僕らの地獄戦記
1話,崩壊
僕は、ユーリイ・ウラジーミロウィチ・ツヴェトコフ。ルーシア連邦の少年兵育成学校で暮らしている。
大抵、ここの子供は、捨て子なのだという。なんだか、孤児を半強制的に軍務につかせている気がするが、愛する祖国のために仕事ができるんだし凍土に捨てられて泣いているよりここで暮らすほうが幸せだ。
なんたって、幼馴染二人がいるんだから!!
「ユーリイ!鬼ごっこでもしようぜ!」
「あたしも参加させて!」
二人は、ヴァシリーとイェレーナ。ここで暮らしてからずっと仲良しでいつも鬼ごっこをして遊んでいる。訓練のときに教えられた技を使って宿舎の周りの森に潜伏したり、追ったり‥。とても体力と頭脳を使うが楽しいものだ。
「今日は誰が鬼になる?」
「あ〜あたしやりたい。」
「オー!じゃあ10秒数えて!」
「1〜2〜…」
さーて。隠れないと。景色と一体化すること、焦らないことが大切。あえて、隠れられないような場所に隠れることがコツ。そうだ!なら、イェレーナの近くに隠れるか。
「10〜!さあさあ!探そう!」
よしよし。行った行った。
「やべぇ!バレる!木の上じゃ逃げれねぇ!」
「あっ!ヴァシリー!待て!」
あっちは白熱してるみたいだなぁ。こっちに来られると困る。ここはスタート位置の宿舎の入口横。多分大丈夫。
「ヴァシリー確保!」
ヴァシリーってばもう捕まったのか。今日こそイェレーナに勝つ!追う側でも追われる側でも負けっぱなしじゃいけない!
「ユーリイ。みぃーっけ」
「わぁあ!」
「やったあ!あたしの勝ち!」
「あーあ。今日も負けた…」
実はイェレーナには一回も勝ててない。そりゃそうだ。イェレーナは宿舎で一番本を読んでるし成績がいい。筆記テストでも実技でも。それに何でも聞かれたすぐに答えるし。羨ましいな。
「ユーリイ、ヴァシリー、イェレーナ〜!呼ばれてる!!!」
「はーい!!」
そこで聞いたことは、とてもよく覚えてる……。指揮官から言われたこと。それは、
「諸君らは明日から、戦場に出てもらう!心配するな。諸君らはみな成績優秀。それに祖国のための戦いなのだから。」
「えっ??」
だって、そんな話聞いてない!出ていった先輩はみな、親がいたら帰り、孤児だとしても何も聞かされずこんなことにはなってなかったのに!なんで!?
続く
大抵、ここの子供は、捨て子なのだという。なんだか、孤児を半強制的に軍務につかせている気がするが、愛する祖国のために仕事ができるんだし凍土に捨てられて泣いているよりここで暮らすほうが幸せだ。
なんたって、幼馴染二人がいるんだから!!
「ユーリイ!鬼ごっこでもしようぜ!」
「あたしも参加させて!」
二人は、ヴァシリーとイェレーナ。ここで暮らしてからずっと仲良しでいつも鬼ごっこをして遊んでいる。訓練のときに教えられた技を使って宿舎の周りの森に潜伏したり、追ったり‥。とても体力と頭脳を使うが楽しいものだ。
「今日は誰が鬼になる?」
「あ〜あたしやりたい。」
「オー!じゃあ10秒数えて!」
「1〜2〜…」
さーて。隠れないと。景色と一体化すること、焦らないことが大切。あえて、隠れられないような場所に隠れることがコツ。そうだ!なら、イェレーナの近くに隠れるか。
「10〜!さあさあ!探そう!」
よしよし。行った行った。
「やべぇ!バレる!木の上じゃ逃げれねぇ!」
「あっ!ヴァシリー!待て!」
あっちは白熱してるみたいだなぁ。こっちに来られると困る。ここはスタート位置の宿舎の入口横。多分大丈夫。
「ヴァシリー確保!」
ヴァシリーってばもう捕まったのか。今日こそイェレーナに勝つ!追う側でも追われる側でも負けっぱなしじゃいけない!
「ユーリイ。みぃーっけ」
「わぁあ!」
「やったあ!あたしの勝ち!」
「あーあ。今日も負けた…」
実はイェレーナには一回も勝ててない。そりゃそうだ。イェレーナは宿舎で一番本を読んでるし成績がいい。筆記テストでも実技でも。それに何でも聞かれたすぐに答えるし。羨ましいな。
「ユーリイ、ヴァシリー、イェレーナ〜!呼ばれてる!!!」
「はーい!!」
そこで聞いたことは、とてもよく覚えてる……。指揮官から言われたこと。それは、
「諸君らは明日から、戦場に出てもらう!心配するな。諸君らはみな成績優秀。それに祖国のための戦いなのだから。」
「えっ??」
だって、そんな話聞いてない!出ていった先輩はみな、親がいたら帰り、孤児だとしても何も聞かされずこんなことにはなってなかったのに!なんで!?
続く
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