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職業執行者の俺、 天使と悪魔と契約して異世界を生き抜く!!(旧題: 漆黒の執行者)

サクえもん

第三十話 嫉妬

 俺たちは、 町に戻った後ギルドの裏手にある訓練場で訓練することにした。


 「さて、 ここからは、 個人指導になる。 ヤマトは、 俺についてこい」
 「わかった」


 そう言って俺は、 ヤマトを連れて、 雪達から離れた。


 「さて、 今から訓練をするわけだが、 訓練の際は、 真剣でやってもらう」
 「それケガしないか? 主に俺が」
 「安心しろ。 俺は、刃抜きした短剣を使う。 そして、 俺は最初の位置から一歩も動かないというハンデもつけてやるし、 拳も蹴りも使わない。 お前の勝利条件としては、 俺に傷を一つつけることだ。 それができたら、 次のステップに進む。 逆に言えばその条件をクリアするまで、 ずっとこの訓練をしてもらう。 制限時間は、 今日の日没までだ」
 「わかった」


 そうヤマトが言った後、 互いにある程度の距離をとり、 武器を構えた。
 

 「ユウさん。 もういいか?」
 「ああ、 攻めてきてもいいぞ?」
 「じゃあ、 行くぜ!」


 ヤマトは、 そう言った後、 真正面から、 突っ込んできた。


 「真正面から突っ込むやつがあるか!」


 俺は、 怒鳴りながら、 自分の持っていた短剣をヤマトの顔めがけて投げた。
 ヤマトは、 どうやら俺のその行動が想定外だったようで、 回避行動もとれないまま直撃した。


 「痛え! ユウさん武器投げるなんてありかよ!」
 「当たり前だ。 初めのルール説明で武器を投げちゃいけないなんて言ってないだろ?」
 「それは、 そうだけど」
 「グダグダ言ってないでさっさとかかってこい」
 「わかったよ」
 

 そう言ってヤマトは、 俺にまた向かってきたのだが、 俺が手元に武器を持っていないのに油断したのか、 勝ちを確信しているような顔だった。


 「これで俺の勝ちだ!」
 「バカが!」


 そう言って俺は、 あらかじめコートの中に仕込んであった短剣をだし、 ヤマトの刀を弾き飛ばした。
 そしてその後ヤマトの首筋に短剣を突き付けた。


 「お前さっきからなめてるのか?」
 「いやいや。 普通そんなところに武器仕込まないだろ」
 「対人戦の時は、 ありとあらゆる可能性を想定しないで、 どうするんだ」
 「だ、 だって……」
 「お前は強くなりたいんだろ? なら、 ありとあらゆる可能性を想定しろ。 今のが訓練じゃなかったらお前は、 すでに二回死んでるんだぞ?」
 「わかった。 確かにユウさんの言う通りだな。 俺は、 少々訓練だからと言って気が緩んでたのかもしれない!」
 

 そう言いながら、 ヤマトは俺に刀を振ってきた。
 俺は、 それに対して少しは、 驚きはしたが、 右手の短剣で受け止めた。


 「チッ! 外した!」
 「そうそうその意気だ。 そして今のタイミングは、 なかなかだったぞ。 さあ、 どんどんかかってこい!」


 この後俺とヤマトは、 日が暮れるまで訓練を続けた。
 結果から言うとヤマトは、 俺に傷一つつけることは、 できなかった。
 しかし刀の扱いは、 昨日よりうまくなったし、 不意打ちなども大分うまくなっていた。


 「さて今日は、 これで終わりだな」
 「はあはあ。 わ、 わかった」


 今のヤマトの姿は、 体中汚れていて、 息も上がっている。


 「大丈夫か? 立てないなら手くらいかしてやるぞ?」
 「いや、 大丈夫だ」


 そう言ってヤマトは、 刀を杖代わりにして何とか立ち上がった。


 「そうか。 じゃあ雪達と合流するか」
 「わかった」


 雪達もどうやら訓練を終えたようで、 こちらに向かってきた。


 「雪。 そちらも終わったのか?」
 「うん」
 「そうか。 それでサクラの奴はどうだ? 強くなれそうか?」
 「うん。 サクラちゃん魔法の適正多いから多分かなり強くなれると思うよ。 それとサクラちゃんは、 火の魔法が得意みたいだね。 だから次回は、 火の魔法を中心として訓練しようと思うんだ」
 「そうか。 それで、 当の本人であるサクラが今にも倒れそうなんだが、 大丈夫なのか?」
 「ええと、 それは多分魔力を使いすぎたのが原因だと思うから、 今日一日寝てれば明日には回復すると思うよ」
 「ならいい。 さて二人とも今日は、 ここで解散とする。 それと明日は、 休みにしようと思う。 だから明日は、 ゆっくり体を休めろ。 いいな?」
 「わかったぜ。 今日は、 ありがとなユウさん」
 「ユキさんも今日の訓練ありがとうございました」
 

 そう言った後二人は、 自分たちの宿へと歩いて帰っていった。
 

 「さて、 俺たちも冒険者ギルドに行くか。 きっと三人ともすでに帰ってきてると思うし」
 「そうだね」


 俺たちは、 その後冒険者ギルドに戻った。
 中には、 すでに三人がいた。
 そして姉さんは、 俺を見た瞬間飛びついてきた。


 「優ちゃん! 寂しかったわ!」
 「今日はいきなりどうしたんだ?」
 「そんなことどうでもいいじゃない。 はあはあ。 優ちゃんの匂いだ!」
 「おい! 匂いを嗅ぐな! とにかくこの状況を早く何とかしてくれ!」


 俺が、 そう叫ぶと雪と胡桃とシアが、 協力して、 姉さんを引きはがしてくれた。


 「三人ともありがとう。 それでなんで姉さんは、 いきなり俺に飛びついてきたんだ?」
 「だって最近優ちゃんとイチャイチャできてないんだもの。 寂しかったのよ!」
 「はあ。 なら明日は、 全員でどっかでかけるか? 明日は、 新人の指導もないし」


 本当なら明日は、 一日宿で寝てるつもりだったんだけどな。


 「本当! 優ちゃん愛してる!」


 そう言って姉さんは、 また俺に抱き着いてきた。
 なんか最近姉さんの変態レベルが、 上がってきてる気がするな。
 このままいくと姉さんのスキルからすると四六時中監視されそうだな。
 

 「はいはい。 俺も姉さんのこと愛してるからいい加減離れてくれ」
 「え? 優ちゃんも私のことを女性として愛してくれてるの? なら今すぐ既成事実を作りましょう!」
 「詩織さん。 いい加減にしてくれませんか?」


 そう言いながら雪は、 姉さんの頭を殴り気絶させた。
 俺は、 雪の言葉で、 最後姉さんが何を言ったのか聞き取れなかった。


 「それと優君。 詩織さんのことは、 姉として好きだってことだよね?」
 「ああ、 当然そうだが?」
 「それならいいんだ。 じゃあ、 そろそろ宿に戻らない?」
 「そうだな。 シアたちもそれでいいか?」
 「はい。 私は、 問題ありません」
 「胡桃もだよ!」


 その後俺たちは、 自分たちの宿へと向かって歩き始めた。
 ちなみに気絶している姉さんだが、 雪に宿につくまで、 引きずられていた。
 正直さすがに、 それはかわいそうだから俺が、 背中に背負って連れて行くと雪に行ったのだが、 雪は、 その言葉を言った時、 こっちを見たのだが、 その時の顔がとても怖く俺は、 その言葉をすぐに撤回した。
 俺たちは、 宿に戻るといつもみたいに一回で夕飯を食べた。
 ちなみに姉さんは、 宿につくと同時に目がさめたのだが、 冒険者ギルドの中で、 自分が何をしたのかあまり覚えていない様子だった。
 また、 夕食を食べる時明日は、 どういったコースで、 町の中を回るのかなど話し合ったりした。
 その結果明日は、 町の中央にある時計塔での、 現地集合になった。
 正直俺は、 今日みたいに四人の部屋に呼びに行くつもりだったのだが、 それは四人とも反対らしい。
 理由としては、 それでは、 デートではないからだそうだ。
 俺は、 その時内心デートとは、 二人きりでするものではないのかと思ったがそれは、 言ってはいけない言葉な気がしたので、 言わなかった。
 そして俺たちは、 明日の予定などある程度のことを決めたら自分たちの部屋へと戻っていった。
 俺が、 部屋の中に入るとルーは、 何も言わないですぐに姿を現した。
 そして、 いきなり俺の唇にキスをしてきた。
 ルーは、 そのまま俺に何度もキスをしてきて、 俺が、 話そうとするとまたキスをしてきた。
 そしてルーがキスをし始めて十分ほどがしてからやっとルーは、 離れてくれた。


 「お、 お前いきなり何するんだ! ビックリしただろ!」
 「だって優が悪いんだもん! 他の女にばかりデレデレして、 私のことをいないように扱って!」
 「な、 デレデレしてないわ! それと口調がおかしいぞ!」
 「うるさい! 優のアホ!」
 

 そう言ってルーは、 俺に対して手刀を繰り出してきた。
 俺は、 それをよけきれず、 手刀によって右腕がちぎれた。


 「グッ!」


 正直腕がちぎれたのは、 めちゃくちゃ痛い。 
 しかし、 ここで悲鳴をあげれば、 四人にバレる。
 そのため俺は、 唇を噛み悲鳴をあげないようにした。
 ルーは、 どうやらやっと正気に戻ったようで、 顔から涙を流しながら、 謝っている。


 「優! 腕がぁぁ! ごめんなさい! 私が、 私が、 他の女に嫉妬をしたせいで優の腕がぁぁぁ!」
 「だ、 大丈夫だ。 はあはあ。 腕なんて不死の再生力で何とかなる。 それに、 お前にその嫉妬をさせたのは、 俺が悪い。 だからお前は、 謝るな」


 そう言って、 俺は、 左手でルーの涙を拭きとった。


 「ごめんなさい」
 「だから気にするな。 お前は悪くない」


 俺は、 そう言った後、 ちぎれた腕を拾いに行き、 ちぎれた場所へと引っ付けた。
 そうすると腕は、 瞬時に引っ付いた。


 「ふう。 これで良し。 後は、 この部屋の血を何とかしないとな」
 

 今の俺の部屋は、 床中血だらけだ。
 

 とりあえず雑巾をもらってくるか。


 「ごめんなさい。 お願いだから私のことを捨てないで」
 「はあ。 全くお前は、 いつまで泣いてるんだ。 それとそんなことでお前を捨てるわけないだろ? 俺は、 お前のことを愛している。 その言葉に何ら偽りはない。 そんな俺が腕をちぎられた程度でお前を捨てるわけないだろ?」
 「本当?」
 「本当だ」
 「本当に本当?」
 「ああ、 もうめんどくせえな」
 

 俺は、 そう言ってルーの唇へとキスをした。


 「好きでもない相手にこんなことは、 しないだろ? だから俺の言うことを信じろ。 そしてまた、 お前の笑顔を見せてくれ。 お前が俺に笑って欲しいというように、 俺もお前にはいつも笑顔でいて欲しいんだから」
 「うん!」


 そう言ったルーの笑顔は、 とてもまぶしかった。
 正直女神が降臨したのか思った。


 「よし。 じゃあ今から俺は、 雑巾をもらってくるから、 お前はその間にファントムの衣装をだしといてくれ」
 「わかったわ!」


 俺は、 ルーの返事を聞いた後一階に降り雑巾をもらい部屋の中の血を拭きとった後、 ファントムの衣装に着替えた後、 ルーにワープの魔法を使ってもらった。


 「じゃあ、 行ってくる。 今日は、 昨日より早く帰ってくるつもりだから、 その後はお前の約束を守るよ」
 「わかったわ。 楽しみにしてるから」
 「はいはい。 浮かれすぎて、 変なボロ見せるなよ?」
 「大丈夫よ!」


 俺は、 それを聞いた後ワープの魔法で作られた、 穴の中に入った。
 

 

 



 




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