異世界を楽しみたい転生者
第29話少年期[19]賭けの内容について
こうしてゼルート対三バカの変則試合は、ゼルートの圧勝に終わった。
「にしても、三対一でこれとか弱すぎんだろ。まぁ、子供だからしかたないか」
一人で勝手に納得していると、父さんがこっちに向かってきた。
「良くやったなゼルート。あの三人の内あの金髪の小僧の家は侯爵家だからたくさん金が入ってくるぞ」
「それは楽しみですね。兄さん達が貴族の学校に入るためのお金も浮きますね」
などなど二人で今回の決闘で手に入れた金の使い道について話していたら、城の兵士さんがこちらに来た。
「すみませんがお二人にはこのあと、謁見の間にきて欲しいのですがよろしいでしょうか?」
「それは直ぐにですか?」
「はい。できればお早い方が」
できればスルトともう少し話したかったんだど、しかたないか。
「スルト・マルクールにゼルート・ゲインルートが今度内に遊びに来なよと言っていたと、伝えてもらってもよろしいでしょうか」
「かしこまりました、一言一句間違えずに伝えておきます」
「よろしくお願いします」
ずいぶんとお堅い兵士さんだったな。でもあれくらいがちょうどいいのかもな。
「それでは俺たちは謁見の間に行くとするか」
「父様はどこにあるのか分かるのですか?」
「ああ、爵位をもらうときに来たことがあるからな」
へ~~~、爵位をもらうにはわざわざここに来なくちゃいけないんだ。
めんどくさすぎるな。俺は爵位なんていらないかな。
「ゼルート・ゲインルートよ。この度はなかなか面白い決闘を見させてもらった」
今謁見の間には俺と父さん。そして国王と王妃様とルミイル様。あと何人か上役さん達。
それと俺に決闘で負けた三バカと、その親たちがいる。
三バカの親たちは、どうやって決闘の賭けの内容の全財産を負けた相手に渡すことを、どうやって逃れようか必死に考えてる様子だった。
そして王様の言葉に上役の人たちから、小さな笑い声が聞こえた。
王様の声も若干震えていた。
きっと心の中で爆笑してるんだろうな。
「いえ、ただ自分の力を示したまでです」
なんて返したら良いのかわからなかったから、適当に返しておいた。
「そうか。しかし今回の決闘は本当に面白い試合であった。なので賭けとは別に、儂個人からそなたに褒美をやろうと思ったのだが、何か欲しい物はあるか」
これは予想外の言葉だったな。欲しいか・・・! そうだ、あの武器はあるのか?
「東の国にある武器、刀という武器があるのなら、是非それを褒美としていただきたいです」
「ふむ、刀か・・・そういえば宝物庫にあったはずだ。すこしばかり古い物だがそれで構わんか?」
「はい! 是非それでお願いします」
「よし、あとで持ってこさせよう」
魔剣とかは自分で作ることが出来そうだけど、刀は絶対に無理そうだからな。
創造のスキルで作れるんじゃないのかって?
それが無理なんだよ。作れたけど刃の素材がこっちの世界の金属や鉱物じゃないからな。
「国王陛下。そろそろ賭けの内容について話をした方がよろしいかと」
「それもそうだな。今回の賭けの内容は、お互いの家の全財産ということだだったな。変則試合の三対一でゼルート・ゲインルートがそこの三人に勝利したことにより、そこの三人の家の全財産はゲインルート家の物とする」
よし、これでたくさんの金が入るな。白金貨は確実にあるだろうし、たぶん黒耀金貨もあるはずだ。
「国王陛下! 少しお待ちください!!」
んだよせっかくいい気分だったのに。あれは・・・三バカの親か。
いまさら言い訳してもなにも変わらないと思うんだがな。
「なんだ? 申してみよ」
「お言葉ですが今回の決闘に関して、私達親は了承しておりません。子供達だけで決めた内容です。なので私達の全財産をゲインルート家に渡すなどということは・・・」
あんたこそ子供かって感じだな。
「そういえばルバーイ・カーマルルよ、貴様の家の長男が先日男爵家の長男の貴族と決闘をし、その長男の専属メイドを得たはずだが」
「は、はい。たしかにそうだすが・・・」
「しかもそれはその長男同士で決めた話だったはずだが」
「そ、それはそうですが・・・」
「そのことに関して貴様は口を出さなかった」
「は、はい」
「なら今回も同じようにすればいいではないのか」
「でっ、ですが!・・・・・」
「そもそも私の娘、第三王女に馴れ馴れしい口をきいてる時点で、家をとり潰してもよかったんだがな」
「なっ! そ、それかもしれませんが・・・・」
「なら全財産とともに領地と家を取り上げたらよかったか」
「・・・いえ、全財産をゲインルート家に渡すだけでお願いします」
「よし! これにて決闘の内容についての話し合いは終わりだ!!」
お、王様超頼りになるな!!!
「にしても、三対一でこれとか弱すぎんだろ。まぁ、子供だからしかたないか」
一人で勝手に納得していると、父さんがこっちに向かってきた。
「良くやったなゼルート。あの三人の内あの金髪の小僧の家は侯爵家だからたくさん金が入ってくるぞ」
「それは楽しみですね。兄さん達が貴族の学校に入るためのお金も浮きますね」
などなど二人で今回の決闘で手に入れた金の使い道について話していたら、城の兵士さんがこちらに来た。
「すみませんがお二人にはこのあと、謁見の間にきて欲しいのですがよろしいでしょうか?」
「それは直ぐにですか?」
「はい。できればお早い方が」
できればスルトともう少し話したかったんだど、しかたないか。
「スルト・マルクールにゼルート・ゲインルートが今度内に遊びに来なよと言っていたと、伝えてもらってもよろしいでしょうか」
「かしこまりました、一言一句間違えずに伝えておきます」
「よろしくお願いします」
ずいぶんとお堅い兵士さんだったな。でもあれくらいがちょうどいいのかもな。
「それでは俺たちは謁見の間に行くとするか」
「父様はどこにあるのか分かるのですか?」
「ああ、爵位をもらうときに来たことがあるからな」
へ~~~、爵位をもらうにはわざわざここに来なくちゃいけないんだ。
めんどくさすぎるな。俺は爵位なんていらないかな。
「ゼルート・ゲインルートよ。この度はなかなか面白い決闘を見させてもらった」
今謁見の間には俺と父さん。そして国王と王妃様とルミイル様。あと何人か上役さん達。
それと俺に決闘で負けた三バカと、その親たちがいる。
三バカの親たちは、どうやって決闘の賭けの内容の全財産を負けた相手に渡すことを、どうやって逃れようか必死に考えてる様子だった。
そして王様の言葉に上役の人たちから、小さな笑い声が聞こえた。
王様の声も若干震えていた。
きっと心の中で爆笑してるんだろうな。
「いえ、ただ自分の力を示したまでです」
なんて返したら良いのかわからなかったから、適当に返しておいた。
「そうか。しかし今回の決闘は本当に面白い試合であった。なので賭けとは別に、儂個人からそなたに褒美をやろうと思ったのだが、何か欲しい物はあるか」
これは予想外の言葉だったな。欲しいか・・・! そうだ、あの武器はあるのか?
「東の国にある武器、刀という武器があるのなら、是非それを褒美としていただきたいです」
「ふむ、刀か・・・そういえば宝物庫にあったはずだ。すこしばかり古い物だがそれで構わんか?」
「はい! 是非それでお願いします」
「よし、あとで持ってこさせよう」
魔剣とかは自分で作ることが出来そうだけど、刀は絶対に無理そうだからな。
創造のスキルで作れるんじゃないのかって?
それが無理なんだよ。作れたけど刃の素材がこっちの世界の金属や鉱物じゃないからな。
「国王陛下。そろそろ賭けの内容について話をした方がよろしいかと」
「それもそうだな。今回の賭けの内容は、お互いの家の全財産ということだだったな。変則試合の三対一でゼルート・ゲインルートがそこの三人に勝利したことにより、そこの三人の家の全財産はゲインルート家の物とする」
よし、これでたくさんの金が入るな。白金貨は確実にあるだろうし、たぶん黒耀金貨もあるはずだ。
「国王陛下! 少しお待ちください!!」
んだよせっかくいい気分だったのに。あれは・・・三バカの親か。
いまさら言い訳してもなにも変わらないと思うんだがな。
「なんだ? 申してみよ」
「お言葉ですが今回の決闘に関して、私達親は了承しておりません。子供達だけで決めた内容です。なので私達の全財産をゲインルート家に渡すなどということは・・・」
あんたこそ子供かって感じだな。
「そういえばルバーイ・カーマルルよ、貴様の家の長男が先日男爵家の長男の貴族と決闘をし、その長男の専属メイドを得たはずだが」
「は、はい。たしかにそうだすが・・・」
「しかもそれはその長男同士で決めた話だったはずだが」
「そ、それはそうですが・・・」
「そのことに関して貴様は口を出さなかった」
「は、はい」
「なら今回も同じようにすればいいではないのか」
「でっ、ですが!・・・・・」
「そもそも私の娘、第三王女に馴れ馴れしい口をきいてる時点で、家をとり潰してもよかったんだがな」
「なっ! そ、それかもしれませんが・・・・」
「なら全財産とともに領地と家を取り上げたらよかったか」
「・・・いえ、全財産をゲインルート家に渡すだけでお願いします」
「よし! これにて決闘の内容についての話し合いは終わりだ!!」
お、王様超頼りになるな!!!
コメント
ユノん
面白いo(・ω・//)o
ノベルバユーザー305026
刀、こっちの世界の鉱物では作れないのになんであるの?
他に転生者もいないのに
ノベルバユーザー298925
「は、はい。たしかにそうだすが・・・」「だすが」の部分は「ですが」かな?