動物ブリーダーの僕が異世界でモンスターブリーダーとして活躍してるんだけど。
二十一話 森の支配者 グルート
食事の支度が終わり、テントの中で朝食をとっていた。ここら辺で昨日のことを話すか。
「あのー、さっき話したいことがあるって言いましたよね。その話なんですけど。」
「ん?なんだ主よ。話してみよ。」
「えーっとですね。昨日の夜にある女の子に出会ったんですよ。トイレしている途中で。」
「こんな森の奥でか?」
「はい。そしたら、いきなりこの森から出て行けと言われたんですよ。何者なんでしょうか、一体。」
「それは興味深いですね。こんな森中で住む少女...ですか。」
「我が思うに、大熊のやつと関係している気がする。」
「グルートさんにですか?」
「グルート?」
「ああ、リーエさんは知らないんでしたね。僕たちある人を探していて、その人がグルートさんって人なんですよ。その人が森の奥で暮らしてるらしいんです。」
「なるほど。それでその方とその少女にどんな関係があると?」
「いや、直感だ。」
あ、はい。
「僕もそうだと思うな〜。」
コロもデュポーンさんの意見に賛成らしい。
「僕も直感でそんな気がする〜。」
あ、はい。
「とりあえず、この件は保留にしましょう。グルートさんに会えれば合っているか合ってないかは分かりますし。」
「ちなみにだが主よ。」
「なんですか?」
「グルートのいる場所だが、分かったぞ。」
デュポーンさんがグルートさんの居場所を特定できたらしく、僕たちはテントを回収してその場所から離れた。
「デュポーンさん、なんで分かったんですか?」
「いや、大熊のやつとはいえ我と同等の存在だからな、気配を探っていたらなんとなく分かったのだ。」
そういえばデュポーンさんは空間支配という特性を持っていた。一定の空間ならどこに人がいるかなどがすぐにわかるそうだ。
それで、グルートさんの居場所を特定したのだろう。
「あの大熊の近くにはいつも何か食べ物が置いてある。犬よ、この近くに食べ物の匂いが多くあるところはあるか?」
「えっとね〜。今進んでる方向のもうちょっと奥にあるよ〜。」
「それじゃー、グルートさんに会いに行くぞー!」
そうして僕たちはグルートさんに会うべく森の中を進んだ。森の中を進むとさっきまでとの道とは違いだんだん歩きやすくなっていった。
「主。近いぞ。準備をしておけ。」
「分かった。」
少し先に森からの出口とも言えるような開けた場所が見えてきた。だがその先には黒色の大きな巨体が見える。そう、思っていた通り大きな熊さんだった。
「久しぶりだな。大熊よ。元気だったか。」
「ぬ、お前はもしや、デュポーンじゃの?久しぶりではないか。儂になんかようか?」
「お前に頼みがあってな。いきなりだが我が主とともに旅に出てもらえないだろうか。」
「主?そこの坊主かね?」
「はじめまして。僕はデュポーンさんの一応使役者です。そして、ここの犬、コロとメイドのリーエさんです。」
「よろしく〜。」
「よろしくお願いいたします。」
「ほう、バトルメイドにそこの犬はあの狼の息子ではないか。大きくなったな。」
「お母さんのこと知ってるの?」
「ああ、知ってるとも。お前がまだ小さかった頃に一回会ってるぞ。」
「へ〜。そ〜なんだ〜。よろしくね。おじさん。」
「ああ。そしてそこの坊主。なかなかに面白いやつじゃの。この面子を使役するのはなかなかに困難なはずだが、それをこなしている。」
「いやー、なんというか成り行きというか。説明が難しいです。」
「デュポーンよ。お主が支えるというとそういうことなのだな。」
「ああ。そういうことだ。どうする?来るか?」
「ほんとだったら行きたいのじゃが、ちとめんどくさいことになってのう。」
すると、奥から女の子の声が聞こえてきた。
「パパー、ここら辺一帯の見回りおわっ...
て、あー!あの時の男!」
「お前は、あの時の女!」
「おやおや。お前ら知り合いだったのか。紹介しよう。これが我が娘だ。」
昨日の夜に会ったのはグルートさんの娘だったらしいです。
 
「あのー、さっき話したいことがあるって言いましたよね。その話なんですけど。」
「ん?なんだ主よ。話してみよ。」
「えーっとですね。昨日の夜にある女の子に出会ったんですよ。トイレしている途中で。」
「こんな森の奥でか?」
「はい。そしたら、いきなりこの森から出て行けと言われたんですよ。何者なんでしょうか、一体。」
「それは興味深いですね。こんな森中で住む少女...ですか。」
「我が思うに、大熊のやつと関係している気がする。」
「グルートさんにですか?」
「グルート?」
「ああ、リーエさんは知らないんでしたね。僕たちある人を探していて、その人がグルートさんって人なんですよ。その人が森の奥で暮らしてるらしいんです。」
「なるほど。それでその方とその少女にどんな関係があると?」
「いや、直感だ。」
あ、はい。
「僕もそうだと思うな〜。」
コロもデュポーンさんの意見に賛成らしい。
「僕も直感でそんな気がする〜。」
あ、はい。
「とりあえず、この件は保留にしましょう。グルートさんに会えれば合っているか合ってないかは分かりますし。」
「ちなみにだが主よ。」
「なんですか?」
「グルートのいる場所だが、分かったぞ。」
デュポーンさんがグルートさんの居場所を特定できたらしく、僕たちはテントを回収してその場所から離れた。
「デュポーンさん、なんで分かったんですか?」
「いや、大熊のやつとはいえ我と同等の存在だからな、気配を探っていたらなんとなく分かったのだ。」
そういえばデュポーンさんは空間支配という特性を持っていた。一定の空間ならどこに人がいるかなどがすぐにわかるそうだ。
それで、グルートさんの居場所を特定したのだろう。
「あの大熊の近くにはいつも何か食べ物が置いてある。犬よ、この近くに食べ物の匂いが多くあるところはあるか?」
「えっとね〜。今進んでる方向のもうちょっと奥にあるよ〜。」
「それじゃー、グルートさんに会いに行くぞー!」
そうして僕たちはグルートさんに会うべく森の中を進んだ。森の中を進むとさっきまでとの道とは違いだんだん歩きやすくなっていった。
「主。近いぞ。準備をしておけ。」
「分かった。」
少し先に森からの出口とも言えるような開けた場所が見えてきた。だがその先には黒色の大きな巨体が見える。そう、思っていた通り大きな熊さんだった。
「久しぶりだな。大熊よ。元気だったか。」
「ぬ、お前はもしや、デュポーンじゃの?久しぶりではないか。儂になんかようか?」
「お前に頼みがあってな。いきなりだが我が主とともに旅に出てもらえないだろうか。」
「主?そこの坊主かね?」
「はじめまして。僕はデュポーンさんの一応使役者です。そして、ここの犬、コロとメイドのリーエさんです。」
「よろしく〜。」
「よろしくお願いいたします。」
「ほう、バトルメイドにそこの犬はあの狼の息子ではないか。大きくなったな。」
「お母さんのこと知ってるの?」
「ああ、知ってるとも。お前がまだ小さかった頃に一回会ってるぞ。」
「へ〜。そ〜なんだ〜。よろしくね。おじさん。」
「ああ。そしてそこの坊主。なかなかに面白いやつじゃの。この面子を使役するのはなかなかに困難なはずだが、それをこなしている。」
「いやー、なんというか成り行きというか。説明が難しいです。」
「デュポーンよ。お主が支えるというとそういうことなのだな。」
「ああ。そういうことだ。どうする?来るか?」
「ほんとだったら行きたいのじゃが、ちとめんどくさいことになってのう。」
すると、奥から女の子の声が聞こえてきた。
「パパー、ここら辺一帯の見回りおわっ...
て、あー!あの時の男!」
「お前は、あの時の女!」
「おやおや。お前ら知り合いだったのか。紹介しよう。これが我が娘だ。」
昨日の夜に会ったのはグルートさんの娘だったらしいです。
 
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