無欲、転生させられ世界をとる
疲弊
花の魔物は自分の速度では俺たちを捕らえることができないとわかるや否やその大きな口から無数の根のような触手を伸ばしてきた。
確かに本体の動きはかなり遅い。
しかし、口から繰り出される触手の速度は相当なものだった。
「リリム、『極大火炎』の詠唱はまだか?」
「触手が邪魔で詠唱に集中できないわ……あの邪魔な触手をなんとかして!」
リリムは余裕がないようだった。しかし、それは俺も同じだった。
無数の触手が高速で飛来してくるのだ。
「ちっ、どけーー!」
1度に何本もの触手を切り飛ばしてもすぐさま再生してくる。
「くっ、『極火炎』」
焼いても結果は変わらなかった。
『極火炎』を4発撃ち放った。
魔法というのは術者の能力によって詠唱に必要な節数が変わってくる。
俺は幼い頃から魔法の練習をし続けたため、15歳にしてすでに第2位階の魔法ならば1節詠唱で発動できる。
「少し再生可能に時間が掛かる程度の損傷か……使いたくなかったが仕方ない。」
「使うのね。」
「ああ、武器を1本壊してしまうが残り何本ある?」
「予備が3本よ。」
「了解。」
  流石リリムだ。悪魔序列4位の名は伊達じゃない。あの触手の動きを見切り、ギリギリで避けているのだ。
「タイガ早く!やるならやって。」
「わかった!」
俺は武器に『極火炎』の魔法を纏わせた。
「『極火炎』エンチェント、『火纏斬!』
『火纏斬』が花の魔物に直撃すると同時に俺の長剣は炭化して消えてしまった。
「グギュアァァァー!!!!」
真っ二つに切断され、切り口が焼けて溶けているのにも関わらずまだ再生しようとしている。
しかしその隙にリリムの魔法の詠唱が完了した。
「とっととくたばりなさい。『極大火炎』!!」
こうしてようやく花の魔物は炭化し動かなくなったのだ。
「最初の戦闘でこんなに疲れるなんて……」
「先が思いやられるわね。」
俺はかなり疲弊していた。
「でも安心して。タイガには私が付いているんだから!」
リリムに慰さめられて安心するほどに……
まだまだ聖なる大樹までの道のりは長い。
確かに本体の動きはかなり遅い。
しかし、口から繰り出される触手の速度は相当なものだった。
「リリム、『極大火炎』の詠唱はまだか?」
「触手が邪魔で詠唱に集中できないわ……あの邪魔な触手をなんとかして!」
リリムは余裕がないようだった。しかし、それは俺も同じだった。
無数の触手が高速で飛来してくるのだ。
「ちっ、どけーー!」
1度に何本もの触手を切り飛ばしてもすぐさま再生してくる。
「くっ、『極火炎』」
焼いても結果は変わらなかった。
『極火炎』を4発撃ち放った。
魔法というのは術者の能力によって詠唱に必要な節数が変わってくる。
俺は幼い頃から魔法の練習をし続けたため、15歳にしてすでに第2位階の魔法ならば1節詠唱で発動できる。
「少し再生可能に時間が掛かる程度の損傷か……使いたくなかったが仕方ない。」
「使うのね。」
「ああ、武器を1本壊してしまうが残り何本ある?」
「予備が3本よ。」
「了解。」
  流石リリムだ。悪魔序列4位の名は伊達じゃない。あの触手の動きを見切り、ギリギリで避けているのだ。
「タイガ早く!やるならやって。」
「わかった!」
俺は武器に『極火炎』の魔法を纏わせた。
「『極火炎』エンチェント、『火纏斬!』
『火纏斬』が花の魔物に直撃すると同時に俺の長剣は炭化して消えてしまった。
「グギュアァァァー!!!!」
真っ二つに切断され、切り口が焼けて溶けているのにも関わらずまだ再生しようとしている。
しかしその隙にリリムの魔法の詠唱が完了した。
「とっととくたばりなさい。『極大火炎』!!」
こうしてようやく花の魔物は炭化し動かなくなったのだ。
「最初の戦闘でこんなに疲れるなんて……」
「先が思いやられるわね。」
俺はかなり疲弊していた。
「でも安心して。タイガには私が付いているんだから!」
リリムに慰さめられて安心するほどに……
まだまだ聖なる大樹までの道のりは長い。
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント