動物ブリーダーの僕が異世界でモンスターブリーダーとして活躍してるんだけど。

マナマナ

番外編 伝説のドラゴンと最強の狼

昔、全ての空を支配するドラゴンと、全ての大地を支配した狼がいたそうだ。そのドラゴンには一人の娘がいた。まだ幼く、儚い。跡取りには早すぎる年だった。一方、狼には、息子がいた。最強の狼の種族には伝統があり、子が生まれ乳離れをすると、この世界ではない何処かに飛ばし、主を見つけこの世界に帰ってくるというものがあった。息子はまだ乳離れしていなく、まだまだ幼い。魔物の上位種になると成長がおそくなるといわれている。ドラゴンの娘と狼の息子が一人前になるには後100年以上の時間が必要だった。

70年が過ぎた。最強の狼の母親はどの生物にも負けたことがなかったが、病魔には勝てなかった。病気にかかった狼は自分の息子を時期が早いが異世界に送った。異世界に送ったあと、最強の狼の母親は静かに息が途絶えた。

最強の狼の死はもちろん地上中にも広がったが、全世界の空まで広がった。今まで地上を統一していたものがいなくなるということは、当然争いが起きる。それを沈めるのは、狼の代わりにドラゴンがしないといけない。ドラゴンは娘を置いて地上に向かった。

娘は昔の幼さがまだ少し残っているがとても美しい白龍になっていた。大空を飛ぶ姿はまさに「烈空」。ドラゴンの娘の二つ名の誕生だった。

ドラゴンが地上を統一しようとすると、一人の勇者がドラゴンを討伐しようと戦いを挑んだ。大空では一回も負けたことがない、伝説のドラゴンでも、地上戦では勇者の方が強かった。ドラゴンは殺されはしなかったものの、深手を負い巣の中にこもりきりになってしまった。

空と地上の統一が取れなくなってしまった世界は崩壊に進む。
止めれる力を秘めているものは2つ。
伝説と最強の血を引く後継者だけだった。

最強の後継者は今はまだ帰ってきていない、最強の狼の分地上まで統一した伝説のドラゴンだったがまだ幼さなかった。一瞬の隙を突かれ、巣に眠る自分の母親を殺されてしまった。それに気づいたのは二日後。殺されていることに気づいた、ドラゴンは一日中いやその日から毎日悔やみ泣いた。

2年後。伝説のドラゴンの娘は、母親の死を乗り越え、若くで歴代最強のドラゴンになった。飛ぶ姿は美しく、先代のようにたくましく成長していた。娘の成長により、統一された大地と空はしばらくの間平和が続いた。

50年後。最強の狼の息子が主を連れて帰ってきた。幼かった容姿は今はない。とても引き締まったいい顔をしていた。最強の狼の主は見た目でいうと、普通だった。だが、精霊に愛されとてつもない力を持っていた。最強の主にはぴったりだった。最強の帰還によりいっそう大地の統一は取れ、平和な時間が流れようとしていた。

5年後、魔王が復活した。周りの魔物たちは、いきなり血相を変えて人間の街を荒らした。魔王が命令したのだろう。最強の狼とその主は、大地の統一を取るべく人間の街を守った。空では、ドラゴンたちが騒ぎ出し、森や山を燃やし始めた。伝説のドラゴンは、それを止めるべく、空に結界を張った。

この騒動を止めるには魔王を倒すしかなく、その年には勇者は誕生していなかった。最強の主は、最強の狼とともに魔王倒しに出かけた。それが気になり、伝説のドラゴンは最強の主に声をかけた。
「我も一緒に連れて行くがよい。」
最強と伝説を連れた男の魔王退治が始まろうとしていた。


この話は過去の話。また、いつか話す時が来たら話すであろう。

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