俺の周りの女性は全員美少女なんだが必ず何か重大な欠点がある!
29話 この国の王女様が可愛すぎる件について
 「そう言えばあの愚王は、 何処にいるんだ?」
 「僕ならここにいるよ!」
 そう言って王は、 クリスの部屋の中に入ってきた。
 「お前まさか……」
 「ずっと部屋の前でスタンバってました!」
 お前は、 銀〇のか〇らかよ!
 「部屋の前にいるならさっさと入って来いよ!」
 「だってみんなでなんか楽しそうなことしてたし、 そんな中に入れないよ~」
 ああ、 なんかその気持ち俺にもわかる気がする。
 あれ俺ってよくよく考えるとクラスに友達いたっけ?
 
 「あのシュン様。 顔から涙がでていますけど大丈夫ですか?」
 「大丈夫です。 心配かけてすみません」
 いかんいかん。 ラピスさんに心配させてしまった。
 とにかく俺がボッチかもしれないということは、 深く考えないようにしよう。
 「それで僕に何か用かな?」
 「用ならある。 お前に一つ尋ねたいのだが、 俺はどうやってあの勇者を倒したんだ?」
 俺がそう言った瞬間場の空気が固まった。
 あれ? なんか聞いちゃいけない質問だったか?
 
 「ええと、 俊さん。 それは……」
 「あいつが勝手に自爆したのよ」
 「へ?  そうなのか?」
 「そうなのよ!」
 そう言う千鶴の顔は、 何処か必死そうだった。
 こいつは、 何か俺に隠しているのか?
 だがなぜ隠す必要がある?
 「他のみんなもそう思うのか?」
 「え、 ええと千鶴さんの言うことは……」
 「ルビー!」
 「は、 はいぃぃぃぃ!」
 「私の言っていることは、 事実よね?」
 「は、 はい……」
 「他のみんなもそうよね?」
 
 千鶴がそう尋ねると満場一致で、 俺以外の全員が首を縦に振った。
 「そうなのか。 でもそれは、 俺の勝利と言えるのか?」
 「そんな細かいことを気にしていたら女の子からモテないわよ? ともかくこの話は、 終わり! いいわね俊!」
 「あ、 ああ……」
 やっぱり千鶴の様子が変だ。
 何か重大なことを俺に隠しているな?
 だがその隠していることは、 俺のためなのか?
 千鶴が俺に嘘をつくときは、 大抵は俺の為の事が多い。
 そう考えるとここは、 気づかぬ振りをしておいたほうがいいのか?
 「僕への用事は、 それだけかい?」
 「そうだ」
 「それじゃあ今日は、 もう遅いから君たちが泊まる部屋を案内するね。 それで魔王討伐への旅は、 明日から出発してもらうから詳しい話は、 今日中に相談しておいてね」
 「わかった」
 「それじゃあ僕についてきてね」
 
 俺達は、 王にそう言われ部屋を出ようとしたのだが、 俺にはもう一つだけやることがあった。
 「そういえばクリス」
 「はい。 なんでしょうか」
 「お前俺と一緒に旅をする気はあるか?」
 「え? それは、 お父様の命令で……」
 「俺が聞きたいのは、 お前の意見だよ。 お前がもし俺と一緒に旅をするのが嫌なら俺は、 お前を連れて行く気はない。 そのことについてこの愚王が、 ダメとか言いやがったら俺がこいつを殺してでもお前の意見を聞かせてやる」
 「ちょっとシュン君! 僕は、 一般人程度の力しかないんだよ! そんな人間を俊君が本気で殴ったらどうなると思ってるの!」
 「当然バラバラになるだろうな」
 「わかってて言ってるのかい! 全く君は……」
 「ふふふ。 シュン様は、 本当に変わった方ですね。 お父様が気にいったのがよくわかります」
 俺ってこの愚王に気にいられているのか?
 なんかいやだな。
 「シュン君そんな露骨に嫌そうな顔しないでよ! もしかしたら君の未来のお父様になるかもしれないんだよ僕は!」
 「今の発言聞き捨てならないわね」
 「ちょ、 ちょっとシュン君この子包丁持って僕を襲おうとしてるんだけど! 止めてくれないかな!」
 「ごめん無理」
 「は、 薄情者!」
 王は、 そのまま千鶴に追いかけられ何処かに行ってしまった。
 てか部屋の案内の仕事誰が代わりにやってくれるんだよ……
 「部屋の案内については、 クリスが案内しますのでご安心ください」
 
 クリスは、 本当に頼りになるな。
 どうしてあのちゃらんぽらんからこんなできた子が生まれるのやら。
 「それとさっきの質問に対する答えですがクリスは、 シュン様の旅に同行したいと思っています。  でもシュン様がクリスが入るのがお嫌でしたら……」
 「嫌じゃないよ。 むしろ大歓迎だ!」
 「そ、 そうですか!  よ、 よかったです!  不束者ですが今後よろしくお願いしますね」
 「ああ! こちらこそよろしく頼む!」
 こうして俺のパーティにクリスが加わることが決定した。
 「ではお部屋へご案内しますね」
 「あ、 クリス。 一つ御願いがあるんだけどいいか?」
 「はい。 なんでしょうか?」
 「俺の部屋さ。 エルザと一緒にしてカギがある部屋にしてくれないか?」
 「俊さん俊さん。 私も俊さんと同じ部屋が……」
 「変態は、 黙ってろ!」
 俺はそう言うとルビーの頭を思い切り殴った。
 「あう! 気持ちいいですぅぅぅぅ!」
 相変わらず気持ち悪いな。
 「なんで俊は、 エルザと同じ部屋がいいんだ?」
 「それはな。 もしエルザが途中で血が吸いたくなったらどうするんだ?」
 「なるほどな」
 「それなら旅の途中で宿に泊まる機会があった場合は、 シュン様とエルザちゃんは同じ部屋にしたほうがよさそうですね!」
 「え? ラピスさんもついてきてくれるんですか?」
 「ダメでしたか?」
 「いえ! とんでもない! でもお仕事の方は……」
 「大丈夫ですよ。 私受付嬢やめますから」
 「ええ! そんな簡単にやめちゃっていいんですか!」
 「ええ、 それに私が受付嬢になったのって最近の事ですし、 シュン様達と離れることのほうがもっと嫌ですしね」
 「ラ、 ラピスさん!」
 いやん! もう! 俊君大勝利ぃぃぃぃぃぃぃぃ!
 今日は、 嫌なことしかなかったけどこのタイミングでこんな素晴らしいことが起きるなんて!
 これ夢じゃないよね! 
 「でも受付嬢って普通の理由じゃ退職できないんじゃ……」
 「大丈夫です。 寿退職ってことにしますから。 それでシュン様にお願いがあるのですが……」
 「はい。 なんでしょう?」
 「私の夫になってくれませんか?」
 「はい! 喜んで!」
 「ちょっと待ってください! 何勝手に色々決めてるんですか!」
 「あ、 ルビー様勘違いしないでください。 シュン様には、 書類上のダミーの夫になってもらうだけですから」
 「ダ、 ダミー……」
 「シュン。 元気出すのだ」
 「ありがとうエルザ……」
 「あの~その辺のことについては、 あとにしてもらえないでしょうか?」
 「すまない。 本当にすまない」
 「それとシュン様。 そんなに落ち込まないでください。 クリスの見る限り、 普通ダミーの夫なんて好きでもない男性にはお願いしませんよ」
 「そうかな?」
 「そうですよ」
 なんかそう言われるといつまでも落ち込んでいられないな。
 
 「悪いなクリス。 元気が出たよ」
 「それならよかったです」
 「全くクリスは本当にかわいい奴だな」
 俺は、 そう言うとクリスの頭を撫でた。
 クリスは、 俺に頭を撫でられて顔が真っ赤になっていたが、 嫌がる素振りは全く見せなかった。
 「俊さんまたクリスさんの頭を撫でて!」
 「私も撫でて欲しいのだ!」
 「いいぞ」
 「へへへ、 気持ちいいのだ」
 「ああ! ずるいです! 私も! 私も!」
 「お前はダメ」
 「ひどいです! でもそんな俊さんも好きです!」
 「俊? 何やってるのかしら?」
 そこには、 血まみれの王を引きずった千鶴が立っていた。
 「べ、 別に何でもないよ! なあクリス!」
 「ハッ! 私は一体……」
 「お~いクリス」
 「す、 すみません! 余りの気持ちよさに気を失っていたようです」
 「そんなことより部屋に案内してもらおうかな!」
 「わかりました。 それじゃあ皆様クリスについてきてください」
 「俊。 後で詳しい話聞かせてもらうから」
 「はい......」
 そして俺たちは、 クリスの案内の元それぞれの部屋へと案内された。
 「僕は死んでないからね! 皆そこだけは勘違いしないでね!」
 「お父様うるさいです」
 「娘が反抗期になっちゃった!」
 「これ以上喋らないでください!」
  
 「僕ならここにいるよ!」
 そう言って王は、 クリスの部屋の中に入ってきた。
 「お前まさか……」
 「ずっと部屋の前でスタンバってました!」
 お前は、 銀〇のか〇らかよ!
 「部屋の前にいるならさっさと入って来いよ!」
 「だってみんなでなんか楽しそうなことしてたし、 そんな中に入れないよ~」
 ああ、 なんかその気持ち俺にもわかる気がする。
 あれ俺ってよくよく考えるとクラスに友達いたっけ?
 
 「あのシュン様。 顔から涙がでていますけど大丈夫ですか?」
 「大丈夫です。 心配かけてすみません」
 いかんいかん。 ラピスさんに心配させてしまった。
 とにかく俺がボッチかもしれないということは、 深く考えないようにしよう。
 「それで僕に何か用かな?」
 「用ならある。 お前に一つ尋ねたいのだが、 俺はどうやってあの勇者を倒したんだ?」
 俺がそう言った瞬間場の空気が固まった。
 あれ? なんか聞いちゃいけない質問だったか?
 
 「ええと、 俊さん。 それは……」
 「あいつが勝手に自爆したのよ」
 「へ?  そうなのか?」
 「そうなのよ!」
 そう言う千鶴の顔は、 何処か必死そうだった。
 こいつは、 何か俺に隠しているのか?
 だがなぜ隠す必要がある?
 「他のみんなもそう思うのか?」
 「え、 ええと千鶴さんの言うことは……」
 「ルビー!」
 「は、 はいぃぃぃぃ!」
 「私の言っていることは、 事実よね?」
 「は、 はい……」
 「他のみんなもそうよね?」
 
 千鶴がそう尋ねると満場一致で、 俺以外の全員が首を縦に振った。
 「そうなのか。 でもそれは、 俺の勝利と言えるのか?」
 「そんな細かいことを気にしていたら女の子からモテないわよ? ともかくこの話は、 終わり! いいわね俊!」
 「あ、 ああ……」
 やっぱり千鶴の様子が変だ。
 何か重大なことを俺に隠しているな?
 だがその隠していることは、 俺のためなのか?
 千鶴が俺に嘘をつくときは、 大抵は俺の為の事が多い。
 そう考えるとここは、 気づかぬ振りをしておいたほうがいいのか?
 「僕への用事は、 それだけかい?」
 「そうだ」
 「それじゃあ今日は、 もう遅いから君たちが泊まる部屋を案内するね。 それで魔王討伐への旅は、 明日から出発してもらうから詳しい話は、 今日中に相談しておいてね」
 「わかった」
 「それじゃあ僕についてきてね」
 
 俺達は、 王にそう言われ部屋を出ようとしたのだが、 俺にはもう一つだけやることがあった。
 「そういえばクリス」
 「はい。 なんでしょうか」
 「お前俺と一緒に旅をする気はあるか?」
 「え? それは、 お父様の命令で……」
 「俺が聞きたいのは、 お前の意見だよ。 お前がもし俺と一緒に旅をするのが嫌なら俺は、 お前を連れて行く気はない。 そのことについてこの愚王が、 ダメとか言いやがったら俺がこいつを殺してでもお前の意見を聞かせてやる」
 「ちょっとシュン君! 僕は、 一般人程度の力しかないんだよ! そんな人間を俊君が本気で殴ったらどうなると思ってるの!」
 「当然バラバラになるだろうな」
 「わかってて言ってるのかい! 全く君は……」
 「ふふふ。 シュン様は、 本当に変わった方ですね。 お父様が気にいったのがよくわかります」
 俺ってこの愚王に気にいられているのか?
 なんかいやだな。
 「シュン君そんな露骨に嫌そうな顔しないでよ! もしかしたら君の未来のお父様になるかもしれないんだよ僕は!」
 「今の発言聞き捨てならないわね」
 「ちょ、 ちょっとシュン君この子包丁持って僕を襲おうとしてるんだけど! 止めてくれないかな!」
 「ごめん無理」
 「は、 薄情者!」
 王は、 そのまま千鶴に追いかけられ何処かに行ってしまった。
 てか部屋の案内の仕事誰が代わりにやってくれるんだよ……
 「部屋の案内については、 クリスが案内しますのでご安心ください」
 
 クリスは、 本当に頼りになるな。
 どうしてあのちゃらんぽらんからこんなできた子が生まれるのやら。
 「それとさっきの質問に対する答えですがクリスは、 シュン様の旅に同行したいと思っています。  でもシュン様がクリスが入るのがお嫌でしたら……」
 「嫌じゃないよ。 むしろ大歓迎だ!」
 「そ、 そうですか!  よ、 よかったです!  不束者ですが今後よろしくお願いしますね」
 「ああ! こちらこそよろしく頼む!」
 こうして俺のパーティにクリスが加わることが決定した。
 「ではお部屋へご案内しますね」
 「あ、 クリス。 一つ御願いがあるんだけどいいか?」
 「はい。 なんでしょうか?」
 「俺の部屋さ。 エルザと一緒にしてカギがある部屋にしてくれないか?」
 「俊さん俊さん。 私も俊さんと同じ部屋が……」
 「変態は、 黙ってろ!」
 俺はそう言うとルビーの頭を思い切り殴った。
 「あう! 気持ちいいですぅぅぅぅ!」
 相変わらず気持ち悪いな。
 「なんで俊は、 エルザと同じ部屋がいいんだ?」
 「それはな。 もしエルザが途中で血が吸いたくなったらどうするんだ?」
 「なるほどな」
 「それなら旅の途中で宿に泊まる機会があった場合は、 シュン様とエルザちゃんは同じ部屋にしたほうがよさそうですね!」
 「え? ラピスさんもついてきてくれるんですか?」
 「ダメでしたか?」
 「いえ! とんでもない! でもお仕事の方は……」
 「大丈夫ですよ。 私受付嬢やめますから」
 「ええ! そんな簡単にやめちゃっていいんですか!」
 「ええ、 それに私が受付嬢になったのって最近の事ですし、 シュン様達と離れることのほうがもっと嫌ですしね」
 「ラ、 ラピスさん!」
 いやん! もう! 俊君大勝利ぃぃぃぃぃぃぃぃ!
 今日は、 嫌なことしかなかったけどこのタイミングでこんな素晴らしいことが起きるなんて!
 これ夢じゃないよね! 
 「でも受付嬢って普通の理由じゃ退職できないんじゃ……」
 「大丈夫です。 寿退職ってことにしますから。 それでシュン様にお願いがあるのですが……」
 「はい。 なんでしょう?」
 「私の夫になってくれませんか?」
 「はい! 喜んで!」
 「ちょっと待ってください! 何勝手に色々決めてるんですか!」
 「あ、 ルビー様勘違いしないでください。 シュン様には、 書類上のダミーの夫になってもらうだけですから」
 「ダ、 ダミー……」
 「シュン。 元気出すのだ」
 「ありがとうエルザ……」
 「あの~その辺のことについては、 あとにしてもらえないでしょうか?」
 「すまない。 本当にすまない」
 「それとシュン様。 そんなに落ち込まないでください。 クリスの見る限り、 普通ダミーの夫なんて好きでもない男性にはお願いしませんよ」
 「そうかな?」
 「そうですよ」
 なんかそう言われるといつまでも落ち込んでいられないな。
 
 「悪いなクリス。 元気が出たよ」
 「それならよかったです」
 「全くクリスは本当にかわいい奴だな」
 俺は、 そう言うとクリスの頭を撫でた。
 クリスは、 俺に頭を撫でられて顔が真っ赤になっていたが、 嫌がる素振りは全く見せなかった。
 「俊さんまたクリスさんの頭を撫でて!」
 「私も撫でて欲しいのだ!」
 「いいぞ」
 「へへへ、 気持ちいいのだ」
 「ああ! ずるいです! 私も! 私も!」
 「お前はダメ」
 「ひどいです! でもそんな俊さんも好きです!」
 「俊? 何やってるのかしら?」
 そこには、 血まみれの王を引きずった千鶴が立っていた。
 「べ、 別に何でもないよ! なあクリス!」
 「ハッ! 私は一体……」
 「お~いクリス」
 「す、 すみません! 余りの気持ちよさに気を失っていたようです」
 「そんなことより部屋に案内してもらおうかな!」
 「わかりました。 それじゃあ皆様クリスについてきてください」
 「俊。 後で詳しい話聞かせてもらうから」
 「はい......」
 そして俺たちは、 クリスの案内の元それぞれの部屋へと案内された。
 「僕は死んでないからね! 皆そこだけは勘違いしないでね!」
 「お父様うるさいです」
 「娘が反抗期になっちゃった!」
 「これ以上喋らないでください!」
  
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