賢者様の回想録
4 理不尽だ!
「あのー、下ろしてもらえませんか?」
「駄目だ」
 俺は鬼女の先生という女性に無駄だと分かりながらも頼んでみたがとりつく島もない。
「ずっと引きずられてて痛いんですけど」
「手を離したら逃げるだろ」
「そりゃ逃げれるんならそうしますけど」
「逃がすつもりもないしそんな手間をかける必要があるのか?」
「全くもって、その通りですねー」
「分かったなら黙ってろ」
 ちくしょう、さすがに表通りを引きずられていると石に当たって痛い。しかも歩いている人達からは何あれとか見ちゃだめといった言葉が聞こえる。今すぐにでもここから逃げだしたかった。
「諦めなさい、この状態の先生には何言っても無駄だから」
 鬼女は経験があるようで哀愁を漂わせながらも反対側で引きずられ続けている。その姿に若干の恐怖を感じながら逃げるのを諦めた。向かっている方向からして広場だと思うがそれまでずっとこの状態が続くのはツラいな。
「何か言ったか?」
「いえ、何でもありません」
 鬼女は冷や汗をかきながら首を振った。それを見た俺が笑っているのに気付いたのか睨み付けてきた。
「何よ」
「何だよ?」
「お前ら仲良しか?」
「「絶対に違う!」」
「息ぴったりだな」
 この鬼女と仲良しだと?絶対にありえない。
「まぁうるさくなりそうだから黙ってろ」
「ぐえっ」
 そう言って俺達の首を一瞬持ち上げた。理不尽過ぎるぞ、この先生とやら。
「広場に着くまでそのままにしてろ」
  俺達に殺気をぶつけてきたので何も言い返せずに広場に着くまで引きずられ続けた。
「ぶべっ」
 広場に着くなり地面に向かって放り投げられた。
「グラヴィティ・バインド」
「うおっ、体が急に重く・・・」
「逃げられたら面倒だからな、魔法をかけさせてもらった」
 くそっ、これじゃ逃げれない。
「さて、なぜユフィナが魔法を使ったのか説明してもらおうか」
「先生、こいつは私の金を盗んだんですよ!」
「ほう、聞く手間は省けたな」
「先生、私はこいつから金を取り返す為に魔法を・・・」
 その瞬間、女は吹き飛ばされていた。
「街中でそんな理由で魔法を使ったのか」
 そこから冷気を感じるほどの殺気を周囲に向かって放たれた。それを受けた俺は冷や汗が止まらず女に限っては気を失っていた。
「ほう、気を失わなかったか」
 ニヤリとしながらも新しいオモチャを見つけたような表情でこちらを見てきた。殺気も収まる。
「お前、ユフィナとパーティーを組め」
「何でだ?」
 急にそんな事を言われて俺は頭がこんがらがった。
「ギルドにいたから登録はしてあるんだろ」
「そうだが」
「お金をとったと聞いたがそれはもう使ってるんだろ」
「っつ!」
 何で分かるんだよ。こいつどんな魔法を使った。
「簡単だ、10才からギルド登録出来るからな」
「そうだよ」
「パーティー組んでその分を返せば良い、その間は私達と一緒に住んでもらう」
「何でだよ」
「何でとは?」
「何で俺をこの女とパーティーを組ませたい」
 理解が出来ない。この人は何を考えている。
「その方が面白そうだからだ」
 そう言って俺に向かって笑いかけた。
鬼女の先生は理不尽の塊です( ̄▽ ̄;)
見る時はそれに
振り回されないように(*´ω`*)
「駄目だ」
 俺は鬼女の先生という女性に無駄だと分かりながらも頼んでみたがとりつく島もない。
「ずっと引きずられてて痛いんですけど」
「手を離したら逃げるだろ」
「そりゃ逃げれるんならそうしますけど」
「逃がすつもりもないしそんな手間をかける必要があるのか?」
「全くもって、その通りですねー」
「分かったなら黙ってろ」
 ちくしょう、さすがに表通りを引きずられていると石に当たって痛い。しかも歩いている人達からは何あれとか見ちゃだめといった言葉が聞こえる。今すぐにでもここから逃げだしたかった。
「諦めなさい、この状態の先生には何言っても無駄だから」
 鬼女は経験があるようで哀愁を漂わせながらも反対側で引きずられ続けている。その姿に若干の恐怖を感じながら逃げるのを諦めた。向かっている方向からして広場だと思うがそれまでずっとこの状態が続くのはツラいな。
「何か言ったか?」
「いえ、何でもありません」
 鬼女は冷や汗をかきながら首を振った。それを見た俺が笑っているのに気付いたのか睨み付けてきた。
「何よ」
「何だよ?」
「お前ら仲良しか?」
「「絶対に違う!」」
「息ぴったりだな」
 この鬼女と仲良しだと?絶対にありえない。
「まぁうるさくなりそうだから黙ってろ」
「ぐえっ」
 そう言って俺達の首を一瞬持ち上げた。理不尽過ぎるぞ、この先生とやら。
「広場に着くまでそのままにしてろ」
  俺達に殺気をぶつけてきたので何も言い返せずに広場に着くまで引きずられ続けた。
「ぶべっ」
 広場に着くなり地面に向かって放り投げられた。
「グラヴィティ・バインド」
「うおっ、体が急に重く・・・」
「逃げられたら面倒だからな、魔法をかけさせてもらった」
 くそっ、これじゃ逃げれない。
「さて、なぜユフィナが魔法を使ったのか説明してもらおうか」
「先生、こいつは私の金を盗んだんですよ!」
「ほう、聞く手間は省けたな」
「先生、私はこいつから金を取り返す為に魔法を・・・」
 その瞬間、女は吹き飛ばされていた。
「街中でそんな理由で魔法を使ったのか」
 そこから冷気を感じるほどの殺気を周囲に向かって放たれた。それを受けた俺は冷や汗が止まらず女に限っては気を失っていた。
「ほう、気を失わなかったか」
 ニヤリとしながらも新しいオモチャを見つけたような表情でこちらを見てきた。殺気も収まる。
「お前、ユフィナとパーティーを組め」
「何でだ?」
 急にそんな事を言われて俺は頭がこんがらがった。
「ギルドにいたから登録はしてあるんだろ」
「そうだが」
「お金をとったと聞いたがそれはもう使ってるんだろ」
「っつ!」
 何で分かるんだよ。こいつどんな魔法を使った。
「簡単だ、10才からギルド登録出来るからな」
「そうだよ」
「パーティー組んでその分を返せば良い、その間は私達と一緒に住んでもらう」
「何でだよ」
「何でとは?」
「何で俺をこの女とパーティーを組ませたい」
 理解が出来ない。この人は何を考えている。
「その方が面白そうだからだ」
 そう言って俺に向かって笑いかけた。
鬼女の先生は理不尽の塊です( ̄▽ ̄;)
見る時はそれに
振り回されないように(*´ω`*)
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コメント
silf
ありがとうございますo(^o^)o
これからも読みやすく面白い物語に
していけたらと思ってます(*´ω`*)
みーは
続きが楽しみですっ
サクサク読めるし、背景やシーンも
想像しやすいです!
大変でしょうが、続きまってまーす♬︎♡
ノベルバユーザー298228
初めまして、『賢者様の回想録』
読ませて頂いてます(>Д<)ゝ”
文面も、読みやすく映像が浮かんで
来る感じで
あいな☆
本当だ!もう1回見たら出てましたΣ(;゚∀゚)ノ
失礼しました(><)
ユフィナー!!って、魔法の呪文かと最初、勘違いしてましたww
もう1回見直して良かったです~(*´∇`*)
silf
名前は一つ前の話に出てましたよ(^^)
先生は結構理不尽ですがね( ̄▽ ̄;)
これからは物語が加速する予定ですo(^o^)o