漆黒王の英雄譚
第14話 武器屋
教会から出たアルトとリリスは街の中でも1番人通りが多く、お店なども多い通りにやって来た。
「私がよく行っている武器屋でもよろしいですか?」
「うん。全部リリスに任せるよ。俺は初めてだからわかんないし」
「分かりました。それでは少し行ったところにあるので行きましょう。」
しばらく歩くとリリスが立ち止まった。
「ここです!」
リリスが示したのはまるで少し寂れたお店のようだった。
(だって看板ないもん!中暗いもん!鍛冶とかしてる音聞こえないよ?!)
「り、リリス。本当にここ?看板も何も無いよ?間違えたんじゃない?」
「いえ、ここで間違いないです。」
「そうなの?けど、中暗いよ?今日はやってないんじゃない?」
「いつもこんな感じです」
「ええぇ、何の音も聞こえないけど?」
「地下で作ってるので防音はバッチリです!」
「あ、そうなんだ。」(諦めた)
「それでは入りますね」
リリスが扉を開けて中に入っていくのでそれと共に入る。
中には確かに武器がいくつか並んでいて入ってみないと分からないような武器屋だった。
リリスは店の中へとガツガツ入っていき大声で叫んだ。
「ガリウスさぁぁぁぁん!!!」
「うわっ!」
(リリスこんな声も出せるの?!)
すると、店の奥から1人のおじさんが出てきた。
「まったく、誰だよ。俺の安眠を妨げるやつはァ、ってリリスちゃんか」
「おはようガリウスさん。この時間になっても寝てる方がおかしいよ」
「今日はどうしたんだ?ん!そっちの坊主はお前の子供か?一体いつ・・・?」
「違うわよ!この人はクロスフィード家の4男のアルベルト様よ。アルト様、このおじさんが、この武器屋の店主で鍛冶屋もしているガリウスさんです。こんなんですけど一応私の叔父に当たる人なんです」
「へ?リリスの叔父さん?」
「はい・・・不本意ながら・・・」
「随分と言ってくれるねぇ。でへぇ?この坊主がエルヴィンの旦那の息子ねぇ」
「親父のことを知ってるのか?」
「おう、旦那の槍を見繕ったのは俺だからな。」
「まじか!」
「それで?リリスちゃんは今日は仕事じゃなかったのか?」
「アルト様のお付よ。」
「今日は初めて街に出たのでリリスに案内してもらってたんだ。」
「へぇ、それでこんな店に来るとはなぁ」
「アルト様が武器屋に行って見たいって言うから連れてきたの。アルト様は強いんだから」
「はっはっはっ!5歳児に剣なんて振れるものか!重さに耐えられずに怪我するだけだろうよ」
「へえ!この剣なかなかいいですね!ガリウスさんが作ったんですか?」
と言ってアルトは店の中にある剣を見ながら何本か取って軽く振っている。
「う、嘘だろ?」
「ほら!言った通りだったでしょ?」
「・・・ふふふ、はっはっはっはっ!!これは面白い!坊主!ちょっと待っとけ!俺の最高傑作を持ってきてやる!」
と言ってガリウスさんは店の奥に入って行った。
その間にもアルトは剣を持ったり軽く振ったりしてみるが、
「うーん。なんか違うんだよなぁ?」
「どうしたのですか?」
「なんか合わないんだよな。武器の質自体は結構いいんだけど、握った感覚とか、振った感覚とかが違うんだよなぁ?」
「武器の種類の問題ですかね?」
「ああ、それもあるかもしれないね。けど、斧とか弓とかって使ったこと無いんだよね」
「では、短剣なんかはどうですか?」
「短剣か、いずれ必要になるだろうし選んでおくのもいいかもしれないな」
と言ってアルトは近くにある短剣を握ったりしていると奥からガリウスが戻ってきた。
「待たせたな!これなんだけどな」
と言って机の上に置いたのは四角形のそこそこ大きな木の箱だった。
「何年前だか、急に変な爺さんが店に来てな。これを置いていったんだよ。」
「はぁ、それでこの箱には何が入ってるんだ?」
「俺も開けてみたんだがな?」
と言って箱を開けるとそこに入っていたのは・・・
「・・・石の剣・・・?」
そう、石で出来た2本の剣が入っていた。
「私がよく行っている武器屋でもよろしいですか?」
「うん。全部リリスに任せるよ。俺は初めてだからわかんないし」
「分かりました。それでは少し行ったところにあるので行きましょう。」
しばらく歩くとリリスが立ち止まった。
「ここです!」
リリスが示したのはまるで少し寂れたお店のようだった。
(だって看板ないもん!中暗いもん!鍛冶とかしてる音聞こえないよ?!)
「り、リリス。本当にここ?看板も何も無いよ?間違えたんじゃない?」
「いえ、ここで間違いないです。」
「そうなの?けど、中暗いよ?今日はやってないんじゃない?」
「いつもこんな感じです」
「ええぇ、何の音も聞こえないけど?」
「地下で作ってるので防音はバッチリです!」
「あ、そうなんだ。」(諦めた)
「それでは入りますね」
リリスが扉を開けて中に入っていくのでそれと共に入る。
中には確かに武器がいくつか並んでいて入ってみないと分からないような武器屋だった。
リリスは店の中へとガツガツ入っていき大声で叫んだ。
「ガリウスさぁぁぁぁん!!!」
「うわっ!」
(リリスこんな声も出せるの?!)
すると、店の奥から1人のおじさんが出てきた。
「まったく、誰だよ。俺の安眠を妨げるやつはァ、ってリリスちゃんか」
「おはようガリウスさん。この時間になっても寝てる方がおかしいよ」
「今日はどうしたんだ?ん!そっちの坊主はお前の子供か?一体いつ・・・?」
「違うわよ!この人はクロスフィード家の4男のアルベルト様よ。アルト様、このおじさんが、この武器屋の店主で鍛冶屋もしているガリウスさんです。こんなんですけど一応私の叔父に当たる人なんです」
「へ?リリスの叔父さん?」
「はい・・・不本意ながら・・・」
「随分と言ってくれるねぇ。でへぇ?この坊主がエルヴィンの旦那の息子ねぇ」
「親父のことを知ってるのか?」
「おう、旦那の槍を見繕ったのは俺だからな。」
「まじか!」
「それで?リリスちゃんは今日は仕事じゃなかったのか?」
「アルト様のお付よ。」
「今日は初めて街に出たのでリリスに案内してもらってたんだ。」
「へぇ、それでこんな店に来るとはなぁ」
「アルト様が武器屋に行って見たいって言うから連れてきたの。アルト様は強いんだから」
「はっはっはっ!5歳児に剣なんて振れるものか!重さに耐えられずに怪我するだけだろうよ」
「へえ!この剣なかなかいいですね!ガリウスさんが作ったんですか?」
と言ってアルトは店の中にある剣を見ながら何本か取って軽く振っている。
「う、嘘だろ?」
「ほら!言った通りだったでしょ?」
「・・・ふふふ、はっはっはっはっ!!これは面白い!坊主!ちょっと待っとけ!俺の最高傑作を持ってきてやる!」
と言ってガリウスさんは店の奥に入って行った。
その間にもアルトは剣を持ったり軽く振ったりしてみるが、
「うーん。なんか違うんだよなぁ?」
「どうしたのですか?」
「なんか合わないんだよな。武器の質自体は結構いいんだけど、握った感覚とか、振った感覚とかが違うんだよなぁ?」
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「ああ、それもあるかもしれないね。けど、斧とか弓とかって使ったこと無いんだよね」
「では、短剣なんかはどうですか?」
「短剣か、いずれ必要になるだろうし選んでおくのもいいかもしれないな」
と言ってアルトは近くにある短剣を握ったりしていると奥からガリウスが戻ってきた。
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「・・・石の剣・・・?」
そう、石で出来た2本の剣が入っていた。
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