異世界を楽しみたい転生者
第147話少年期[137]カネル対ゼルート
夕食の時間が終わり皆が少し談笑していると、一人でこれから行くダンジョンがどんなものなのか想像していたゼルートの元に、カネルがやって来た。
「ゼルート殿、良ければこれから私と摸擬戦をしてもらえないか」
カネルの言葉を聞いたゼルートは、出会って直ぐの時にそんな事を言われていたのをすっかりと忘れていた。
(あ~~~、そういえばそんなこと言ってたな・・・・・・正直満腹感もあって今は動きたくないんだけど、まぁ食後の軽い運動って事でやってみるか)
ゼルートは常日頃から動き回っており、それに成長期でもあるので太る心配は全くないが、何となく動いておこうと思った。
「わかりました。ならここから少し離れたところで摸擬戦をしましょう。あ、勝敗は寸止めでお願いします」
「ええ、分かりました」
そうしてゼルートとカネルはアレナ達がいる場所から少し離れ、開けた場所に向かった。
セフィーレはカネルに続いて私とも摸擬戦をして欲しいと言おうとしたが、もうそろそろ辺りが暗くなり視界が悪くなりそうなのでゼルートを摸擬戦に誘う事はしなかった。
だが、ゼルートとカネルの模擬戦には興味があったので、二人について行くことにした。
そしてソブルはセフィーレとカネル、そしてゼルートがいてそこら辺の魔物に負けるとは思っていないが、従者として主を置いて行く訳にはいかないのでセフィーレについて行くことにした。
というのがソブルの半分の本音で、もう半分はセフィーレと同じくゼルートとカネルの模擬戦に興味があったからだ。
リシアも本当はセフィーレ達に付いて行きたかったが、今余計な事は言っていないがとても不機嫌なローガスとゼルートの仲間だが、立場は奴隷であるルウナとアレナを残して行くとかなりの高確率で問題が起こると思い、その場に残りアレナ達と仲が良くなれる様、アレナ達といろいろな事について話し合おうと思った。
「では、よろしくお願いします。ゼルート殿」
「こちらこそよろしくお願いします。カネルさん」
二人を大剣、長剣を構え。戦闘態勢になった。
審判役のソブルは二人が完全に構えをとったのを確認してから合図した。
「よし、基本寸止めで勝敗を決める。二人ともそれでいいな・・・・・・よし、始め!!!!」
ソブルの声と共にまずカネルが身体強化を使い勢いよく飛び出した。
カネルはローガスとの戦いでゼルートの実力は自分より下という事は無いと思ったので、摸擬戦ではあるが一切手加減する事なくゼルートに上段から大剣を振り下ろした。
それをゼルートは魔力で体を強化して、剣の柄と腹を持って上からの一撃を受け止めた。
(うおっ!!?? これは・・・・・・思っていたよりも力が強いな。腕力だけで言えばもしかしてBランクぐらいはあるかな? 油断しているうっかり負けそうだ、なっ!!!)
ゼルートは長剣にも魔力を纏い、一瞬だけ長剣を下にずらし大剣との間に隙間をつくってから力を籠め大剣を上に弾いた。
「なっ!!!???」
ローガスとの戦いを見ていただけに、今のゼルートの行動は予測していなかったのか、カネルは驚き動きが少し固まった。
ゼルートはそれを見逃さず、体を一回転させ蹴りを放った。
ゼルートは良い一撃が決まると思ったが、カネルはその蹴りを弾かれた大剣の腹で防御したためダメージはなかった。が、威力をゼロに出来たわけではないのでその場から五メートル程飛ばされてしまった。
難なく着地が出来たカネルは冷汗を流し、改めてゼルートの強さを感じた。
(スキルを使わなかったとはいえ私の全力をああもあっさり受け止められるとは・・・・・・それに虚を突かれたとはいえ弾かれまでした。それに動きが止まることはなく流れるように次の動作に移る判断力。そして魔力を纏って強化されているとはいえ蹴りで防御した上で私がこんなに飛ばされるとは・・・・・・ふふ、これだから格上の方との摸擬戦はやめられない。非常に頭が冴える)
カネルはゼルートの凄さに改めて驚いたが、臆する事なく次の行動に移っていた。
「ゼルート殿、良ければこれから私と摸擬戦をしてもらえないか」
カネルの言葉を聞いたゼルートは、出会って直ぐの時にそんな事を言われていたのをすっかりと忘れていた。
(あ~~~、そういえばそんなこと言ってたな・・・・・・正直満腹感もあって今は動きたくないんだけど、まぁ食後の軽い運動って事でやってみるか)
ゼルートは常日頃から動き回っており、それに成長期でもあるので太る心配は全くないが、何となく動いておこうと思った。
「わかりました。ならここから少し離れたところで摸擬戦をしましょう。あ、勝敗は寸止めでお願いします」
「ええ、分かりました」
そうしてゼルートとカネルはアレナ達がいる場所から少し離れ、開けた場所に向かった。
セフィーレはカネルに続いて私とも摸擬戦をして欲しいと言おうとしたが、もうそろそろ辺りが暗くなり視界が悪くなりそうなのでゼルートを摸擬戦に誘う事はしなかった。
だが、ゼルートとカネルの模擬戦には興味があったので、二人について行くことにした。
そしてソブルはセフィーレとカネル、そしてゼルートがいてそこら辺の魔物に負けるとは思っていないが、従者として主を置いて行く訳にはいかないのでセフィーレについて行くことにした。
というのがソブルの半分の本音で、もう半分はセフィーレと同じくゼルートとカネルの模擬戦に興味があったからだ。
リシアも本当はセフィーレ達に付いて行きたかったが、今余計な事は言っていないがとても不機嫌なローガスとゼルートの仲間だが、立場は奴隷であるルウナとアレナを残して行くとかなりの高確率で問題が起こると思い、その場に残りアレナ達と仲が良くなれる様、アレナ達といろいろな事について話し合おうと思った。
「では、よろしくお願いします。ゼルート殿」
「こちらこそよろしくお願いします。カネルさん」
二人を大剣、長剣を構え。戦闘態勢になった。
審判役のソブルは二人が完全に構えをとったのを確認してから合図した。
「よし、基本寸止めで勝敗を決める。二人ともそれでいいな・・・・・・よし、始め!!!!」
ソブルの声と共にまずカネルが身体強化を使い勢いよく飛び出した。
カネルはローガスとの戦いでゼルートの実力は自分より下という事は無いと思ったので、摸擬戦ではあるが一切手加減する事なくゼルートに上段から大剣を振り下ろした。
それをゼルートは魔力で体を強化して、剣の柄と腹を持って上からの一撃を受け止めた。
(うおっ!!?? これは・・・・・・思っていたよりも力が強いな。腕力だけで言えばもしかしてBランクぐらいはあるかな? 油断しているうっかり負けそうだ、なっ!!!)
ゼルートは長剣にも魔力を纏い、一瞬だけ長剣を下にずらし大剣との間に隙間をつくってから力を籠め大剣を上に弾いた。
「なっ!!!???」
ローガスとの戦いを見ていただけに、今のゼルートの行動は予測していなかったのか、カネルは驚き動きが少し固まった。
ゼルートはそれを見逃さず、体を一回転させ蹴りを放った。
ゼルートは良い一撃が決まると思ったが、カネルはその蹴りを弾かれた大剣の腹で防御したためダメージはなかった。が、威力をゼロに出来たわけではないのでその場から五メートル程飛ばされてしまった。
難なく着地が出来たカネルは冷汗を流し、改めてゼルートの強さを感じた。
(スキルを使わなかったとはいえ私の全力をああもあっさり受け止められるとは・・・・・・それに虚を突かれたとはいえ弾かれまでした。それに動きが止まることはなく流れるように次の動作に移る判断力。そして魔力を纏って強化されているとはいえ蹴りで防御した上で私がこんなに飛ばされるとは・・・・・・ふふ、これだから格上の方との摸擬戦はやめられない。非常に頭が冴える)
カネルはゼルートの凄さに改めて驚いたが、臆する事なく次の行動に移っていた。
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