッケルの剣すら弾いている。 相手の動きは鈍いけど、これではこれでは時間を稼ぐしか手が無いぞ。
だったらと、俺は鞘から剣を引き抜き、その体へと一撃をくらわせた。 ギイイイイイインと弾かれて、俺の手に痺れが残る。 この剣でも駄目となると、俺達にはもう打つ手がない。 あの門でぶっ潰す事が出来たなら楽なんだが、門を開けたら別の奴が入って来る。
「おいクロッケル、ロープ持って来て縛り上げたら如何だ。 動けなきゃこんな奴怖くないだろ。」
「はぁ、ロープぅ? 無理だな、縛る前に引き千切られるか、逆に振り回されて酷い目に合うぞ。」
「くそぅ駄目か・・・・・」
魔法なら如何だろう? アスメライの魔法なら、あの体に傷を・・・・・無理だ、カッターの様な水の魔法でも、あの硬い体を傷付けられない。 でも俺が思いつくのはその位しかない、駄目元で行ってみるか・・・・・
「俺アスメライを呼んでくるよ、何か有効な魔法があるかもしれないし、じゃあ上に行って来るぜ。」
「おう、分かった。 だがなるべく急いでくれよ、他の奴等も疲れが来ている頃だ。」
周りを見ると、兵達の顔にも疲れの表情が見て取れる。 剣を振っても自分が痛いだけで、相手にはダメージが無い、精神的に辛いのかもしれないな。
俺は二回目の階段上りへと挑む。
「ぬおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・ ふぅ、ふぅ、ふぅ。」
何度も上り下りするのはキツイ・・・・・ 重くなった脚を進ませ、俺は階段を登り切った。
俺はアスメライに声を掛けようとするのだが、女性三人の姿が見当たらない。 それどころか、大勢いた兵士達が、今はもう半分も見当たらない。 バッと下を見ると、ロープを使い、兵士達が降下していた。 その先頭を行ってるのが、三人の女性達、探していたアスメライ達だ。
つまり、俺は今からロープで下に降りて、アスメライを呼んで、ロープを使って登り、更に階段を下って門内に行くという、拷問の様な道のりを行かなければならない。
「お、おし、行ってやらあ!!」
滑る様にとは行かないが、ロープを掴んで降りていく。 降りるついでに地上の様子を窺うが、地上はもう混戦状態に近い。 アスメライはというと・・・・・居た、ヤギの奴相手に魔法を放っている。 地上まで降りると、俺はアスメライの元へと向かい、話しかけた。
「おいアスメライ、ちょっと来てくれよ、こっちが大変なんだ!!」
「何よ、今忙しいんだから、後じゃ駄目なの!! こっちはこっちで大変なのよ!!」
「いや簡単に言うと剣が効かなくて困ってるんだ、お前の魔法なら何とかならないかと思ってさ。 此処は俺が残っても良いから、急いで向かってくれないか!!」
「で? 何処へ行けって?」
「良く聞け、此処からもう一度ロープを上がって、階段を降り切った所の、門の内側に居る奴の相手を頼む!!」
「・・・・・あのロープを上がるの?」
「おう!!」
「上の兵士さん達も忙しくて、ロープを引き上げてくれそうにないんだけど?」
「おう!!」
「・・・・・今忙しいから後で行ってあげるわ!! ほら、私が居ないとこっちも大変だし!! アクア・スライサー!!」
水の魔法はヤギの体を少し傷付け、空中で霧散していった。
「お前、今登るの大変だとか思っただろう? 良いから行って来いよ、クロッケルがピンチなんだぞ!! お前は仲間のピンチに駆けつけないのかよ!! 此処が心配なら俺が此処に残って戦っててやるよ!!」
「私はお姉ちゃん達みたいに体力ないのよ!! あんな所登れる訳ないでしょ!! 来て欲しいなら、あんたが引き上げて頂戴よ!!」
「俺がぁ?」
後の壁を見上げると、崖の様な壁がある。 今此処を降りて来た訳だが、登りは降りるよりも絶対大変だ。 俺が登らなければ、アスメライは動かないだろう。
「よし、ここは諦めて敵を倒すしかない様だな!!」
「何言ってんの、仲間のピンチなのよ? アンタが言ったんでしょうが、早く登りなさいよ!!」
痛い所を付きやがって!! くそう、登れば良いんだろ登れば!!
「やれば良いんだろ、やれば!! いいよ登ってやるよ!! 下で待ってろ、直ぐに引っ張り上げてやるぜ!!」
俺はロープを掴み、体にロープを巻き付けて登り始める。 少しロープを緩めながら登るのがポイントだが、下から引っ張られると、体が真っ二つになる危険性もある。 一応注意しながら登り続けるが、階段で酷使された太腿がキツイ。
10メートルも登った所で、俺の腕が限界に近い。 更に踏ん張って登り続け、15メートルを超えたぐらいで、俺の握力がもうヤバイ事になっている。 しかし大丈夫だ、こんな時の為にロープを体にまいている。 少し体をあずけ、体力を回復させると、もう一度頑張って登り始めた。
「ぬふう、むふう、んぎぎぎぎ!! 着いたああああ!!」
上げてやると言ったが、今の俺にはそんな体力はない。 今の状態で上げようとしたら、絶対途中で体力が無くなって下に落としてしまう。 そうなればアスメライも死んでしまう。 周りの兵士達に助力を頼み、アスメライを引き上げると、俺達は階段を降りて、門の内側へと向かった。
門の内側は何人かが倒れ、唯一回復魔法を使える、ドロシーさんが活躍している。 クロッケルはまだ戦いに集中していて俺達が来た事に気づいて居ない。
「彼奴だよ彼奴!! 全く攻撃が利かないから如何にもならないんだ!! お前の魔法で何とかしてくれよ!!」
「アクア・スライサー!!」
水の魔法は岩の魔物へとぶつかるが、その切れ味でも岩の魔物はびくともしない。
「駄目っぽいけど・・・・・」
「他になんかあるだろ!! ・・・・・そうだ、前虎の時に使ってたやつやってみてくれよ。 あれなら何とかならないか?」
結構前に、アスメライが魔法を使うのを見た事がある。 大きな球体を飛ばす魔法だ。
「あれね・・・・・でも、あの魔物に利くのかしら? 結構疲れるから、せいぜいニ発が限界だわよ。」
二発、効かなければもう逃げるしか手が無い。 出来るなら有効な魔法を使って貰いたい所だ。
「そうだ、あいつ動きが鈍いから、水の中に閉じ込めたら息も出来なくなるんじゃないか? 如何だ、出来るか?」
「う~ん、そうね・・・・・この場所なら何とかなりそうかしら。 やってみるわ!!」
アスメライが魔法を唱えだし、その魔法が完成した。 少しアレンジしているのか、水の回転は抑えられ、空中で留まっている。
「アクエリア・スぺリクル!!」
大きな球体は、門の内部の上方を覆い尽くす程だが、一つでは少し心もとない。 岩の魔物は暴れ、逃げようとしているが、アスメライの二つ目の水球はその逃げ道すら塞いでしまった。
「アクエリア・スぺリクル!!」
暴れ続ける岩の魔物は、息も出来ずもがき続ける。 二分、三分が経過した所で、完全に動きが止まり、立ち尽くしたまま動かなくなった。
岩の奴はクロッケルと兵士の皆さん達で十分だ。 これ以上人数が増えても動きずらいだろう。 きっと。
「デンドロさん、俺にも弓をください!! 弓には自信があるんです!! よしやるぞー、ヤギの奴に食らわせてやるぜ!!」
俺のヤル気を感じ、デンドロさんが弓を渡してくれた。
「矢にも限りがある、あまり無駄にするなよ? じゃあ俺は門を見て来るから、此処は頼んだぞ。」
「おう、任せとけ!!」
デンドロさんが階段を降り、地上へと降りて行った。 早速俺は何処かで見た弓術っぽい動きをして、矢を放ってみる。 ポヨ~ンって感じで、矢が明後日の方向へと飛んで行った。
良し、もう一回だ!! 続けて二回、三回と矢を放つ。
「てやぁ!! いっけ―!! もう一本!! どりゃあああああ!!」
悉く外れる俺の矢、思ったより上手く飛ばない。 それから何度か弓を使うが、その光景をエリメスに見られた。 その顔は邪魔者でも見る様な顔だった。
「アツシさん? 弓を使った事ないですよね? 無いですよね? 使えない弓なんて置いて、地上に行って、剣で戦って来てくれませんか? ねッ、アツシさん?」
「安心しろ、今までのはただのウォーミングアップだ!! 今から俺が本気を出すから、安心して戦って来てくれよ!!」
「今直ぐ行って来なさい!!」
「はい!!」
エリメスと言い合っても無理だ。 此処で断って無駄な事をしていたと、ストリーに言われたくない。 もう言う事を聞いて地上に降りよう。 時間を稼ぐ為に、階段をゆっくり降りるとしようか。
「アツシさん、歩いたら駄目ですよ? 急がないと後で・・・・・」
「ラジャ!!」
俺は飛ぶ様に階段を駆け下りていく。 俺の扱い方は、もう全員に知られているみたいだ。 何処かにマニュアルでも出回ってるのかもしれない。 急ぎ門に到着するが、クロッケル達の戦いは続いていた。
兵士達に怪我をしている者は少ないのが幸いだが、岩型の硬い皮膚はクロッケルの剣すら弾いている。 相手の動きは鈍いけど、これではこれでは時間を稼ぐしか手が無いぞ。
だったらと、俺は鞘から剣を引き抜き、その体へと一撃をくらわせた。 ギイイイイイインと弾かれて、俺の手に痺れが残る。 この剣でも駄目となると、俺達にはもう打つ手がない。 あの門でぶっ潰す事が出来たなら楽なんだが、門を開けたら別の奴が入って来る。
「おいクロッケル、ロープ持って来て縛り上げたら如何だ。 動けなきゃこんな奴怖くないだろ。」
「はぁ、ロープぅ? 無理だな、縛る前に引き千切られるか、逆に振り回されて酷い目に合うぞ。」
「くそぅ駄目か・・・・・」
魔法なら如何だろう? アスメライの魔法なら、あの体に傷を・・・・・無理だ、カッターの様な水の魔法でも、あの硬い体を傷付けられない。 でも俺が思いつくのはその位しかない、駄目元で行ってみるか・・・・・
「俺アスメライを呼んでくるよ、何か有効な魔法があるかもしれないし、じゃあ上に行って来るぜ。」
「おう、分かった。 だがなるべく急いでくれよ、他の奴等も疲れが来ている頃だ。」
周りを見ると、兵達の顔にも疲れの表情が見て取れる。 剣を振っても自分が痛いだけで、相手にはダメージが無い、精神的に辛いのかもしれないな。
俺は二回目の階段上りへと挑む。
「ぬおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・ ふぅ、ふぅ、ふぅ。」
何度も上り下りするのはキツイ・・・・・ 重くなった脚を進ませ、俺は階段を登り切った。
俺はアスメライに声を掛けようとするのだが、女性三人の姿が見当たらない。 それどころか、大勢いた兵士達が、今はもう半分も見当たらない。 バッと下を見ると、ロープを使い、兵士達が降下していた。 その先頭を行ってるのが、三人の女性達、探していたアスメライ達だ。
つまり、俺は今からロープで下に降りて、アスメライを呼んで、ロープを使って登り、更に階段を下って門内に行くという、拷問の様な道のりを行かなければならない。
「お、おし、行ってやらあ!!」
滑る様にとは行かないが、ロープを掴んで降りていく。 降りるついでに地上の様子を窺うが、地上はもう混戦状態に近い。 アスメライはというと・・・・・居た、ヤギの奴相手に魔法を放っている。 地上まで降りると、俺はアスメライの元へと向かい、話しかけた。
「おいアスメライ、ちょっと来てくれよ、こっちが大変なんだ!!」
「何よ、今忙しいんだから、後じゃ駄目なの!! こっちはこっちで大変なのよ!!」
「いや簡単に言うと剣が効かなくて困ってるんだ、お前の魔法なら何とかならないかと思ってさ。 此処は俺が残っても良いから、急いで向かってくれないか!!」
「で? 何処へ行けって?」
「良く聞け、此処からもう一度ロープを上がって、階段を降り切った所の、門の内側に居る奴の相手を頼む!!」
「・・・・・あのロープを上がるの?」
「おう!!」
「上の兵士さん達も忙しくて、ロープを引き上げてくれそうにないんだけど?」
「おう!!」
「・・・・・今忙しいから後で行ってあげるわ!! ほら、私が居ないとこっちも大変だし!! アクア・スライサー!!」
水の魔法はヤギの体を少し傷付け、空中で霧散していった。
「お前、今登るの大変だとか思っただろう? 良いから行って来いよ、クロッケルがピンチなんだぞ!! お前は仲間のピンチに駆けつけないのかよ!! 此処が心配なら俺が此処に残って戦っててやるよ!!」
「私はお姉ちゃん達みたいに体力ないのよ!! あんな所登れる訳ないでしょ!! 来て欲しいなら、あんたが引き上げて頂戴よ!!」
「俺がぁ?」
後の壁を見上げると、崖の様な壁がある。 今此処を降りて来た訳だが、登りは降りるよりも絶対大変だ。 俺が登らなければ、アスメライは動かないだろう。
「よし、ここは諦めて敵を倒すしかない様だな!!」
「何言ってんの、仲間のピンチなのよ? アンタが言ったんでしょうが、早く登りなさいよ!!」
痛い所を付きやがって!! くそう、登れば良いんだろ登れば!!
「やれば良いんだろ、やれば!! いいよ登ってやるよ!! 下で待ってろ、直ぐに引っ張り上げてやるぜ!!」
俺はロープを掴み、体にロープを巻き付けて登り始める。 少しロープを緩めながら登るのがポイントだが、下から引っ張られると、体が真っ二つになる危険性もある。 一応注意しながら登り続けるが、階段で酷使された太腿がキツイ。
10メートルも登った所で、俺の腕が限界に近い。 更に踏ん張って登り続け、15メートルを超えたぐらいで、俺の握力がもうヤバイ事になっている。 しかし大丈夫だ、こんな時の為にロープを体にまいている。 少し体をあずけ、体力を回復させると、もう一度頑張って登り始めた。
「ぬふう、むふう、んぎぎぎぎ!! 着いたああああ!!」
上げてやると言ったが、今の俺にはそんな体力はない。 今の状態で上げようとしたら、絶対途中で体力が無くなって下に落としてしまう。 そうなればアスメライも死んでしまう。 周りの兵士達に助力を頼み、アスメライを引き上げると、俺達は階段を降りて、門の内側へと向かった。
門の内側は何人かが倒れ、唯一回復魔法を使える、ドロシーさんが活躍している。 クロッケルはまだ戦いに集中していて俺達が来た事に気づいて居ない。
「彼奴だよ彼奴!! 全く攻撃が利かないから如何にもならないんだ!! お前の魔法で何とかしてくれよ!!」
「アクア・スライサー!!」
水の魔法は岩の魔物へとぶつかるが、その切れ味でも岩の魔物はびくともしない。
「駄目っぽいけど・・・・・」
「他になんかあるだろ!! ・・・・・そうだ、前虎の時に使ってたやつやってみてくれよ。 あれなら何とかならないか?」
結構前に、アスメライが魔法を使うのを見た事がある。 大きな球体を飛ばす魔法だ。
「あれね・・・・・でも、あの魔物に利くのかしら? 結構疲れるから、せいぜいニ発が限界だわよ。」
二発、効かなければもう逃げるしか手が無い。 出来るなら有効な魔法を使って貰いたい所だ。
「そうだ、あいつ動きが鈍いから、水の中に閉じ込めたら息も出来なくなるんじゃないか? 如何だ、出来るか?」
「う~ん、そうね・・・・・この場所なら何とかなりそうかしら。 やってみるわ!!」
アスメライが魔法を唱えだし、その魔法が完成した。 少しアレンジしているのか、水の回転は抑えられ、空中で留まっている。
「アクエリア・スぺリクル!!」
大きな球体は、門の内部の上方を覆い尽くす程だが、一つでは少し心もとない。 岩の魔物は暴れ、逃げようとしているが、アスメライの二つ目の水球はその逃げ道すら塞いでしまった。
「アクエリア・スぺリクル!!」
暴れ続ける岩の魔物は、息も出来ずもがき続ける。 二分、三分が経過した所で、完全に動きが止まり、立ち尽くしたまま動かなくなった。
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