動物ブリーダーの僕が異世界でモンスターブリーダーとして活躍してるんだけど。
十話 僕の名前?
立ち話では悪いと、ギィルティさんと部屋ではなしをすることになった。デュポーンさんはとても嫌そうな顔をしている。コロはいつも通り能天気だ。受付嬢さんに連れられて僕たちはギィルティさんのいる部屋に向かわされた。
「主よ。たぶんあいつは我のことに気づいているから、そこだけは踏まえて話してくれ。」
「デュポーンさんのこの姿って見たことある人いないんですよね?なんでわかるんですか?」
「あいつはあれでもギルド長で元最強クラスの冒険者だからな。我も一緒に戦ったことがあるがあいつの動きはなかなかのものだぞ。人間の動きではないな。」
本当に化け物だな、ギルド長。色々と。何がとは言わないよ?
部屋が見えてきた。扉を受付嬢さんが開くと、ギィルティさんが椅子に腰を下ろしていた。
「ごゆっくり〜。」
受付嬢さんは逃げるように帰っていった。何が始まるんだ一体?
「あら、速かったのね。ほらこっちにおいで。座りなさい?」
「分かりました。」
「その小さなドラゴンさんは、デュポーンちゃんかしら?」
肩に乗っていたデュポーンさんは僕の肩から離れ人間の姿になった。
「久しぶりだな。ギィルティよ。できれば会いたくなかったぞ。」
「いやだもう。ほんとは会いたかったんでしょ?わたしも会えて嬉しいわ。ところで、なんでそこの坊やといるのかしら?」
「彼はわたしの主だ。」
「あらあら、そこの犬ちゃんもすごいオーラ放ってるから相当な実力者なのかしら?
気になるわね。」
「僕はデュポーンさんには到底及びませんよ。デュポーンさんとの目的のために一緒に冒険しているんです。」
「そんなこと言って。ステータス勝手に見させてもらうわよ。」
「勝手にみる?」
「主よ。あいつはスキルで相手の能力を大体把握できるスキルを持っているのだ。あいつの前では隠すことは不可能だと思った方がいい。」
「精霊様にとてもすかれてるじゃないーい。いいわね。それに、竜王の加護ってことは本当に使役したらしいわねあなた。レベルも99で人間の普通にできる最高のレベルだし。」
「ギィルティさん、レベルって最大なにまであるんですか?」
「レベルに上限はないわ。だけど、節目節目に壁があってねそこを超えないと上限を解放できないの。坊やが99で止まったのはそのせいよ。」
「そうだったのか。ちなみにギィルティさんのレベルっていくつくらいなんですかね?」
「レディーにそういうこと聞いちゃいけないのよ。でも、特別だから教えてあげる。わたしのレベルは240よ。ちなみにデュポーンちゃんよりも低いわ。」
「240!?強すぎじゃないですか?どうしてそこまでのレベルまで。てか、それを超えるデュポーンさんって一体?」
「私たちは修羅場を何度も潜ってるからね。死にそうになったこと。仲間が死んで悲しみに溺れそうになったこと。たくさんのことを経験すれば壁を超えられると思うわ。」
たくさんの経験か。僕にはまだまだ足りない。デュポーンさんのたまに見せるあの表情はその修羅場というものを何回も生き抜いてきたからなのだろう。
「時に坊や。名前はなんていうのかしら?」
「僕の名前は...グッ!」
名前を出そうとすると頭がハンマーで叩かれたみたいな痛みが走った。
「大丈夫か主よ!」
「大丈夫だよ。やっぱりまだ思い出せないか。」
「やっぱりってどういうこと?」
「僕は小さい時親から捨てられたんです。」
「「え?」」
ギィルティさんとデュポーンさんが驚いている中、コロは楽しそうに近くに落ちてた毛玉で遊んでいた。そろそろ過去の話でも話そうかな、僕はそう思うのであった。
「主よ。たぶんあいつは我のことに気づいているから、そこだけは踏まえて話してくれ。」
「デュポーンさんのこの姿って見たことある人いないんですよね?なんでわかるんですか?」
「あいつはあれでもギルド長で元最強クラスの冒険者だからな。我も一緒に戦ったことがあるがあいつの動きはなかなかのものだぞ。人間の動きではないな。」
本当に化け物だな、ギルド長。色々と。何がとは言わないよ?
部屋が見えてきた。扉を受付嬢さんが開くと、ギィルティさんが椅子に腰を下ろしていた。
「ごゆっくり〜。」
受付嬢さんは逃げるように帰っていった。何が始まるんだ一体?
「あら、速かったのね。ほらこっちにおいで。座りなさい?」
「分かりました。」
「その小さなドラゴンさんは、デュポーンちゃんかしら?」
肩に乗っていたデュポーンさんは僕の肩から離れ人間の姿になった。
「久しぶりだな。ギィルティよ。できれば会いたくなかったぞ。」
「いやだもう。ほんとは会いたかったんでしょ?わたしも会えて嬉しいわ。ところで、なんでそこの坊やといるのかしら?」
「彼はわたしの主だ。」
「あらあら、そこの犬ちゃんもすごいオーラ放ってるから相当な実力者なのかしら?
気になるわね。」
「僕はデュポーンさんには到底及びませんよ。デュポーンさんとの目的のために一緒に冒険しているんです。」
「そんなこと言って。ステータス勝手に見させてもらうわよ。」
「勝手にみる?」
「主よ。あいつはスキルで相手の能力を大体把握できるスキルを持っているのだ。あいつの前では隠すことは不可能だと思った方がいい。」
「精霊様にとてもすかれてるじゃないーい。いいわね。それに、竜王の加護ってことは本当に使役したらしいわねあなた。レベルも99で人間の普通にできる最高のレベルだし。」
「ギィルティさん、レベルって最大なにまであるんですか?」
「レベルに上限はないわ。だけど、節目節目に壁があってねそこを超えないと上限を解放できないの。坊やが99で止まったのはそのせいよ。」
「そうだったのか。ちなみにギィルティさんのレベルっていくつくらいなんですかね?」
「レディーにそういうこと聞いちゃいけないのよ。でも、特別だから教えてあげる。わたしのレベルは240よ。ちなみにデュポーンちゃんよりも低いわ。」
「240!?強すぎじゃないですか?どうしてそこまでのレベルまで。てか、それを超えるデュポーンさんって一体?」
「私たちは修羅場を何度も潜ってるからね。死にそうになったこと。仲間が死んで悲しみに溺れそうになったこと。たくさんのことを経験すれば壁を超えられると思うわ。」
たくさんの経験か。僕にはまだまだ足りない。デュポーンさんのたまに見せるあの表情はその修羅場というものを何回も生き抜いてきたからなのだろう。
「時に坊や。名前はなんていうのかしら?」
「僕の名前は...グッ!」
名前を出そうとすると頭がハンマーで叩かれたみたいな痛みが走った。
「大丈夫か主よ!」
「大丈夫だよ。やっぱりまだ思い出せないか。」
「やっぱりってどういうこと?」
「僕は小さい時親から捨てられたんです。」
「「え?」」
ギィルティさんとデュポーンさんが驚いている中、コロは楽しそうに近くに落ちてた毛玉で遊んでいた。そろそろ過去の話でも話そうかな、僕はそう思うのであった。
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