一つの世界で起こる、万の人々が紡ぐ数多くの物語。書物に残された文字は、忘れられた歴史の記録を残す。
14 ドロシーさん、お怒りですか?
国境の砦前。 クロッケルが完全に反応しなくなったので、流石に可哀想になって来たので仰向けにして引きずっている。 クロッケルは勿論全裸だ。 何か隠す物があれば掛けてやっても良いんだがそんな物は無い。 あるものと言えば着ているジャケットくらいだが、あんな物の上に掛けるのは絶対に嫌だ。 そのまま国境の砦まで到着すると、俺はそこの兵士二人に止められた。 少し太めの兵士と、細めの兵士の二人だ。
「お、おい止まれ!! 怪しい奴・・・・・いや凄く怪しい奴だ!! 何だお前は!!」
太めの兵士が俺の事を呼び止める。 うん、この状態を見たら止めるのは当然だと思う。 もし止めなかったら神経を疑うレベルだ。
「いやぁ、俺はアツシって言うんだけど、ちょっとしたトラブルがあって、こんな事になったんだけど。 まああんまり気にしないでくれよ。」
「気になるだろう、何で裸の男を引きずってるんだ!! その男は王国の者だろう、お前も王国の人間なのか!! ま、まさかこんな所で、その男とおかしな事をしていたんじゃないだろうな!!」
「み、見てくださいデンドロさん、裸の男の局部が酷い事になっていますよ、この男が何かおかしなプレイでもしていたんでしょう!!」
「ぬ、確かに・・・・・なる程そういう趣味の奴か・・・・・アルカルド、それ以上近づくなよ、俺達にも手を出されるかもしれないぞ!!」
俺の事を何か勘違いしている様だ、このまま勘違いされると、この国全体におかしな噂が広まりそうだぞ。
「何故そうなる、俺がこんな男と変なプレイしてたなんて無いからな!! 俺には愛する女が居るんだ、おかしな事考えないでくれよ!! ・・・・・絶ッ対違うからな!!」
「ほ、本当だろうな、俺達の純潔を狙っても無駄だぞ!! アルカルド、警戒は緩めるなよ!!」
「はいデンドロさん!!」
はい、じゃねぇよ!!
「もう良いからさ、あんた達回復魔法使えないか? 此奴の傷をなおしてやってくれよ、お前達も男なら分かるだろ、この傷がどんだけ痛いのかさぁ。」
ブリガンテと友好国になってから、回復魔法だけは伝えてあるらしい。 この国からもガンガン要求が来て、仕方なく譲歩した結果だ。 それ以上の事は伝えていないし、教えた者はこの国から出る事も許されていないらしい。
「使える奴は居るが・・・・・仕方ない、アルカルド、ドロシーを起こして来てやってくれ。」
「分かりました、直ぐ呼んできます。」
ドロシー? ドロシーって名前からすると女の人っぽいけど、大丈夫かそれ? 待っていると、先ほどの兵士アルカルドがドロシーを連れて戻ってきている。
「そ、それで私にこれを治せと? デンドロさん、私の魔法だと傷に触れないと駄目な事知っていますよねぇ? 知ってて言ってるんですよねぇ?」
「うむ・・・・・そこを何とか治してやってくれ。 この傷が治らないと、この男の将来がどうなるか分からんのだ。 それに此処に居るのはお前しか居ないんだ、頼んだぞドロシー。」
「お願いしますドロシーさん!! さあ早く!!」
「おう、俺からも頼むぜ、頼むよドロシー。 ほんの少し触れれば良いだけだから、早く治してやってくれよ。 さあ!!」
「や、止めて、手を掴まないで!! ひッ、い、いやあああああああああああああ!!」
「ドロシーよ、お前も衛生兵として勉強したはずだぞ、どれ程の傷であろうと、臆する事無く立ち向かわなければならないと!! 今がその時であろう、さあ兵士としての使命を果たすのだ!!」
「ドロシーさん、僕は応援しています!! 立派に使命をやり遂げてください!! さあ、早く!!」
「流石にブリガンテの兵士は優秀だな、俺達王国も見習わなければいけないな!!」
もっともらしい事を言ってるが、このおっさん達はエロいだけだ。 俺はまあ、多少? 俺にはストリーが居るから、ほんの少しだけだよ?
「わ、分かりました・・・・・私も衛生兵として覚悟を決める事にします。 だからちょっと放してください!!」
俺達が正座して待っていると、ドロシーが覚悟を決めて、傷のある部分をガシッと掴んだ。 少し羨ましいが、本人は気絶したままで、気付いてすらいない。
ドロシーは、物凄くやる気の無い声で、癒しの魔法を唱えだす。
「い、癒しの力よー、彼の者の傷を癒したまえー、フェニックスフェザー・・・・・」
クロッケルの傷が、光に包まれ癒されていく。 その光は眩しくて見えない程だったが、その傷が完全に治ると、光が収まっていく。 そして傷の治ったその物体は、ドロシーの手の中で元気になった。
「いいやああああああああああああああああ、変態いいいいいいいいいいいいいい!!」
「ぎゃ・・・・・」
自分の手の中にある物体の変化に驚き、完璧に治された傷が、ドロシーの蹴りにより完全に粉砕された。 もしかしたら死んだかもしれない。
ドロシーさんの怒りは収まらず、やり過ぎた俺達まで襲い掛かられた。 ドロシーさんは結構強くて、俺達三人までもが成す術もなくボコボコにされた。 なんでこの世界の女は全員強いんだろうか、何か補正でも掛かってるんじゃないのか・・・・・
ドロシーさんの怒りが収まり、俺は砦の中へと案内された。
デンドロの個室。 クロッケルは此処のベットに運ばれ、ボコボコにされて、顔を張れ上がらせた、デンドロが質問してきた。 当然俺の顔も腫れ上がっている。
「・・・・・それで、あんたは何しに、この砦に来たんだ?」
「俺か? 俺達はジュリアンに依頼されて、魔物退治をしに来たんだけど、ちょっと金の関係で、一緒に来た女達に、此奴がボコボコにされたんだ。 だからちょっと傷でも治して貰おうと引きずって来たんだけどな。 ああそうだ、魔物が居る所知ってるなら教えてくれよ。」
「おお、伝令は来ていましたよ、貴方達がそうでしたか。 あの感じだとちょっと気づきませんでしたよ、魔物でしたらこの場に夜現れていますよ。」
ジュリアンも、国境の砦に出るならそう言っとけば良いのに、女達も何処か行っちゃったじゃないか。 俺はデンドロに頼んで、馬車を砦の前にまで運んで貰った。 女達も馬車が無ければ、この砦に寄るだろう。
そして気絶していたクロッケルが目を覚ました。
「・・・・・はぁッ・・・・何だかとんでもなく恐ろしい夢を見た気がする。 それに、何故だか股間の辺りが痛い様な・・・・・何だ、何か有ったのか? 思い出せん。」
痛みで記憶が飛んだのか? それは凄く都合が良い!!
「何だよ、覚えてないのかよ? 三人にボコられて、気絶してたから俺が丁重に砦まで運んでやったんじゃないか。 感謝しろよクロッケル。 それにな、此処に居るドロシーさんが、お前の事を治してくれたんだ、ちゃんと謝っとくんだぞ。」
「謝るのか? お礼じゃなくて?」
「当たり前だろ、彼女だって忙しかったんだぞ。 それなのにわざわざ時間を割いて回復させてくれたんだぞ。 謝るのは当然だろう? 此処の二つ右の扉に居るから行って来いよ、俺は此処で待ってるからさ。」
「分かった、じゃあちょっと行って来るぜ。 お前も運んでくれてありがとうな。」
「ああ、当然の事をしたまでだ。」
クロッケルが部屋を出て、ドロシーの所へと向かって行く。 そして二人が対面すると、ドロシーが叫び声を上げて、クロッケルの股間を蹴りまくっていた。
「お、おい止まれ!! 怪しい奴・・・・・いや凄く怪しい奴だ!! 何だお前は!!」
太めの兵士が俺の事を呼び止める。 うん、この状態を見たら止めるのは当然だと思う。 もし止めなかったら神経を疑うレベルだ。
「いやぁ、俺はアツシって言うんだけど、ちょっとしたトラブルがあって、こんな事になったんだけど。 まああんまり気にしないでくれよ。」
「気になるだろう、何で裸の男を引きずってるんだ!! その男は王国の者だろう、お前も王国の人間なのか!! ま、まさかこんな所で、その男とおかしな事をしていたんじゃないだろうな!!」
「み、見てくださいデンドロさん、裸の男の局部が酷い事になっていますよ、この男が何かおかしなプレイでもしていたんでしょう!!」
「ぬ、確かに・・・・・なる程そういう趣味の奴か・・・・・アルカルド、それ以上近づくなよ、俺達にも手を出されるかもしれないぞ!!」
俺の事を何か勘違いしている様だ、このまま勘違いされると、この国全体におかしな噂が広まりそうだぞ。
「何故そうなる、俺がこんな男と変なプレイしてたなんて無いからな!! 俺には愛する女が居るんだ、おかしな事考えないでくれよ!! ・・・・・絶ッ対違うからな!!」
「ほ、本当だろうな、俺達の純潔を狙っても無駄だぞ!! アルカルド、警戒は緩めるなよ!!」
「はいデンドロさん!!」
はい、じゃねぇよ!!
「もう良いからさ、あんた達回復魔法使えないか? 此奴の傷をなおしてやってくれよ、お前達も男なら分かるだろ、この傷がどんだけ痛いのかさぁ。」
ブリガンテと友好国になってから、回復魔法だけは伝えてあるらしい。 この国からもガンガン要求が来て、仕方なく譲歩した結果だ。 それ以上の事は伝えていないし、教えた者はこの国から出る事も許されていないらしい。
「使える奴は居るが・・・・・仕方ない、アルカルド、ドロシーを起こして来てやってくれ。」
「分かりました、直ぐ呼んできます。」
ドロシー? ドロシーって名前からすると女の人っぽいけど、大丈夫かそれ? 待っていると、先ほどの兵士アルカルドがドロシーを連れて戻ってきている。
「そ、それで私にこれを治せと? デンドロさん、私の魔法だと傷に触れないと駄目な事知っていますよねぇ? 知ってて言ってるんですよねぇ?」
「うむ・・・・・そこを何とか治してやってくれ。 この傷が治らないと、この男の将来がどうなるか分からんのだ。 それに此処に居るのはお前しか居ないんだ、頼んだぞドロシー。」
「お願いしますドロシーさん!! さあ早く!!」
「おう、俺からも頼むぜ、頼むよドロシー。 ほんの少し触れれば良いだけだから、早く治してやってくれよ。 さあ!!」
「や、止めて、手を掴まないで!! ひッ、い、いやあああああああああああああ!!」
「ドロシーよ、お前も衛生兵として勉強したはずだぞ、どれ程の傷であろうと、臆する事無く立ち向かわなければならないと!! 今がその時であろう、さあ兵士としての使命を果たすのだ!!」
「ドロシーさん、僕は応援しています!! 立派に使命をやり遂げてください!! さあ、早く!!」
「流石にブリガンテの兵士は優秀だな、俺達王国も見習わなければいけないな!!」
もっともらしい事を言ってるが、このおっさん達はエロいだけだ。 俺はまあ、多少? 俺にはストリーが居るから、ほんの少しだけだよ?
「わ、分かりました・・・・・私も衛生兵として覚悟を決める事にします。 だからちょっと放してください!!」
俺達が正座して待っていると、ドロシーが覚悟を決めて、傷のある部分をガシッと掴んだ。 少し羨ましいが、本人は気絶したままで、気付いてすらいない。
ドロシーは、物凄くやる気の無い声で、癒しの魔法を唱えだす。
「い、癒しの力よー、彼の者の傷を癒したまえー、フェニックスフェザー・・・・・」
クロッケルの傷が、光に包まれ癒されていく。 その光は眩しくて見えない程だったが、その傷が完全に治ると、光が収まっていく。 そして傷の治ったその物体は、ドロシーの手の中で元気になった。
「いいやああああああああああああああああ、変態いいいいいいいいいいいいいい!!」
「ぎゃ・・・・・」
自分の手の中にある物体の変化に驚き、完璧に治された傷が、ドロシーの蹴りにより完全に粉砕された。 もしかしたら死んだかもしれない。
ドロシーさんの怒りは収まらず、やり過ぎた俺達まで襲い掛かられた。 ドロシーさんは結構強くて、俺達三人までもが成す術もなくボコボコにされた。 なんでこの世界の女は全員強いんだろうか、何か補正でも掛かってるんじゃないのか・・・・・
ドロシーさんの怒りが収まり、俺は砦の中へと案内された。
デンドロの個室。 クロッケルは此処のベットに運ばれ、ボコボコにされて、顔を張れ上がらせた、デンドロが質問してきた。 当然俺の顔も腫れ上がっている。
「・・・・・それで、あんたは何しに、この砦に来たんだ?」
「俺か? 俺達はジュリアンに依頼されて、魔物退治をしに来たんだけど、ちょっと金の関係で、一緒に来た女達に、此奴がボコボコにされたんだ。 だからちょっと傷でも治して貰おうと引きずって来たんだけどな。 ああそうだ、魔物が居る所知ってるなら教えてくれよ。」
「おお、伝令は来ていましたよ、貴方達がそうでしたか。 あの感じだとちょっと気づきませんでしたよ、魔物でしたらこの場に夜現れていますよ。」
ジュリアンも、国境の砦に出るならそう言っとけば良いのに、女達も何処か行っちゃったじゃないか。 俺はデンドロに頼んで、馬車を砦の前にまで運んで貰った。 女達も馬車が無ければ、この砦に寄るだろう。
そして気絶していたクロッケルが目を覚ました。
「・・・・・はぁッ・・・・何だかとんでもなく恐ろしい夢を見た気がする。 それに、何故だか股間の辺りが痛い様な・・・・・何だ、何か有ったのか? 思い出せん。」
痛みで記憶が飛んだのか? それは凄く都合が良い!!
「何だよ、覚えてないのかよ? 三人にボコられて、気絶してたから俺が丁重に砦まで運んでやったんじゃないか。 感謝しろよクロッケル。 それにな、此処に居るドロシーさんが、お前の事を治してくれたんだ、ちゃんと謝っとくんだぞ。」
「謝るのか? お礼じゃなくて?」
「当たり前だろ、彼女だって忙しかったんだぞ。 それなのにわざわざ時間を割いて回復させてくれたんだぞ。 謝るのは当然だろう? 此処の二つ右の扉に居るから行って来いよ、俺は此処で待ってるからさ。」
「分かった、じゃあちょっと行って来るぜ。 お前も運んでくれてありがとうな。」
「ああ、当然の事をしたまでだ。」
クロッケルが部屋を出て、ドロシーの所へと向かって行く。 そして二人が対面すると、ドロシーが叫び声を上げて、クロッケルの股間を蹴りまくっていた。
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