転移したらダンジョンの下層だった
百十六話冗談で言ったつもりが
ソウスケが自分の考えをマーカスに述べた後、話はスムーズに進んで行き、結果後日マーカスの商会の後を継いだ息子と会う事になった。
商談が終わった後、ソウスケは自分が作ったフィギュアに値段が付くのかと思い、モンスターのフィギュアをマーカスに見せた。
するとソウスケが思っていた以上にマーカスが食い付き、モンスターのフィギュアは個人的に売って欲しいと頼まれた。
ソウスケとしてはモンスターは人に危害を加える存在なので、あまり受けいられないと考えていたが、マーカスにとってそれとこれとはまた別だとソウスケに伝えた。
そしてソウスケのフィギュアに関しては完全にオーダー制となった。
マーカスとの商談が終わった後、ソウスケはマーカスにフィギュアに色を付けてから渡すと伝えてから下に降り、受付嬢に商人ギルドのカードを作って貰った。
その後、ソウスケは宿に戻り食事をとってから直ぐに塗装の作業に取り掛かった。
隣ではミレアナもフィギュア作りを上達させるため、指先に風の魔力を集めてフィギュア作りを始めていた。
「・・・・・・どうするか、いちいち色を作り分けていたらもの凄く時間が掛かりそうだし、なにより失敗するリスクが高い気がするんだよな」
ソウスケ自身、絵の具を扱う事がそこまで得意という訳では無いので、あまりリスクが高い方法は取りたくなかった。
「どうしようか・・・・・・色を塗ったら直ぐには乾かないからな。乾く、か・・・・・・少し試してみるか」
ソウスケは手のひらに風と火の魔力を少しだけ集め、もう片方の手に放出させた。
「・・・・・・うん、良い感じだな。ドライヤーっぽくなっているな。風と火の魔法を混ぜたんだから・・・・・・熱風魔法ってところか」
冗談で今自分が行った操作に名前を付けると、何か違和感を感じたソウスケはステータスを確認した。
すると、スキルが載っている欄には熱風魔法が追加されていた。
「いやぁ~~~、嘘だろ」
「どうかしましたかソウスケさん?」
困ったような表情になっているソウスケが目に入ったミレアナは、指先に集めていた風の魔力を解除してソウスケの方を振り向いた。
ミレアナにどうしたのかと心配されたソウスケは頬をぽりぽりとかき、苦笑いをしながら何が起こったのかを伝えた。
「効率よく、リスクを低くするためにフィギュアに塗った色を直ぐに乾かそうと思って、風と火の魔力を混ぜて暖かい風を出してみようとしたんだよ。俺の世界にはドライヤーっていう風呂上がりの時に濡れた髪に使うドライヤーって機械があるんだ。それを真似てみたら上手くいってな。そこまでは良かったんだけど俺が行った動作に冗談で熱風魔法って名付けたんだ、そしたらな・・・・・・」
「そ、そしたら・・・・・・」
唾を飲み込んだミレアナの喉から、ゴクッという音が聞こえる程周囲に音が無くなっていた。
「ステータスのスキル欄に本当に熱風魔法が追加されていたんだよ」
「・・・・・・えええええええええ!!!???」
ソウスケの口振りからもしかしたらと予想していたが、予想が現実になったと言われたミレアナは思わず大きな声を上げて驚いてしまった。
「おいおい、驚きすぎだぞミレアナ。あと声が大きい」
「す、すみません!!! って、それよりそんな・・・・・・熱風魔法という魔法は本当に発現されたんですか!?」
「おう、本当だぞ。ほら」
ソウスケはミレアナに見えるようにステータスを表示した。
そしてソウスケの多様なスキルの数を見たミレアナは、先程と同じように事前に話は聞いていたが実際に見てみると、驚きの感情以外が出てこなかった。
(ご、五種類の属性魔法を持っているとは聞いていましたけど、それ以外にも私と同じ氷魔法に溶岩魔法・・・・・・そして熱風魔法、溶岩魔法という魔法も初めて聞く魔法です。どういった魔法なのかは想像できますが、こんなに多くの種類の属性魔法があるだなんて)
自身が使える魔法のスキルは、基本的に生まれ持った才能によって決まる。後天的に得る事も出来るが適性が無く無理やり得た魔法は上手く扱う事が出来なかったり、発動までにより時間がかかる場合がある。
そして基本的な五属性以外の魔法は、習得方法が明確には分かっていなかった。
商談が終わった後、ソウスケは自分が作ったフィギュアに値段が付くのかと思い、モンスターのフィギュアをマーカスに見せた。
するとソウスケが思っていた以上にマーカスが食い付き、モンスターのフィギュアは個人的に売って欲しいと頼まれた。
ソウスケとしてはモンスターは人に危害を加える存在なので、あまり受けいられないと考えていたが、マーカスにとってそれとこれとはまた別だとソウスケに伝えた。
そしてソウスケのフィギュアに関しては完全にオーダー制となった。
マーカスとの商談が終わった後、ソウスケはマーカスにフィギュアに色を付けてから渡すと伝えてから下に降り、受付嬢に商人ギルドのカードを作って貰った。
その後、ソウスケは宿に戻り食事をとってから直ぐに塗装の作業に取り掛かった。
隣ではミレアナもフィギュア作りを上達させるため、指先に風の魔力を集めてフィギュア作りを始めていた。
「・・・・・・どうするか、いちいち色を作り分けていたらもの凄く時間が掛かりそうだし、なにより失敗するリスクが高い気がするんだよな」
ソウスケ自身、絵の具を扱う事がそこまで得意という訳では無いので、あまりリスクが高い方法は取りたくなかった。
「どうしようか・・・・・・色を塗ったら直ぐには乾かないからな。乾く、か・・・・・・少し試してみるか」
ソウスケは手のひらに風と火の魔力を少しだけ集め、もう片方の手に放出させた。
「・・・・・・うん、良い感じだな。ドライヤーっぽくなっているな。風と火の魔法を混ぜたんだから・・・・・・熱風魔法ってところか」
冗談で今自分が行った操作に名前を付けると、何か違和感を感じたソウスケはステータスを確認した。
すると、スキルが載っている欄には熱風魔法が追加されていた。
「いやぁ~~~、嘘だろ」
「どうかしましたかソウスケさん?」
困ったような表情になっているソウスケが目に入ったミレアナは、指先に集めていた風の魔力を解除してソウスケの方を振り向いた。
ミレアナにどうしたのかと心配されたソウスケは頬をぽりぽりとかき、苦笑いをしながら何が起こったのかを伝えた。
「効率よく、リスクを低くするためにフィギュアに塗った色を直ぐに乾かそうと思って、風と火の魔力を混ぜて暖かい風を出してみようとしたんだよ。俺の世界にはドライヤーっていう風呂上がりの時に濡れた髪に使うドライヤーって機械があるんだ。それを真似てみたら上手くいってな。そこまでは良かったんだけど俺が行った動作に冗談で熱風魔法って名付けたんだ、そしたらな・・・・・・」
「そ、そしたら・・・・・・」
唾を飲み込んだミレアナの喉から、ゴクッという音が聞こえる程周囲に音が無くなっていた。
「ステータスのスキル欄に本当に熱風魔法が追加されていたんだよ」
「・・・・・・えええええええええ!!!???」
ソウスケの口振りからもしかしたらと予想していたが、予想が現実になったと言われたミレアナは思わず大きな声を上げて驚いてしまった。
「おいおい、驚きすぎだぞミレアナ。あと声が大きい」
「す、すみません!!! って、それよりそんな・・・・・・熱風魔法という魔法は本当に発現されたんですか!?」
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