動物ブリーダーの僕が異世界でモンスターブリーダーとして活躍してるんだけど。
八話 旅立ちの前夜
デュポーンさんとの話が終わり、街に行くことになった。街の隣には森があるらしくそこに森の王、デュポーンさんの同胞がいるらしい。デュポーンさんに乗っていけばすぐ着くらしいので、明日出発することになった。少しコロと遊びたくなったので、さっきからずっと一人で駆け回って遊んでいるコロのところへ向かった。
「コロー。どうしたんだー?そんなに楽しそうに?」
「ワンワン!」
ん、なになに。うん。全くわかりません。やっぱりコロの言ってること理解できないと不便だよなー。スキルないかな。そういうの。適当に調べてたら、それらしきスキルを見つけた。
言語理解   多種族の言葉がわかるようになる。ただし聞いて理解することはできるが、読み書きはできない。
このスキルは3ポイント使うらしい。安いし買っとくか。
スキルを獲得しました。
言語理解    レベル1
これにもレベルがあるらしい。読み書きもレベル上げればできるようになるのかな?レベルはそのうち上がるだろう。
「よし、コロなんか適当に喋ってくれ。」
「適当って言われてもな、何言えばわかんないよ。」
「ん?誰だ?」
聞いたことない声が頭の中に響いた。多分まだ15歳くらいだろう男の子の声が聞こえたんだけど、もしかてコロ?
「今のコロなのか?僕の声は聞こえてるだろう?聞こえてるなら返事をしてくれ。」
「はーい!」
コロでした。
「コロやったぞ。お前の言ってることわかるようになった!
「ほんとにー?よかったねー。」
ほのぼのしてるなーやっぱ。僕の予想の80パーセントくらい印象は変わらなかった。癒される。見た目も話し方も。
「そういえば、コロ。明日街に行くことになったぞ。準備しておいてね。」
「街?やったー。僕行ったことないから嬉しいなー。」
「あ、後戦うときだけどコロの動きがなんか手練れみたいだったからなんか戦いとか親にならっていたの?」
「んー、わかんなーい?なんか頭の中でどこに動けばいいかとかすぐに分かってそれ通りにやってただけだよ。お母さんとは、すぐに別れちゃったしね。」
「なんかのスキルなのかなー?コロ、思い当たるスキルとかない?」
「わかんないけど、この「最強の血」ってやつのスキルの能力かも。分かんないけど〜。」
コロの母親は最強と言われた狼だったらしい。センスだけは誰にも負けないだろう。それに力をまだ解放してない状態であの強さだ。デュポーンさんと同じくらい強いということがよく分かる。
「そうか。分かったコロ。何かあったらまた連絡ちょうだい。今日はここで野宿だから、コロはモンスターファームの中で寝ていいからね。」
「んー?主と一緒に寝る〜。」
キュン死しました。
ダメだよ。そんなこと言っちゃ。一瞬意識飛びかけたよ。コロは優しいな。とてもいい子だ。
「分かった。じゃー今夜は一緒に寝るか。久しぶりに。」
「うん!」
コロは嬉しそうな声でそう言った。
コロとの話がすみ、デュポーンさんに今日はどこで寝るか聞きに行くことにした。モンスターファームの中の方が外の寒い夜よりは絶対いいしね。その方が健康にいいし。
「デュポーンさーん。今日の夜はモンスターファームで寝ますかー?」
「ん?主と一緒に寝るが何か問題でもあったか?我が竜の姿になれば風を防げると思うが。」
この人もでした。なんて優しいのか。こんなにいい仲間を持って嬉しすぎて少しだけ涙ぐんでしまった。
「分かった。じゃーよろしく頼むよ。」
「ああ、任しておけ主よ。」
日が落ちてきた。そろそろ寝る時間だろう。コロもたくさんはしゃいで疲れたらしい。僕のそばまで寄ってきて寝転がっている。
「主〜。疲れたー、早く寝よー。」
「コロがはしゃぎすぎなんだよ。まあ、そろそろ寝る時間だ。ご飯は、明日街の中で食べようか。」
「うん。そうだねー。おやすみ〜。」
話聞いてないなこいつ。まあ、あんなに遊んでたら無理もないだろう。
「主もそろそろ寝るか?」
「そうですね。明日は街に行きますし、早く休みます。」
「そうか。なら、我も寝るか。少し待っててくれ。」
そういうと、デュポーンさんの体から光が溢れ出し、竜の姿になった。
やっぱりいきなりされるとビックリするな。めちゃくちゃでかいし。
「主よ、そこの犬を抱いて、我の足元にくるのだ。包んでやろう。」
「分かりました。ん?コロなんかデカくなったか?この間まで簡単に持てたのに。」
「今日の戦いでレベルが上がったのだろう。その犬はどんどんデカくなるぞ。」
まじか。コロってそんなにデカくなるの?いっさい片鱗が見えないがそうらしい。まあ、デカくなってもコロはコロだ。そこは変わらない。そう思いながらコロを抱いてデュポーンさんの足元まできた。
「よし、じゃー包むぞ。」
グワーっと片方の翼を広げ僕たちを包んでくれた。とても暖かい。
「ありがとう、デュポーンさん。」
「お安い御用だ。このくらい。」
「ふふ。じゃー、僕は寝るね。」
「おやすみなさい。主よ。」
「おやすみー。」
30分くらいたっただろうか。僕はまだ眠りにつけていなかった。今日のことがいろいろありすぎて全然眠れない。まだ、デュポーンさんは起きているだろうか?ちなみにコロは爆睡している。
「デュポーンさん。起きてますか?」
「どうした主よ?トイレか?」
「違いますよ。寝れなかったのでお喋りしたかっただけです。」
「そういうことか。構わないぞ。」
「デュポーンさんのお母さんってどんな人だったんですか?失礼かもしれませんけど。聞いておきたくて。」
「そうだな。母は、ただただ強くて優しくて美しい竜だった。人間達からは、「漆黒」と言われていた。我とは真逆の黒色の竜だった。人間や魔物達はその強さゆえに怯えていたが、魔神王から守る為に命を呈して戦っていた。我はそれをとても誇りに思い、いつかこうなりたいと思っていた。我が、今よりも少し小さい時だったか。母は勇者にやられてしまった。その時の痛々しい姿を見たとき私は悔しくて仕方がなかった。どうして母は傷つけられないといけないのだ。おかしい。この世界はおかしい。ずっとそんなことを考えて生きていたときがあったな。」
「真っ黒なドラゴンか。デュポーンさんと似て綺麗なドラゴンだったんでしょうね。」
「我なんてまだまだだ。こんなんじゃ、勇者愚か魔神王すら倒せない。もっともっと強くならなきゃならないのだ。」
「そんなに気負わなくてもいいんですよ。今のデュポーンさんには、僕とコロがいます。これから一緒に旅に出る仲間じゃないですか。僕たちにも、背負わせてください。あと、僕たちだけじゃありませんしね。これから沢山の同胞に会いに行きましょう。たくさん仲間を集めて徐々に強くなっていってみんなで倒せればそれでいいんです。だから、そんなに気負わないでくださいね?」
「主...ふふ。優しいのだな。母とそっくりだ。泣いている我にいつも寄り添ってくれた母に。我は主の元に使役されてとても今は幸せだ。我の同胞を見つける旅にでて、我ももっと強くなる。だから、主。我が少し周りが見えなくなるかもしれない。だから、我を支えてくれ。これからは、そこの犬も主も沢山世話になると思う。だから、お願いだ。」
「さっきも言ったけど、当たり前ですよ。僕達は、仲間だから。」
なんか眠たくなってきたな。やばい、まだ話してる途中なのに。僕の意識はそこで落ちてしまった。
「主、ありがとう。おやすみなさい。」
ちゅんちゅん。
鳥のさえずりだ。いつもの朝だな。目を開けると、コロが起きて自分の毛づくろいをしていた。そういえば、デュポーンさんがどこかに行っていた。
「あ、おはよー主。デュポーンさんがそろそろ出るから準備しておいてーだって。」
「ああ、分かった。それと、デュポーンさんは?」
「ん?なんか水浴びに行くって言ってたよ。いいなー、僕も水遊びしたーい。」
「コロはダメ。もうすぐ出るんだし。デュポーンさんが終わったら行こうか。お、ちょうど終わったところ見たいだぞ。」
デュポーンさんが人間の姿でこちらに歩いてきた。なぜかすっぽんぽんである。
「デュポーンさん。服を着ましょう。」
「ん?なんでだ?」
ドラゴンには服という概念がないらしい。さっきの服どこ行ったの?あのドラゴン柄の綺麗な洋服は?
「さっき着てたじゃないですか。あれ着てください!」
「あー、あれか。あれは我の想像で作ったものだが。人間に似せようと思ってな。どうせ、この後竜になって主達を乗せるのだ。まだ着なくていいだろ。」
「そうだけど、目のやり場に困るから〜!」
これからの旅は波乱万丈になりそうだ。
「コロー。どうしたんだー?そんなに楽しそうに?」
「ワンワン!」
ん、なになに。うん。全くわかりません。やっぱりコロの言ってること理解できないと不便だよなー。スキルないかな。そういうの。適当に調べてたら、それらしきスキルを見つけた。
言語理解   多種族の言葉がわかるようになる。ただし聞いて理解することはできるが、読み書きはできない。
このスキルは3ポイント使うらしい。安いし買っとくか。
スキルを獲得しました。
言語理解    レベル1
これにもレベルがあるらしい。読み書きもレベル上げればできるようになるのかな?レベルはそのうち上がるだろう。
「よし、コロなんか適当に喋ってくれ。」
「適当って言われてもな、何言えばわかんないよ。」
「ん?誰だ?」
聞いたことない声が頭の中に響いた。多分まだ15歳くらいだろう男の子の声が聞こえたんだけど、もしかてコロ?
「今のコロなのか?僕の声は聞こえてるだろう?聞こえてるなら返事をしてくれ。」
「はーい!」
コロでした。
「コロやったぞ。お前の言ってることわかるようになった!
「ほんとにー?よかったねー。」
ほのぼのしてるなーやっぱ。僕の予想の80パーセントくらい印象は変わらなかった。癒される。見た目も話し方も。
「そういえば、コロ。明日街に行くことになったぞ。準備しておいてね。」
「街?やったー。僕行ったことないから嬉しいなー。」
「あ、後戦うときだけどコロの動きがなんか手練れみたいだったからなんか戦いとか親にならっていたの?」
「んー、わかんなーい?なんか頭の中でどこに動けばいいかとかすぐに分かってそれ通りにやってただけだよ。お母さんとは、すぐに別れちゃったしね。」
「なんかのスキルなのかなー?コロ、思い当たるスキルとかない?」
「わかんないけど、この「最強の血」ってやつのスキルの能力かも。分かんないけど〜。」
コロの母親は最強と言われた狼だったらしい。センスだけは誰にも負けないだろう。それに力をまだ解放してない状態であの強さだ。デュポーンさんと同じくらい強いということがよく分かる。
「そうか。分かったコロ。何かあったらまた連絡ちょうだい。今日はここで野宿だから、コロはモンスターファームの中で寝ていいからね。」
「んー?主と一緒に寝る〜。」
キュン死しました。
ダメだよ。そんなこと言っちゃ。一瞬意識飛びかけたよ。コロは優しいな。とてもいい子だ。
「分かった。じゃー今夜は一緒に寝るか。久しぶりに。」
「うん!」
コロは嬉しそうな声でそう言った。
コロとの話がすみ、デュポーンさんに今日はどこで寝るか聞きに行くことにした。モンスターファームの中の方が外の寒い夜よりは絶対いいしね。その方が健康にいいし。
「デュポーンさーん。今日の夜はモンスターファームで寝ますかー?」
「ん?主と一緒に寝るが何か問題でもあったか?我が竜の姿になれば風を防げると思うが。」
この人もでした。なんて優しいのか。こんなにいい仲間を持って嬉しすぎて少しだけ涙ぐんでしまった。
「分かった。じゃーよろしく頼むよ。」
「ああ、任しておけ主よ。」
日が落ちてきた。そろそろ寝る時間だろう。コロもたくさんはしゃいで疲れたらしい。僕のそばまで寄ってきて寝転がっている。
「主〜。疲れたー、早く寝よー。」
「コロがはしゃぎすぎなんだよ。まあ、そろそろ寝る時間だ。ご飯は、明日街の中で食べようか。」
「うん。そうだねー。おやすみ〜。」
話聞いてないなこいつ。まあ、あんなに遊んでたら無理もないだろう。
「主もそろそろ寝るか?」
「そうですね。明日は街に行きますし、早く休みます。」
「そうか。なら、我も寝るか。少し待っててくれ。」
そういうと、デュポーンさんの体から光が溢れ出し、竜の姿になった。
やっぱりいきなりされるとビックリするな。めちゃくちゃでかいし。
「主よ、そこの犬を抱いて、我の足元にくるのだ。包んでやろう。」
「分かりました。ん?コロなんかデカくなったか?この間まで簡単に持てたのに。」
「今日の戦いでレベルが上がったのだろう。その犬はどんどんデカくなるぞ。」
まじか。コロってそんなにデカくなるの?いっさい片鱗が見えないがそうらしい。まあ、デカくなってもコロはコロだ。そこは変わらない。そう思いながらコロを抱いてデュポーンさんの足元まできた。
「よし、じゃー包むぞ。」
グワーっと片方の翼を広げ僕たちを包んでくれた。とても暖かい。
「ありがとう、デュポーンさん。」
「お安い御用だ。このくらい。」
「ふふ。じゃー、僕は寝るね。」
「おやすみなさい。主よ。」
「おやすみー。」
30分くらいたっただろうか。僕はまだ眠りにつけていなかった。今日のことがいろいろありすぎて全然眠れない。まだ、デュポーンさんは起きているだろうか?ちなみにコロは爆睡している。
「デュポーンさん。起きてますか?」
「どうした主よ?トイレか?」
「違いますよ。寝れなかったのでお喋りしたかっただけです。」
「そういうことか。構わないぞ。」
「デュポーンさんのお母さんってどんな人だったんですか?失礼かもしれませんけど。聞いておきたくて。」
「そうだな。母は、ただただ強くて優しくて美しい竜だった。人間達からは、「漆黒」と言われていた。我とは真逆の黒色の竜だった。人間や魔物達はその強さゆえに怯えていたが、魔神王から守る為に命を呈して戦っていた。我はそれをとても誇りに思い、いつかこうなりたいと思っていた。我が、今よりも少し小さい時だったか。母は勇者にやられてしまった。その時の痛々しい姿を見たとき私は悔しくて仕方がなかった。どうして母は傷つけられないといけないのだ。おかしい。この世界はおかしい。ずっとそんなことを考えて生きていたときがあったな。」
「真っ黒なドラゴンか。デュポーンさんと似て綺麗なドラゴンだったんでしょうね。」
「我なんてまだまだだ。こんなんじゃ、勇者愚か魔神王すら倒せない。もっともっと強くならなきゃならないのだ。」
「そんなに気負わなくてもいいんですよ。今のデュポーンさんには、僕とコロがいます。これから一緒に旅に出る仲間じゃないですか。僕たちにも、背負わせてください。あと、僕たちだけじゃありませんしね。これから沢山の同胞に会いに行きましょう。たくさん仲間を集めて徐々に強くなっていってみんなで倒せればそれでいいんです。だから、そんなに気負わないでくださいね?」
「主...ふふ。優しいのだな。母とそっくりだ。泣いている我にいつも寄り添ってくれた母に。我は主の元に使役されてとても今は幸せだ。我の同胞を見つける旅にでて、我ももっと強くなる。だから、主。我が少し周りが見えなくなるかもしれない。だから、我を支えてくれ。これからは、そこの犬も主も沢山世話になると思う。だから、お願いだ。」
「さっきも言ったけど、当たり前ですよ。僕達は、仲間だから。」
なんか眠たくなってきたな。やばい、まだ話してる途中なのに。僕の意識はそこで落ちてしまった。
「主、ありがとう。おやすみなさい。」
ちゅんちゅん。
鳥のさえずりだ。いつもの朝だな。目を開けると、コロが起きて自分の毛づくろいをしていた。そういえば、デュポーンさんがどこかに行っていた。
「あ、おはよー主。デュポーンさんがそろそろ出るから準備しておいてーだって。」
「ああ、分かった。それと、デュポーンさんは?」
「ん?なんか水浴びに行くって言ってたよ。いいなー、僕も水遊びしたーい。」
「コロはダメ。もうすぐ出るんだし。デュポーンさんが終わったら行こうか。お、ちょうど終わったところ見たいだぞ。」
デュポーンさんが人間の姿でこちらに歩いてきた。なぜかすっぽんぽんである。
「デュポーンさん。服を着ましょう。」
「ん?なんでだ?」
ドラゴンには服という概念がないらしい。さっきの服どこ行ったの?あのドラゴン柄の綺麗な洋服は?
「さっき着てたじゃないですか。あれ着てください!」
「あー、あれか。あれは我の想像で作ったものだが。人間に似せようと思ってな。どうせ、この後竜になって主達を乗せるのだ。まだ着なくていいだろ。」
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