他愛もない僕の今日
SHR 家を出る前に
「朝か…」
 眠いな…うーん今は何時だろう?そう思い枕元に置いてあったスマホを手に取る。画面には『6:00』と表記されている。とりあえずリビングに行こう。そう思い僕はベッドから降りて、ドアを開け廊下に出た。
 すると、ちょうど隣の部屋から姉さんが出てきた。
 「おはよう、姉さん」
 「んー、おはー」
 姉さんは朝いつも眠そうだ。まあ、会社に勤めている人からすると普通のことかも知れないが。
 姉さんと一緒にリビングに行くと、母さんが朝食の準備をしていた。
 「あはよう、母さん」
 「おはよう、春、冬美」
 「んー」
 僕と姉さんは2人揃ってソファに座って、テレビを見始めた。
 ちなみに僕の名前が春で、姉さんの名前が冬美。母さんは夏海と言い、まだ起きてきていないが父さんは、秋憲と言う。家族全員に季節の名前が入っているという、少し変わったところがある。
 目が覚めて来たのか姉さんが話しかけて来た。
 「そういえば、春は今日から高校生だね」
 そう、僕は今日から高校生になる。短いようで長かった春休みも終わってしまった。
 「うん、あそこは比較的新しいからね。楽しみだよ」
 「あ〜、いいよねーあそこ。私もああいうところに通いたかったよー」
 僕が通う高校は、天ヶ河高校といい、5年前に出来たばかりの私立高校だ。家の最寄駅から3駅と比較的近くにある。整備はなおのこと授業内容など他と違ったことの多い高校で、出来たばかりというのにとても人気のある高校となっている。いや、出来たばかりだからか。
 「姉さんはもう入り直せないからね。残念だけど諦めて。代わりに僕が楽しんで来るよ」
 「むー、私も通い直したい〜」
 「何言ってるの。今の仕事に慣れて来たんだから、これからでしょ。そんなこと言っていないで朝ごはんにしましょう」
 姉さんが駄々をこねていると、朝食の準備が出来たようで母さんが声を掛けて来た。やっぱり姉さんへの対応は母さんに任せるのが1番のようだ。僕だと、可愛いと思ってしまうことがあり上手く対応出来ないから。
 
 今日の朝食も今までと大差ない、ザ・朝食といった感じだった。少しソファでくつろいでいると、母さんが、
 「春、今日の入学式絵翔君と行くのでしょう?支度は大丈夫?」
 「そうだった。支度の方は昨日の内に済ましているから大丈夫だよ。電車で行くから8時に絵翔と駅に待ち合わせてるよ。」
 絵翔とは、僕の親友で、水原絵翔といい、小学校の頃からの付き合いだ。もう1人、中野夕紀という仲の良い女子もいるが、今日は他の友達と行くとのことで絵翔とだけ一緒に行くことになっている。時計を見ると7時10分になっていた。梅ノ駅まで自転車で10分はかかる。そろそろ準備を始めないと待ち合わせに遅刻してしまう。
支度を終えて階段を降りると、父さんにあった。
 「おはよう、父さん」
 「ああ、おはよう」
 父さんは起きてくるのが遅い。父さんの仕事の関係上仕方のない事ではある。
 「春は今日から学校だっだね。初日で緊張すると思うが、楽しんで来るといい」
 「うん、楽しんで来るよ。ありがとう、父さん」
 リビングに行って母さんから水筒を受け取る。
 「忘れ物はない?」
 「うん、大丈夫だよ。それじゃあ行ってきます」
 「行ってらっしゃい」
 ソファでくつろいでいる姉さんがいたので、
 「姉さん、遅刻しないようにね」
 「むむむ、それは大丈夫だよ〜。春こそ気をつけるんだぞ〜」
 「分かってるよ、行ってきます」
 「行ってら〜」
 姉さんと話すとやっぱり気が楽になるな〜。今日も一日頑張れそうだなぁ。
 玄関まで行って、腕時計を見ると7時45分を指している。ぎりぎりになってしまった。急ぐしかないな。玄関を出る前に僕は振り返って言った。
「行ってきます」
 
 眠いな…うーん今は何時だろう?そう思い枕元に置いてあったスマホを手に取る。画面には『6:00』と表記されている。とりあえずリビングに行こう。そう思い僕はベッドから降りて、ドアを開け廊下に出た。
 すると、ちょうど隣の部屋から姉さんが出てきた。
 「おはよう、姉さん」
 「んー、おはー」
 姉さんは朝いつも眠そうだ。まあ、会社に勤めている人からすると普通のことかも知れないが。
 姉さんと一緒にリビングに行くと、母さんが朝食の準備をしていた。
 「あはよう、母さん」
 「おはよう、春、冬美」
 「んー」
 僕と姉さんは2人揃ってソファに座って、テレビを見始めた。
 ちなみに僕の名前が春で、姉さんの名前が冬美。母さんは夏海と言い、まだ起きてきていないが父さんは、秋憲と言う。家族全員に季節の名前が入っているという、少し変わったところがある。
 目が覚めて来たのか姉さんが話しかけて来た。
 「そういえば、春は今日から高校生だね」
 そう、僕は今日から高校生になる。短いようで長かった春休みも終わってしまった。
 「うん、あそこは比較的新しいからね。楽しみだよ」
 「あ〜、いいよねーあそこ。私もああいうところに通いたかったよー」
 僕が通う高校は、天ヶ河高校といい、5年前に出来たばかりの私立高校だ。家の最寄駅から3駅と比較的近くにある。整備はなおのこと授業内容など他と違ったことの多い高校で、出来たばかりというのにとても人気のある高校となっている。いや、出来たばかりだからか。
 「姉さんはもう入り直せないからね。残念だけど諦めて。代わりに僕が楽しんで来るよ」
 「むー、私も通い直したい〜」
 「何言ってるの。今の仕事に慣れて来たんだから、これからでしょ。そんなこと言っていないで朝ごはんにしましょう」
 姉さんが駄々をこねていると、朝食の準備が出来たようで母さんが声を掛けて来た。やっぱり姉さんへの対応は母さんに任せるのが1番のようだ。僕だと、可愛いと思ってしまうことがあり上手く対応出来ないから。
 
 今日の朝食も今までと大差ない、ザ・朝食といった感じだった。少しソファでくつろいでいると、母さんが、
 「春、今日の入学式絵翔君と行くのでしょう?支度は大丈夫?」
 「そうだった。支度の方は昨日の内に済ましているから大丈夫だよ。電車で行くから8時に絵翔と駅に待ち合わせてるよ。」
 絵翔とは、僕の親友で、水原絵翔といい、小学校の頃からの付き合いだ。もう1人、中野夕紀という仲の良い女子もいるが、今日は他の友達と行くとのことで絵翔とだけ一緒に行くことになっている。時計を見ると7時10分になっていた。梅ノ駅まで自転車で10分はかかる。そろそろ準備を始めないと待ち合わせに遅刻してしまう。
支度を終えて階段を降りると、父さんにあった。
 「おはよう、父さん」
 「ああ、おはよう」
 父さんは起きてくるのが遅い。父さんの仕事の関係上仕方のない事ではある。
 「春は今日から学校だっだね。初日で緊張すると思うが、楽しんで来るといい」
 「うん、楽しんで来るよ。ありがとう、父さん」
 リビングに行って母さんから水筒を受け取る。
 「忘れ物はない?」
 「うん、大丈夫だよ。それじゃあ行ってきます」
 「行ってらっしゃい」
 ソファでくつろいでいる姉さんがいたので、
 「姉さん、遅刻しないようにね」
 「むむむ、それは大丈夫だよ〜。春こそ気をつけるんだぞ〜」
 「分かってるよ、行ってきます」
 「行ってら〜」
 姉さんと話すとやっぱり気が楽になるな〜。今日も一日頑張れそうだなぁ。
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