最強の女神様が行く!無敵のTS異世界スローライフ!!?

二次元を夢見る学生

10話 生徒の自己紹介 そして先生の実力確認

「このクラスの担当になったリュウよ。よろしくね」

そう言いながらこのクラスの生徒の七人を見てみる。
皆固まっているが、けっこう個性的な生徒達みたいだなぁ...と思う。
ただひとつ言いたい...ミラが通っているとは言ってたが担当のクラスにいるとは思わなかった。
まさかあの王...ミラの為に依頼を受けさせたのか...?
そう思っていると一人の生徒が硬直から抜け出してから口を開く。

「...あんたがこのクラスの担当なのか?本当に?」
「ええ、そうよ」

そう言ってきた生徒は髪が燃えるような赤色で長髪だった。
不良っぽいなぁ...と雰囲気から心の中で決めつけていると...

「いよっしゃアアアアアアア!!!美人教師きたアアアアアアア!!!」

と大声で叫んだ。そのせいか皆も硬直から抜け出した。
それと同時に隣にいた、貴族っぽい子がその叫んだ子にチョップを入れていた。しかもかなり強めに。

「クレス。うるさい」
「いってえ!?何すんだよロイ!?」
「うるさいから静かにしとけ...」
「良いじゃねえか!美人教師が担当になったんだぜ!?」
「喜ぶのは否定しないが静かにしろ」
「アッハイ」

クレスと言われていた赤髪の子はロイと言われていた白っぽい銀髪の子に言われてから静かにした。
そうしてからおとなしそうな薄紫色の髪をした男の子が手をあげてきた。

「あの...」
「ん?どうしたの?」
「先生って...冒険者...ですか?」
「あーそれは気になる!」

薄紫色の髪をした子が言うとその隣の茶髪の女の子が言ってきた。

「まて。その前に俺達の自己紹介をだな...」
「そうだぞー皆の紹介からだろー」
「ライズ。お前がまとめ役なんだからまとめろ」
「してるけど聞かないじゃん!?」
「声が小さいだけだ」
「悲しい」

そう言いながらまとめ役と言われていたライズが立ちながら言ってきた。

「俺はライズ!まとめ役にされてたけど気にしてないぞ!」
「俺はロイだ」
「ソーズ...です」
「クレスだ!よろしくな!!彼女になってください!!」
「次は女子の方よろしくね」
「無視ィ!?」

そういうのは無視です。

「...エミール」
「レイよ!」
「ミラです!」
「ミラは久しぶりね」
「えっ?ミラって先生と会ったことあるの?」

レイと言った子は不思議そうにミラに聞いた。

「うん。前にちょっと...」
「少し助けてあげたのよ」
「へぇー。もしかしてこの前言ってたスタンビートが起きたときの事?」
「それ言ったの数ヵ月前ですよ!?まだ覚えてたんですか...」
「ふっ記憶力だけは自信があるのよ...」

そんな会話を聞いてるとソーズが口を開く。

「ところで...冒険者のことを...」
「あっごめん!」
「すみません...」
「大丈夫...だから...」
「そういえば確かに先生って冒険者なのか?」
「クレス。席を乗り出すな」
「いいじゃん!」
「乗り出すな」
「アッハイ」

賑やかだなぁ...と思いながらとりあえず冒険者をやっていることを伝えると皆が聞いてきた事が...

「先生のランクってどれぐらいなんですか?」
「あのー...あまり聞かない方が...」
「ん?なんでだ?聞いてみようぜ」
「ほらーライズもそう言っているから聞こうぜ?」
「...分かったけどあまり驚かないでね?」
「そこまで高いと...A以上は確定か...」

そんなことを皆が話しているが...これ言っていいのかな?言うけど。

「確かにな!先生どうなんだ?」
「もしかしてS?Sなの?」
「...」
「おっ?図星か?図星なんだな!?」
「クレスうるさいぞ。先生もそうとも言ってないしな」
「(´・ω・`)」
「...まあ王冠クラウンだけど...」
『..............』

ランクを言った瞬間に全員が静まり返った。まあそうだろう。何故なら百年は出ていなかった王冠クラウンランクの冒険者が目の前にいるのだから。
そして次の瞬間には数人がこう言っていた。

『嘘ォォォォォ!?』
「まさか王冠クラウンとはな...」
「色々と...教われそう...!」
「スヤァ...」

一人だけ寝ていたが。

ちなみにティアは気配遮断を使いながら隣にずっといた。








場所は変わって試験場兼闘技場
先生が王冠クラウンならどれくらいの魔法を撃てるのかと言われてここに移動した。一応他の先生には許可を既にとってあるため問題ない。

「それで先生はどんな魔法を撃つの?」

そんな事を聞いてきたのはレイだった。

「んー...威力低めので良いかしら?」
「低め...という事は威力が高いのが多いのか?」
「そういうこと...まあこれから撃つのもあれだけど...(ボソッ)」
「んじゃあ先生どうぞ!」
「なんでライズさんが合図してるんですかね...?」
「まとめ役だし...」
「相手は先生だぞ」
「はいすみませんでした」

そんな会話をしながら的を設置し終わる。
そして発動をする前にミラ達に離れているように言っておく。
今回も創造で創った魔法であるが...

「どんなの撃つんだろうね?」
「威力が低めと言ってたから地味かもな...」
「えー派手なのがいいぜ」
「派手なものじゃなくても使い勝手が良いのが良くないか?」
「派手でも...威力が低い場合が...あるよ?」

そんな話が聞こえるがとりあえず発動する為に詠唱を始める。
...まあ詠唱をしなくても良いけど最初だからね。

「それじゃあ...行くよ」
「始まるらしいですよ。見ましょう!」
「そうだな!」


そして詠唱は始まる

『一の槍は全てを溶かす豪炎の槍』


初めの詠唱が終わった瞬間にリュウの回りに一本の燃え盛る炎の槍が出現する。その槍だけでも威力が高そうだが詠唱は終わらない。


『二の槍は全てを沈める流水の槍』


その詠唱の後に激しく波打っている水の槍が出現する。


『三の槍は全てを吹き飛ばす豪風の槍』


そして三本目の台風以上の暴風が吹き荒れる風の槍が出現する。もうこの時点でミラ達は驚きを隠せなかった。何故なら魔法の多段展開は基本的には出来ても初級魔法を二個同時に出来ればその時点で魔法を教える立場に確実にたてると言われるほどに難しいのだ。しかしリュウはこの時点で三つ、しかもその全てがとてつもない魔力が込められているのだ。驚きを隠せないのも無理はない。
だがここで終わらない。まだ詠唱は続くのである。


『四の槍は全てを揺るがす大地の槍』


四本目が出現すると同時にミラ達は理解していた。今目の前にいる人は圧倒的に自分達よりも上の実力の持ち主であると。


『五の槍は全てを落とす豪雷の槍』


そして五本目が激しいスパークと共に雷の槍が出現する。


『六の槍は全てを凍えさせる絶氷の槍』


六本目が出現すると同時にその回りの温度が一気に下がり...


『七の槍は全てを照らす光明の槍』


七本目が出現すると回りが照らされ...


『八の槍は全てを覆う暗黒の槍』


八本目が出現すると回りが闇に包まれるような感覚に陥った。

そして八本の槍が出現し終わった。ここの時点でも相当な魔力を込められており、これだけでも災害級の魔物を落とせるほどの威力がありそうだがまだ終わらない。


『八本の槍 全て交わりしとき生まれん』


詠唱と同時に右手を上げる。そして手の開くと同時に右手の上に八本の槍が集まっていく。


『それは混沌 全てに終焉をもたらす混沌なり』


そして八本の槍が合わさり光った次にあったのは...禍々しい光を放ちながら炎や雷等のさっきの展開されていた属性が合わさった結果の物だった。それは触れた瞬間に全てを消し飛ばせるほどの威力が込められていた。そして最後の詠唱が紡がれる。


『さあ 終わりを告げろ 混沌にして終焉の槍カオス・カタストロフ・ランス


最後の詠唱と同時にその槍が的に向かって飛び...



そこに詠唱どうりに終わりをもたらした。

炎が燃え盛り、水の放流が飲み込み、風は刃となり切り裂き、大地は打ち砕き、雷は焦がし、氷は的を貫き凍らせ、光は的を浄化し、闇は的を飲み込む。

それが同時に起きた結果ーーーーーー







そこには的の欠片すら残らずに消滅した。





























あとがき

はい作者です。

更 新 が 遅 れ て す み ま せ ん で し た

キャラ設定を考えるのに時間を取られてしまった為に更新が遅れました。
これ以降はこういうことが無いようにしますが今回みたいなことがあったら少しでも待っていただければありがたいです。
あと今回の事で一応更新速度を二日に一回か三日に一回とさせていただきます。
申し訳ありませんがご了承ください。
ではまた次回で。
ちなみにティアは途中から気配遮断で気配を消してました。

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