転移したらダンジョンの下層だった
百五十八話時間潰し終了
時間潰しを始めた二人は予め風の弾丸をいくつか用意して会話しながら標的が来るのを待っていた。
巣に帰って来る標的達が来る時間はバラバラであり、帰ってくる間隔短い時もあれば三十分程標的が現れない事もある。
帰って来る達は基本的に戦いを終えたばかりなのか体が血まみれになっている。
そして手には食料にする動物やモンスター。中には冒険者から殺して奪ったのか武器やバックを持っているコボルトもいた。
しかしそんなコボルト達を二人が見逃すはずもなく、全てヘッドショットを決めてコボルト達が声を荒げる前に全て倒し終える。
ついでにコボルトが持っていた動物やモンスターはササッと解体と血抜きをしてしまいアイテムボックスの中に入れる。
コボルトが冒険者から殺して奪ったであろう武器や道具も同様にアイテムボックスの中に入れた。
倒したコボルトは魔石と牙に爪を回収した後、本来なら死体は放置するのだがそれだと二人が攻撃する前に戻って来たコボルトが声を出すかもしれないので、需要は無いかもしれないが同じくアイテムボックスの中に入れる。
「・・・・・・なぁ、そろそろ終わりだと思わないか?」
「そうですね・・・・・・そこそこの数を倒しましたし日も暮れてきましたから頃合いかもしれませんね」
二人が暇つぶし・・・・・・無駄な仕事を増やさないために狙撃を始めてから四時間が経っていた、
太陽は傾き始め、空はオレンジ色に染まっている。
自作の岩の隠れ蓑から地面に降りた二人は武器を取り出し、気配感知を常時発動させながら中へと入った。
「なぁ、コボルト達って何かをため込んだりするのか?」
「いえ、特にそのような習性は無いですね。ドラゴンやグリフォンならそういった習性はありますがコボルトには無いですね。オークやゴブリンのように人族やエルフや獣人族を持ち帰ったりする事もありません」
オークとゴブリンの部分を話すときに声のトーンが数段低くなったのを聞いて、ソウスケは思わず身震いした。
(エルフ・・・・・・というか、とんでもなくイレギュラーな人でない限り女性からすれば忌避すべき存在だろうな、この二体は。目の前にいないのに殺気駄々漏れだったぞ。コボルト達にばれてはいないよな?)
ソウスケは気配感知を前方に集中させ、コボルト達がミレアナの殺気を感じ取って行動を起こしていないかを確認した。
結果は特に可笑しな動きはしていなかったのでソウスケはホッと一息ついた。
「ミレアナ・・・・・・無意識かもしれないけど殺気が漏れているぞ」
「えっ! す、済みませんでした!!」
ソウスケに無意識の内に漏れ出していた殺気に注意されたミレアナは小さく、でもハッキリと聞こえる声で謝った。
「いや、当然の反応だろうからあんまり気にする必要は無いよ」
ソウスケ自身、過去にこいつは無理だと理屈抜きで拒否反応を起こす相手はいた為分からない感覚ではない。
なので特に強くは注意しなかった。
そして気配感知に多数の反応を感知できる場所に近づくにつれて気配を消そうとした・・・・・・だが、それは無意味ではないのかとソウスケは思った。
「・・・・・・・・・・・・ミレアナ、今から水龍の蒼剣を抜いて一気に反応が多数ある場所まで走るぞ」
「えっ、気配を消さなくても良いんですか」
「ああ、気配を消したところで匂いが消える訳じゃないからな。コボルトとか、そういう類のモンスターは嗅覚が特化しているだろうから、気配を消すより速攻で向かった方が得策だろ」
ならなぜ最初からそうしなかったのかとミレアナはツッコみたかったが、それをグッと飲み込んだ。
巣に帰って来る標的達が来る時間はバラバラであり、帰ってくる間隔短い時もあれば三十分程標的が現れない事もある。
帰って来る達は基本的に戦いを終えたばかりなのか体が血まみれになっている。
そして手には食料にする動物やモンスター。中には冒険者から殺して奪ったのか武器やバックを持っているコボルトもいた。
しかしそんなコボルト達を二人が見逃すはずもなく、全てヘッドショットを決めてコボルト達が声を荒げる前に全て倒し終える。
ついでにコボルトが持っていた動物やモンスターはササッと解体と血抜きをしてしまいアイテムボックスの中に入れる。
コボルトが冒険者から殺して奪ったであろう武器や道具も同様にアイテムボックスの中に入れた。
倒したコボルトは魔石と牙に爪を回収した後、本来なら死体は放置するのだがそれだと二人が攻撃する前に戻って来たコボルトが声を出すかもしれないので、需要は無いかもしれないが同じくアイテムボックスの中に入れる。
「・・・・・・なぁ、そろそろ終わりだと思わないか?」
「そうですね・・・・・・そこそこの数を倒しましたし日も暮れてきましたから頃合いかもしれませんね」
二人が暇つぶし・・・・・・無駄な仕事を増やさないために狙撃を始めてから四時間が経っていた、
太陽は傾き始め、空はオレンジ色に染まっている。
自作の岩の隠れ蓑から地面に降りた二人は武器を取り出し、気配感知を常時発動させながら中へと入った。
「なぁ、コボルト達って何かをため込んだりするのか?」
「いえ、特にそのような習性は無いですね。ドラゴンやグリフォンならそういった習性はありますがコボルトには無いですね。オークやゴブリンのように人族やエルフや獣人族を持ち帰ったりする事もありません」
オークとゴブリンの部分を話すときに声のトーンが数段低くなったのを聞いて、ソウスケは思わず身震いした。
(エルフ・・・・・・というか、とんでもなくイレギュラーな人でない限り女性からすれば忌避すべき存在だろうな、この二体は。目の前にいないのに殺気駄々漏れだったぞ。コボルト達にばれてはいないよな?)
ソウスケは気配感知を前方に集中させ、コボルト達がミレアナの殺気を感じ取って行動を起こしていないかを確認した。
結果は特に可笑しな動きはしていなかったのでソウスケはホッと一息ついた。
「ミレアナ・・・・・・無意識かもしれないけど殺気が漏れているぞ」
「えっ! す、済みませんでした!!」
ソウスケに無意識の内に漏れ出していた殺気に注意されたミレアナは小さく、でもハッキリと聞こえる声で謝った。
「いや、当然の反応だろうからあんまり気にする必要は無いよ」
ソウスケ自身、過去にこいつは無理だと理屈抜きで拒否反応を起こす相手はいた為分からない感覚ではない。
なので特に強くは注意しなかった。
そして気配感知に多数の反応を感知できる場所に近づくにつれて気配を消そうとした・・・・・・だが、それは無意味ではないのかとソウスケは思った。
「・・・・・・・・・・・・ミレアナ、今から水龍の蒼剣を抜いて一気に反応が多数ある場所まで走るぞ」
「えっ、気配を消さなくても良いんですか」
「ああ、気配を消したところで匂いが消える訳じゃないからな。コボルトとか、そういう類のモンスターは嗅覚が特化しているだろうから、気配を消すより速攻で向かった方が得策だろ」
ならなぜ最初からそうしなかったのかとミレアナはツッコみたかったが、それをグッと飲み込んだ。
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