漆黒王の英雄譚
第38話 家という名の屋敷・・・というか事故物件を持ってくるな!!
「家ってなんだっけ?」
そう呟くと後ろからアシュレイ達が降りてきた。
「ここが私が選んだ私達がこれから住む家だよ!!」
そう言って俺を抱きしめる。
「あ、なるほど。隣のあの家ね」
屋敷の隣に(ちょっと離れている)ある一軒家を見つけてそこだったのかと納得する。
「アルト君。違うの。この屋敷がアシュレイ様が選んだ家よ」
そして告げられる現実。
クラウディアさん・・・もう少し現実逃避させて・・・・・・
「って!これは家って言わないよ!!」
俺はアシュレイに問いかける。
リリスは未だにビックリしているのか動かない。精霊達は何やら御者さんと話したり、屋敷の外見を見学したりしている。
「そう?まあ、家にしては少し大きいかもしれないけど・・・」
「少し?!これが少し?!俺の想像してた家とは50倍くらい違う気がするよ!!」
俺は普通の一軒家だと思っていたのに・・・・・・明らかに敷地だけで10倍以上ある。
「そうかな?まあ、これからはここで暮らすのよ!!」
アシュレイが胸を張って答える。
いや、そのおメロン様が揺れるのはいいんだが・・・・・・と言うより絶対にクラウディアさんだったら選ばないのに
「クラウディアさん・・・?」
「違うんです。私は止めたんです。貴族とはいえほぼほぼ継承権もなく当主でもないのにこんなに大きな屋敷を持つ必要も無いし、多少増えても10人行かないと思ってたからこんなに大きいのは逆に面倒だからって・・・なのにアシュレイ様・・・・・・」
あ、クラウディアさんも苦労してるんですね・・・・・・
しかしどうやら本当にここらしいので仕方が無く敷地の門を開けて入ることにした。
「なるほど。だからこんなに鍵が多いのか・・・・・・」
キキリクさんから渡された鍵の数がおかしいとは思ったが、こんな大きな屋敷だったら納得である。
門を開けると待っていたのは噴水の着いた入口。噴水の周りにはレンガで道ができていてそこで馬車から降りることになる。
屋敷の入口の扉の鍵を開けて扉を開くと・・・・・・
「ぉぉぉぉぉぉおおおおおお・・・・・・」
バタン!!!
なにか居た・・・・・・
なんか透けてて顔から血が出てたり目がなかったり青白く光ってたりしている人らしいものがいた・・・・・・明らかに幽霊とかだよあれ!
「あははは。いたねぇー」
「アシュレイ?!どういうこと?!」
どうやら何か知っているようで俺は聞いた。
「実はこの屋敷は数年前に1家諸共何者かに全員殺されてそれ以来住んだ人達も死んじゃってる屋敷なんだぁ〜あははは」
「・・・・・・・・・」
嘘だろ・・・アシュレイってこんなんだっけ?
「ねぇ、本当にアシュレイなの?」
「アルト君。これが本当のアシュレイ様なのよ。皆がいたり気を許していない人がいると王女様っぽく振舞ってるんだけど・・・」
いや、いない時でもあんまり王女様っぽくはないです。
「本当はイタズラが好きでよく王城から抜け出したり変な物を取ってきたりとお転婆王女様なの・・・・・・」
「マジか・・・まあ、いいや。けどこれどうすんの・・・こんな所に住めないよ。というかなんでこんな物件選んだんだよ!」
「いやぁ、そのアルト君だったら何とかなるかなぁ?って思って。それにこの屋敷が1番大きかったから・・・」
「いや、俺なら何とかって・・・」
どうすんだよ。俺今魔法使えないから浄化系の魔法使えないぞ。
「リヒト、光魔法に浄化系の魔法ってあったっけ?」
「ええ、もちろんです。」
「よし、それなら浄化しようか」
「かしこまりました。それでは魔力をいただきますね」
リヒトは俺から魔力を吸い上げると魔法を唱えた。
「『セイクリッドパージ!!』」
セイクリッドパージ・・・光魔法の浄化系の魔法で上級魔法だ。恐らくこの屋敷ギリギリまで浄化するためにこれを選んだのだろう。
「終わりました」
「よし」
俺は扉を開けて中を確認してみるが、特に幽霊なんかは出てこなかった。
「それじゃあ屋敷の中を見てみようか。」
その後屋敷の中を見学してみた。
そして思ったことはいくつかあった。
「まずはこの人数で暮らすにはこの屋敷は広すぎるね」
「そうですね。現在10人が使用することになってますが、それでも少なすぎますね。」
「あとリリスは俺の専属だから使用人と門番を雇わないと行けないわけか。」
「それならそういう人を雇わせてくれる所に行けば大丈夫だと思うわ」
そういう人を雇わせてくれる所とは使用人をいわゆる貸出してくれる所である。
使用人の質によってランクを付けてそのランクによって値段が変わるのだ。
「ん〜それもいいんだけどね。」
「何か問題でもあるのですか?」
「ほら、俺たち収入がないから雇い続けるのが難しいんだよ。それにもし情報とかが漏れても困るし、」
「確かに現在は資金は多少ありますが、それでも長期的に見ると雇い続けるのは難しいかもしれませんね。」
「それじゃあどうするの?」
「んー、雇うとしても必ず裏切らない人で信頼が置ける人がいいなぁ」
そんなことを考えているとリリスが恐る恐る手を挙げた。
「どうしたの?リリス」
「あんまりアルト様は好きじゃないかもしれないのですが、必ず裏切らなくて長期的にお金を払わなくていい方法ならあります」
「マジで?教えて」
「それは・・・・・・」
その話を聞いた俺達は少し議論はあったがそれが売っている所に向かった。
そう呟くと後ろからアシュレイ達が降りてきた。
「ここが私が選んだ私達がこれから住む家だよ!!」
そう言って俺を抱きしめる。
「あ、なるほど。隣のあの家ね」
屋敷の隣に(ちょっと離れている)ある一軒家を見つけてそこだったのかと納得する。
「アルト君。違うの。この屋敷がアシュレイ様が選んだ家よ」
そして告げられる現実。
クラウディアさん・・・もう少し現実逃避させて・・・・・・
「って!これは家って言わないよ!!」
俺はアシュレイに問いかける。
リリスは未だにビックリしているのか動かない。精霊達は何やら御者さんと話したり、屋敷の外見を見学したりしている。
「そう?まあ、家にしては少し大きいかもしれないけど・・・」
「少し?!これが少し?!俺の想像してた家とは50倍くらい違う気がするよ!!」
俺は普通の一軒家だと思っていたのに・・・・・・明らかに敷地だけで10倍以上ある。
「そうかな?まあ、これからはここで暮らすのよ!!」
アシュレイが胸を張って答える。
いや、そのおメロン様が揺れるのはいいんだが・・・・・・と言うより絶対にクラウディアさんだったら選ばないのに
「クラウディアさん・・・?」
「違うんです。私は止めたんです。貴族とはいえほぼほぼ継承権もなく当主でもないのにこんなに大きな屋敷を持つ必要も無いし、多少増えても10人行かないと思ってたからこんなに大きいのは逆に面倒だからって・・・なのにアシュレイ様・・・・・・」
あ、クラウディアさんも苦労してるんですね・・・・・・
しかしどうやら本当にここらしいので仕方が無く敷地の門を開けて入ることにした。
「なるほど。だからこんなに鍵が多いのか・・・・・・」
キキリクさんから渡された鍵の数がおかしいとは思ったが、こんな大きな屋敷だったら納得である。
門を開けると待っていたのは噴水の着いた入口。噴水の周りにはレンガで道ができていてそこで馬車から降りることになる。
屋敷の入口の扉の鍵を開けて扉を開くと・・・・・・
「ぉぉぉぉぉぉおおおおおお・・・・・・」
バタン!!!
なにか居た・・・・・・
なんか透けてて顔から血が出てたり目がなかったり青白く光ってたりしている人らしいものがいた・・・・・・明らかに幽霊とかだよあれ!
「あははは。いたねぇー」
「アシュレイ?!どういうこと?!」
どうやら何か知っているようで俺は聞いた。
「実はこの屋敷は数年前に1家諸共何者かに全員殺されてそれ以来住んだ人達も死んじゃってる屋敷なんだぁ〜あははは」
「・・・・・・・・・」
嘘だろ・・・アシュレイってこんなんだっけ?
「ねぇ、本当にアシュレイなの?」
「アルト君。これが本当のアシュレイ様なのよ。皆がいたり気を許していない人がいると王女様っぽく振舞ってるんだけど・・・」
いや、いない時でもあんまり王女様っぽくはないです。
「本当はイタズラが好きでよく王城から抜け出したり変な物を取ってきたりとお転婆王女様なの・・・・・・」
「マジか・・・まあ、いいや。けどこれどうすんの・・・こんな所に住めないよ。というかなんでこんな物件選んだんだよ!」
「いやぁ、そのアルト君だったら何とかなるかなぁ?って思って。それにこの屋敷が1番大きかったから・・・」
「いや、俺なら何とかって・・・」
どうすんだよ。俺今魔法使えないから浄化系の魔法使えないぞ。
「リヒト、光魔法に浄化系の魔法ってあったっけ?」
「ええ、もちろんです。」
「よし、それなら浄化しようか」
「かしこまりました。それでは魔力をいただきますね」
リヒトは俺から魔力を吸い上げると魔法を唱えた。
「『セイクリッドパージ!!』」
セイクリッドパージ・・・光魔法の浄化系の魔法で上級魔法だ。恐らくこの屋敷ギリギリまで浄化するためにこれを選んだのだろう。
「終わりました」
「よし」
俺は扉を開けて中を確認してみるが、特に幽霊なんかは出てこなかった。
「それじゃあ屋敷の中を見てみようか。」
その後屋敷の中を見学してみた。
そして思ったことはいくつかあった。
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「そうですね。現在10人が使用することになってますが、それでも少なすぎますね。」
「あとリリスは俺の専属だから使用人と門番を雇わないと行けないわけか。」
「それならそういう人を雇わせてくれる所に行けば大丈夫だと思うわ」
そういう人を雇わせてくれる所とは使用人をいわゆる貸出してくれる所である。
使用人の質によってランクを付けてそのランクによって値段が変わるのだ。
「ん〜それもいいんだけどね。」
「何か問題でもあるのですか?」
「ほら、俺たち収入がないから雇い続けるのが難しいんだよ。それにもし情報とかが漏れても困るし、」
「確かに現在は資金は多少ありますが、それでも長期的に見ると雇い続けるのは難しいかもしれませんね。」
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