転移したらダンジョンの下層だった
百五十話果てしない努力
「そうですか。魔法を覚えるには何というか・・・・・・一番大事なのは才能なんですよ」
「才能か・・・・・・日本にいた時は嫌いな言葉だったけど、今俺がそれを言うとただの嫌味だな」
日本にいた頃はちょっと運動が出来る以外はソウスケに特別得意な事は無く、よく他人の才能に嫉妬していた。
だが、この世界に来てから他人の才能や特技に今のところ嫉妬はしていない。
「本当に才能がない人ですと魔力があっても魔法を一つも覚えられないんですよ」
「魔力があるのに魔法が使えないって普通に考えると、かなり酷な事だよな。・・・・・・エルフやハイ・エルフにもそういった人はいるのか?」
両親があるスポーツや芸術に特化していても、それが子供に完全に遺伝するとは限らない。
それならそれは種族にも言える事じゃないかとソウスケは考えた。
「・・・・・・私は会った事が無いですけど、そういった人がいるとは聞いた事があります。ただ、その人は魔法や精霊魔法が使えないからと言って腐る事は無く、体術と剣術を極めて自分を見下していた人達を完膚なきまでに叩き潰したという話は聞いた事があります」
「それは本気で凄いな。俺の勝手なイメージだけど、エルフやハイ・エルフって筋骨隆々な体型にはならないだろ。勿論この世界は見た目で実力が測れないのは知ってるけどさ」
少しだけ筋肉ムキムキのエルフを想像したが、普通にキモくてソウスケは頭を横に振った。
「えっと、聞いた話だと力は一般的なエルフやハイ・エルフより強かったみたいですけど、一番凄いのは相手の力を流す技術の高さだったらしいです」
「相手の力を受け流す・・・・・・合気道か???」
格闘技の技等はそこそこ知っているソウスケだが、合気道に関しては全く知識が無かった。
「合気道、とは何なんですかソウスケさん?」
「今お前が相手の力を流すって言っただろ。それは主なスタイルの武術だよ。実際戦った事も生の試合も見た事が無いから実戦でどれぐらい使えるのかは知らない。でも、この世界なら体格差はそこまで関係ないから実戦でも十分に使えるんだろうな」
レベルは勿論な事だが、もっと大事な物があるとソウスケは思った。それはスキルの熟練度だった。
(持ってるスキルの性能、熟練度によってもそこら辺は大きく変わってくるんだろうな)
新しく見えてきた可能性を考えていると、話がズレて来た事に気が付いたソウスケは話を戻す。
「話を戻すぞ。才能が無ければ魔法のスキルを覚える事は出来ない。でも、スキル書はそれを無視して本を読んだ人にスキルを与えるって事か?」
「・・・・・・・・・・・・鑑定を使いましたか?」
スキル書の存在を全く知らなかったソウスケが最大の特徴を知っている事に、ミレアナは説明をする手間が省けたと思いながらも少し驚いた。
「いや、普通のスキル書と比べて値段が高くなる理由がなんとなくそれだと思ったんだよ。それ以外値段が他と比べて高くなる理由が思い付かなかったからな」
読めば才能が無い者でも魔法が使えるようになる、それはとても良い事だが一つソウスケは引っかかっていた。
(例え魔法を覚えたとして、才能が無い奴が実戦で上手い事扱えるのか? ワンチャン暴発して自爆しそうな気がするんだけどな)
頭の中でイメージをしたソウスケは思わず吹き出してしまった。
「どうかしましたかソウスケさん?」
「いや、何でもないよ。自分で想像して勝手に笑っただけだ」
小刻みに腹を抱えて笑うソウスケが、自分達に向かってきた殺気を感じて気持ちを直ぐに切り替えた。
「才能か・・・・・・日本にいた時は嫌いな言葉だったけど、今俺がそれを言うとただの嫌味だな」
日本にいた頃はちょっと運動が出来る以外はソウスケに特別得意な事は無く、よく他人の才能に嫉妬していた。
だが、この世界に来てから他人の才能や特技に今のところ嫉妬はしていない。
「本当に才能がない人ですと魔力があっても魔法を一つも覚えられないんですよ」
「魔力があるのに魔法が使えないって普通に考えると、かなり酷な事だよな。・・・・・・エルフやハイ・エルフにもそういった人はいるのか?」
両親があるスポーツや芸術に特化していても、それが子供に完全に遺伝するとは限らない。
それならそれは種族にも言える事じゃないかとソウスケは考えた。
「・・・・・・私は会った事が無いですけど、そういった人がいるとは聞いた事があります。ただ、その人は魔法や精霊魔法が使えないからと言って腐る事は無く、体術と剣術を極めて自分を見下していた人達を完膚なきまでに叩き潰したという話は聞いた事があります」
「それは本気で凄いな。俺の勝手なイメージだけど、エルフやハイ・エルフって筋骨隆々な体型にはならないだろ。勿論この世界は見た目で実力が測れないのは知ってるけどさ」
少しだけ筋肉ムキムキのエルフを想像したが、普通にキモくてソウスケは頭を横に振った。
「えっと、聞いた話だと力は一般的なエルフやハイ・エルフより強かったみたいですけど、一番凄いのは相手の力を流す技術の高さだったらしいです」
「相手の力を受け流す・・・・・・合気道か???」
格闘技の技等はそこそこ知っているソウスケだが、合気道に関しては全く知識が無かった。
「合気道、とは何なんですかソウスケさん?」
「今お前が相手の力を流すって言っただろ。それは主なスタイルの武術だよ。実際戦った事も生の試合も見た事が無いから実戦でどれぐらい使えるのかは知らない。でも、この世界なら体格差はそこまで関係ないから実戦でも十分に使えるんだろうな」
レベルは勿論な事だが、もっと大事な物があるとソウスケは思った。それはスキルの熟練度だった。
(持ってるスキルの性能、熟練度によってもそこら辺は大きく変わってくるんだろうな)
新しく見えてきた可能性を考えていると、話がズレて来た事に気が付いたソウスケは話を戻す。
「話を戻すぞ。才能が無ければ魔法のスキルを覚える事は出来ない。でも、スキル書はそれを無視して本を読んだ人にスキルを与えるって事か?」
「・・・・・・・・・・・・鑑定を使いましたか?」
スキル書の存在を全く知らなかったソウスケが最大の特徴を知っている事に、ミレアナは説明をする手間が省けたと思いながらも少し驚いた。
「いや、普通のスキル書と比べて値段が高くなる理由がなんとなくそれだと思ったんだよ。それ以外値段が他と比べて高くなる理由が思い付かなかったからな」
読めば才能が無い者でも魔法が使えるようになる、それはとても良い事だが一つソウスケは引っかかっていた。
(例え魔法を覚えたとして、才能が無い奴が実戦で上手い事扱えるのか? ワンチャン暴発して自爆しそうな気がするんだけどな)
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「いや、何でもないよ。自分で想像して勝手に笑っただけだ」
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