転移したらダンジョンの下層だった
二十九話・・・・・・オールで見張りって地獄だな
(武器は確かに全員持ってるみたいだけど、本当に武器だけだしな。せめて、もう少し準備してからモンスターの討伐に挑んだ方が良いだろうな)
さすがに四人が、無鉄砲過ぎると感じたソウスケは冒険者としては素人だが、自分なりのアドバイスをしようと思った。
「とりあえず、盾ぐらいは買った方がいいと思うぞ。あるとないとじゃ、大きく変わってくるはずだ。それと、投擲のスキルを持ってるんだったら、なるべく上げておいた方が良いぞ。投擲スキルはそこら辺の石を使ってもレベルは上がるからな」
ソウスケのアドバイスに四人は必死に聞き、頷いていた。
そして、ソウスケはもう一つ大切なことを四人に伝えた。
「あと、相手がゴブリンだからってモンスターに対して油断はするな。いくらゴブリンが弱いモンスターに分類されてるからといって、生きる知恵がゴブリン達にない訳じゃない。むしろ、ゴブリン達の方が生まれた時から生きるか死ぬかの環境にいるんだ。ゴブリン達の方が生きるのに必死なんだよ」
四人はソウスケの生きるか死ぬかの環境という言葉に、ごくっと息を飲んだ。
それとは別に、と言葉を続けた。
「お前らのパーティーにはシルヴェナとルナがいるんだ。ゴブリンとオークと戦う場合は完全に殺しきるか、逃げ切るようにしておいた方が良いぞ。多分だけど・・・・・・死ねぬより辛い目に遭うぞ」
ソウスケの言葉を聞いたシルヴェナとルナはブルっ、と震え上がった。
二人は二体のモンスターがどういったモンスターなのかを思いだし、もしソウスケの言った通りになったらと思い、涙が出てきた。
そんな二人を見たデイとナイアは拳に力を込め、怒りに震えていた。
ソウスケは四人の様子を見て、少し言い過ぎたと思い、ため息を吐いた。
(ちょっとばかり言い過ぎたかもな。・・・・・・でも、この様子だと俺が持っている知識とそう変わらないみたいだな。なら、ゴブリンとオークに捕まれば、最悪の未来をたどるのは確かだ。だからこれくらい言っといた方がいいだろう)
言い過ぎたと思ったが、ソウスケはその方が四人のためだと思った。
そしてもう一つ助言を加えた。
「それとだ。ゴブリンに限らず、ランクの低い魔物であっても油断はするな。生まれて間もない奴は別かもしれないが、そこそこ生きている奴は知識もそこそこある。思わぬ奇襲を喰らうなんてこともあるだろう。まぁ・・・・・・何が言いたいかっつーーーとだ。もう少し準備してから冒険に行けって話だ。俺が言うのも可笑しいけど、まだ若いんだ。無茶して何も達成感を得られずに死ぬより、辛くても準備を重ねて努力してから達成感を得る方がいいだろ」
「「「「・・・・・・っ、はい!!!」」」」
やる気に満ちた表情で返事をする四人に、ソウスケは満足そうに頷いた。
「分かってくれたんなら良かったよ。てか、もう遅いんだし。寝られるかわかんねぇけど、とりあえず俺とデイで見張っとくから寝てろ」
そう言うと、ソウスケは四人から少し離れた所に立ち、周りにモンスターが寄って来ていないかを確認していた。
(はぁ~~~~~、何かっこつけてんだろ俺。まだ俺なんかこの世界に来て二週間ぐらいしか経ってないのに。でも・・・・・・軽い気持ちで飛び出して、死んでほしくはないからな。折角俺が強いってところを見せれて、言う事を聞いてくれるような感じになったんだから、本当は後輩なんだけど先輩面してもいいよな)
地球でも全くかっこつけたことのないソウスケは、らしくないセリフを言って羞恥心で死にそうになっていた。
そんな状況でも、万が一に備えて見張りで気を抜いたりはしなかった。
(とりあえず俺は一日中起きてるって気張ったのは良いけど・・・・・・最後まで起きてられるか? 学生の時オールしたことが無いわけじゃないけど、こんな何もすることが無い状況で後・・・・・・何時間だ? かっこつけた手前、立ったまま寝ちまうとか出来ないからな。まぁ、根性で何とかするしかないか)
それから夜が明け、朝になるまでソウスケは途中で何度も太ももを抓ったり、魔力を水に変えて顔を洗ったりして何とか耐え抜いた。
さすがに四人が、無鉄砲過ぎると感じたソウスケは冒険者としては素人だが、自分なりのアドバイスをしようと思った。
「とりあえず、盾ぐらいは買った方がいいと思うぞ。あるとないとじゃ、大きく変わってくるはずだ。それと、投擲のスキルを持ってるんだったら、なるべく上げておいた方が良いぞ。投擲スキルはそこら辺の石を使ってもレベルは上がるからな」
ソウスケのアドバイスに四人は必死に聞き、頷いていた。
そして、ソウスケはもう一つ大切なことを四人に伝えた。
「あと、相手がゴブリンだからってモンスターに対して油断はするな。いくらゴブリンが弱いモンスターに分類されてるからといって、生きる知恵がゴブリン達にない訳じゃない。むしろ、ゴブリン達の方が生まれた時から生きるか死ぬかの環境にいるんだ。ゴブリン達の方が生きるのに必死なんだよ」
四人はソウスケの生きるか死ぬかの環境という言葉に、ごくっと息を飲んだ。
それとは別に、と言葉を続けた。
「お前らのパーティーにはシルヴェナとルナがいるんだ。ゴブリンとオークと戦う場合は完全に殺しきるか、逃げ切るようにしておいた方が良いぞ。多分だけど・・・・・・死ねぬより辛い目に遭うぞ」
ソウスケの言葉を聞いたシルヴェナとルナはブルっ、と震え上がった。
二人は二体のモンスターがどういったモンスターなのかを思いだし、もしソウスケの言った通りになったらと思い、涙が出てきた。
そんな二人を見たデイとナイアは拳に力を込め、怒りに震えていた。
ソウスケは四人の様子を見て、少し言い過ぎたと思い、ため息を吐いた。
(ちょっとばかり言い過ぎたかもな。・・・・・・でも、この様子だと俺が持っている知識とそう変わらないみたいだな。なら、ゴブリンとオークに捕まれば、最悪の未来をたどるのは確かだ。だからこれくらい言っといた方がいいだろう)
言い過ぎたと思ったが、ソウスケはその方が四人のためだと思った。
そしてもう一つ助言を加えた。
「それとだ。ゴブリンに限らず、ランクの低い魔物であっても油断はするな。生まれて間もない奴は別かもしれないが、そこそこ生きている奴は知識もそこそこある。思わぬ奇襲を喰らうなんてこともあるだろう。まぁ・・・・・・何が言いたいかっつーーーとだ。もう少し準備してから冒険に行けって話だ。俺が言うのも可笑しいけど、まだ若いんだ。無茶して何も達成感を得られずに死ぬより、辛くても準備を重ねて努力してから達成感を得る方がいいだろ」
「「「「・・・・・・っ、はい!!!」」」」
やる気に満ちた表情で返事をする四人に、ソウスケは満足そうに頷いた。
「分かってくれたんなら良かったよ。てか、もう遅いんだし。寝られるかわかんねぇけど、とりあえず俺とデイで見張っとくから寝てろ」
そう言うと、ソウスケは四人から少し離れた所に立ち、周りにモンスターが寄って来ていないかを確認していた。
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